お盆の墓参りの時期がいつか正しく知ろう!服装と作法、マナーも伝授!
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お盆は早い所では7月に行い、多くの地域では8月に迎える日本では欠かせない行事です。

お盆では先祖や故人の霊を迎えるということは知られていますが、お墓参りの時期をなんとなく曖昧にしていませんか?

習慣として、根付いているもののきちんとした時期というものを知っている人は少ないのではないでしょうか。

 

また、服装や正しい作法を理解しておくことも役立ちます。

この記事ではお墓参りの時期と服装、作法などについてまとめていきます。

 

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お盆のお墓参りの時期

まずは自分の地域のお盆の期間をチェック

お盆は、行う地域によって、期間に3つのパターンがあります。

日本のほとんどの地域では8月の15日を中心にお盆を行いますが、ほかにも旧暦を基準にしている地域や、7月に行うところもあります

 

  • 8月13日~8月16日の地域(8月の月遅れ盆。西日本、北関東以北。日本のほとんどの地域)
  • 7月13日~7月16日の地域(7月盆。東京都などの南関東、函館、静岡旧市街地など)
  • 旧暦7月15日の地域(沖縄、奄美など)

 

現在は新暦なので、沖縄や奄美などの旧暦でお盆を行う地域では、毎年お盆の時期が変わることになりますね。

地域によって違うお盆

 

<旧暦7月15日⇒新暦の日付>

年(西暦) 新暦の日付
2010年 8月24日
2011年 8月14日
2012年 9月01日
2013年 8月21日
2014年 8月10日
2015年 8月28日
2016年 8月17日
2017年 9月05日

 

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お墓参りを行うなら盆の入り

さて、自分の地域のお盆が始まる日がわかったところでお墓参りをいつ行ったら良いか?という部分ですが…。

お盆では、初日にお墓で盆提灯に火を灯し、先祖の霊を自宅に連れて帰る、迎え火とよばれる行事があります。

迎え火と送り火について

 

この行事は先祖の霊が自宅まで無事に戻ってきてくれるように行い、簡単にいえば家までの道案内をしてあげるという目的があります

なので、お盆にお墓参りを行うのは、先祖の霊が迷わないよう自宅に連れ帰るためです。

これはもともと、施餓鬼と呼ばれる、目連尊者が行った供養が由来します。

落雁を供える意味や由来は?

 

目連尊者は、自分の母親が飢えや乾きに苦しむ餓鬼道に堕ちたのを救うため、施餓鬼と呼ばれる飲食をほどこす供養を行いました。

この頃に行われた供養が現在でも残っており、盂蘭盆会と呼ばれ、日本のお盆ではご先祖様の霊に食べ物を振るまい、供養をします。

 

つまりは、まず初めに先祖の霊を迎えなければお盆は始まりませんので、お墓参りは盆の入りに行うのです

一部の地域では、迎え火をお墓で行わず、自宅の門口で行うところもありますが、先祖の霊が迷わないように火をたくので、自宅はここだよ、という目印にしているのではと思われます。

先祖の霊や故人はお盆の初日に戻ってくるので、お盆の中の日(8月14日)にお墓に行っても留守だと言われます。
 

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お盆のお墓参りの服装

お盆の服装はきちんと喪服を!!…と、いいたいところですが、実はお盆に関しての服装には決まりがありません。

故人が知らない人であったり、知人や友人の家庭のお盆に参られるなど、特殊な時はきちんとした服装が良いかもしれませんが、親戚や家族といった、親しい人とお盆を行うなら平服で大丈夫です。

法事や法要などでは黒を中心とした正装をする必要がありますが、正しい形がないお盆では、あまり遠慮する必要のない相手なら普段着で大丈夫です。

 

※親戚同士で喪服で合わせる時などは周りに合わせましょう。

※遺族の方々にあうことを考え、色やスタイルが派手すぎる服、露出が多い服、きつい香水などは避けましょう。

※新盆の場合は法要を行う可能性があります。この場合喪服を準備しておきましょう。

 

お墓参りの作法とマナーについて

お墓参りの作法ですが、じつは特別な作法がないとされています。

しかし基本的な手順というものはありますので、紹介します。

 

1、まずは寺院の本堂にお参りする

お寺の墓地の場合、まずは最初に本堂(本尊)にお参りします。

墓地に入る前に、ご本堂の前で一礼するといいでしょう。

なお、無縁墓があるならいっしょにお参りをするといいですね。

 

2、手を洗い清め、手桶に水を汲み、お墓に向かう

ひしゃくをいっしょに借りれるなら使いましょう。

殆どのお墓では、手桶が貸してもらえます。
 

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3、お墓に付いたら、まずは一礼

両手を合わせて合掌し、祖霊に挨拶をします。

なお、両隣のお墓にも挨拶をするといいですね。

 

4、お墓周りの草むしり、掃除をする

お墓の周りに生えている雑草を抜き、墓石を綺麗にしましょう。

  • 墓の周り…落ち葉などを取り除き、雑草を抜きます。枯れた花があれば取り除いて花立てをきれいにします。外せる場合はそのまま水で洗ってもいいでしょう。全体的に綺麗になったら、最後に周辺を箒で掃いて、綺麗にします。
  • 墓石…固く絞った清潔なタオルやスポンジなどで、墓石の汚れを丁寧に磨いて取り除きます。細かいところは歯ブラシを使うとやりやすいです。頭から水をかけると、先祖の霊にとって「冷水を浴びる」ということになるので、避けましょう。墓石が痛む原因にもなります。

 

※宗派によってはお墓に水をかけるところもあります。

※墓石にお酒をかけると、変色やカビの原因になるので避けましょう。

 

5、お線香、お花、お菓子などをお供えする

もってきたお花やお菓子をお墓に供えます。

  • お花…お花は供えたまま帰ることになるので、花の茎が長いと次に来た時には倒れている可能性があります。茎を短めに切り、花立てからあまりはみ出ないくらいの長さにするといいでしょう。
  • お菓子などのお供え物…器や半紙などを準備し、その上にお供えします。
  • お線香…燭台があればロウソクに点火し、まずは束のままでお線香に火をつけます。このとき炎が出たら手で風を起こして、あおいで消してください。束に火をつけることによって、煙をたくさん炊くことになり、供養されていない無縁仏が近寄りにくくなります。

 

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<お線香について>

  • お線香は立ててお供えするところや、寝かせてお供えする所など、宗教によって違いがあります。
  • 束でお線香を焚いた後、1人ずつ分けて、それぞれお線香をお供えします。
  • お線香のお供えは、故人と縁の深い人や、血縁の濃い人から順番にお供えします。

 

6、お参り・合掌

気持ちを込めて両手を合わせて合掌し、故人や祖霊の冥福を祈ります

感謝の気持ちを伝えるといいでしょう。

なお、墓前法要をする場合は、足腰の弱い方がいる時にそなえ、持ち運びができる携帯椅子があると親切です。

 

<お祈りの仕方>

  • お墓に真正面に向かい、静かに手を合わせます。
  • 数珠をかけた手を、胸の前で左右に合わせ、目を閉じます。(※数珠は宗派によって握り方に違いがあります)
  • 頭は30度ほどの角度に傾け、伝えたいこと、報告したいことなどを心の中で唱えます。

 

7、後片付け

お供え物を置いたまま帰ると、カラスや猫がよってきて散らかしてしまうので、持ち帰りましょう

ゴミをきちんと片付けるのはもちろんのこと、ひしゃくや手桶なども元の場所に置いておくのを忘れないでください。

また、お墓は湿気が残ると風化を早めてしまうので、手桶の水をお墓の周りにまくのはお勧めしません。

 

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お供えが終わったものは、家で食べても大丈夫です。

日本には古来より同食信仰とよばれる風習があり、神さまや祖先にお供えしたものには良いエネルギーがあると考えられています。

お供えしたものには感謝を込めて、祖霊と分かち合う気持ちでみんなで美味しく食べると良いでしょう。

 

お墓参りの持ち物について

お墓参りで持って行くと良いものを紹介しますが、バケツや箒などは、予めお墓で貸し出ししていることがあります。

 

<お墓参りで持参するもの/掃除道具>

  • ほうき
  • 軍手
  • ゴミ袋(枯れたお花、落ち葉などを入れる)
  • 雑巾
  • たわし・スポンジ・歯ブラシ
  • 墓石用洗剤(汚れが落ちない時に便利)
  • ザル(玉砂利を洗う時に使う)
  • バケツ

 

<お墓参りで持参するもの/供養・お参り>

  • ロウソク
  • マッチ・ライター
  • お線香
  • お供え物(お菓子など)
  • お花

 

 

お墓の細かい掃除の仕方

<墓石に洗剤を使う>

石材専用の洗剤を使う場合は、初めに墓石の目立たないところで試します

固いタワシは墓石を傷つけますので、スポンジや雑巾で拭きましょう。

 

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<文字の彫刻部分>

彫刻部分はスポンジや雑巾ではなかなか汚れが落ちないことがありますので、歯ブラシで優しく磨くようにすると綺麗になります

 

<ステンレスの小物>

線香皿などのステンレスでできたものは、取り出して水で綺麗に洗います

花筒なども一緒に洗うといいでしょう。

 

※水を使った場合、お墓は湿気があると苔などがつきやすくなるので、最後に乾いたタオルで水分を拭き取りましょう。

墓石は吸水率が低く耐久性も高いですが、風雨や直射日光にずっとさらされているので、いつかは必ず劣化します。

きちんとお手入れすることで長く持たせることができ、劣化を遅くすることが出来ます。

 

お盆のお墓参りに行けない場合

どうしても都合がつかなくて、お盆にお墓参りが出来ない時があると思います。

お盆の初日にお墓参りを行うのが一番ですが、遠方に住んでいたり、外せない用事で行くのが難しいことがあるでしょう。

 

その場合、故人や祖霊に悪いように感じる必要はありません

一番必要なのは気持ちですので、できるならお盆に入るより先にお墓参りに行くといいでしょう

事情をきちんと伝え、「今年はご一緒できず申し訳ございません。先にお詫びにと挨拶に参りました。」

と心で唱えれば、十分通じます。

 

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なお、お参りの際はお線香の他に新しいお花を供えておくと、お盆の時に来た親族が喜んでくれます。(^^)

お参りは早めに行くことで、祖霊や故人に思いを伝えることができますが、早い日に都合がつかない場合はお正月や帰省した時にお墓参りで気持ちを伝えます。

また、別の形でどうしても気持ちを表したい場合は、日持ちのするお菓子などをお供え物として、配送で送るのもいいでしょう。

お供え物を配送する場合

 

そうすることで、供養への気持ちをより伝えることが出来ます。

 

そもそもお盆とは何か?

お盆は、先祖の霊や故人があの世から戻ってくる期間とされています。

現在では8月15日を中心に行っている地域が多いですが、ともとは旧暦の7月15日(7月13日~7月16日)を基準にして行われていました

 

明治6年以降に新暦が採用されて、現在では新暦の8月13日~8月16日に行う地域が多くなっています。

東京などでは7月に行う地域もありますが、これは旧暦の7月15日という日取りをそのまま使ったことから、昔より早くお盆を迎えることになったそうです。

お盆の期間について

 

  • お盆の初日(7月13日、8月13日)…盆の入り、迎え盆
  • お盆の最終日(7月16日、8月16日)…盆明け、送り盆
  • お盆の真ん中(7月14~15日、8月14~15日)…中日

 

通常は、中日に供養や法要などの儀式を行います。
 

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お盆の由来や発祥の説は2つある

その1、インドからお盆が発祥した説

一つ目に、現在のお盆の原型となったと考えられているのは、昔、釈迦がインドで仏教の教えを説いていた頃の説です。

その頃のインドでは、毎年7月15日に、「ウランバナ」と呼ばれる先祖の魂を祀る行事がありました。

 

二千四百年ほど前のインドでは、多くの祖先が逆さに吊るされたり、火炙りにされるといった苦しみに落ちると考えられていたそうです。

それらの苦しみから祖先を救うため、お盆が供養として行われるようになったと言われます。

この「ウランバナ」が中国を経て日本に伝わり、漢字で書くと「盂蘭盆会(うらぼんえ)」となり、「盂蘭盆」とはサンスクリット語で「逆さ吊り」と呼びます。

 

そしてウランバナで読経されたといわれる「盂蘭盆経(うらぼんきょう)」に、釈迦の弟子であった目連尊者の母親が餓鬼道に堕ちた話が乗っています。

落雁を供える意味や由来は?

 

供養をしたことで母親が救われたことから、餓鬼道や苦しみの世界に堕ちた先祖を救うため、お盆が行われるようになったという話です。
 

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その2、日本で発祥したという説

日本では太古の昔から、自然や動物の魂とともに、先祖の魂や死者の霊を祀る風習がありました。

霊棚(魂棚)をもうけ、冬と夏の2回、たま祭りが永い間行われています。

冬に行われるのが現在で言う「お正月」のことで、夏に行われるのが「お盆」です。

 

ご先祖様を迎えるために使われた容器を、「ボニ」と呼び、なまることで「お盆」と言うようになったとのことです。

お盆の時に盆棚を飾るのは、日本で昔から行われている風習と言えるでしょう。

現在ではお盆でお供え物をする風習がありますが、インドの盂蘭盆会と日本の風習が合わさり、現在の形のお盆ができたのかもしれませんね。

 

迎え火と送り火について

お盆の初日に行うのが迎え火で、故人や祖霊が家まで迷わず来ることができるよう、道案内をするのが迎え火です。

 

送り火はお盆の最終日8月15日、または8月16日に行い、先祖が迷わずあの世へ帰れるよう見送るために行います。

迎え火と送り火について

 

送り火は、地域によっては灯篭に火を移して川に流す形式のところもあります。

いわゆる灯籠流しというものです。

 

新盆・初盆について

新盆(初盆)は、故人が亡くなって四十九日を過ぎてから、初めて迎えるお盆のことを指します。

 

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もしお盆の時期に四十九日が重なってしまった場合、翌年のお盆に新盆(初盆)を迎えることになります。

亡くなって初めて迎える新盆は重要で、お坊さんを家に招き、お経を上げてもらうのが一般的となっています。

 

新盆では親戚や家族以外にも、故人と関わりのあった知人や友人も招き、法要を行います。

法要が終われば精進料理でおもてなしをしますが、お坊さんも同席することもあり、新盆では丁寧な供養が必要なため、礼服を着るのが一般的となっています。

新盆でお坊さんを呼びたい場合は、お盆の時期は大変忙しくなりますので、早めに連絡を入れて予約をするようにしましょう。

 

盆棚について

盆棚は精霊棚とも呼び、仏具やお供え物を置きます。

ご先祖様はお盆に一度だけこの世に戻ってきますが、家の中に帰ってきても、場所がなければ帰ることが出来ないので、家庭では必ずその場所を作ってあげなければなりません

そのためにあるのが盆棚やお仏壇です。

 

仏教の中でも浄土宗・真言宗・日蓮宗・天台宗・臨済宗などに見られますが、地域や寺院によっても用意するかは変わってくるようです。

盆棚に準備する食べ物や植物、仏具にはそれぞれ意味がありますので、紹介します。

 

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<マコモのござ>

マコモというイネ科の草を敷いた部分のことを指します。

昔、釈迦がマコモで編んだ寝床に、病に伏せた病人を横たえ、治療したことに由来して盆棚に敷かれるようになったと言われています。

 

 


<ほおずき>

迎え火として使われる盆提灯に形が似ていることから、祖霊や故人に場所を示すために供えらているという説が一般的です。

 

 

<水の実(水の子)>

蓮の葉の上に茄子やきゅうりをサイコロ型に切り、洗ったお米を盛りつけたものを水の子(水の実)と呼びます。

地域によって盛り付けは違いがありますが、水の子が準備されるのは、霊をたくさんお迎えするときに、「すべてのご先祖様に食べ物が行き渡るように」という願いがこもっていると言われています。

そうめんやお膳といったたくさんの食べ物が準備されるのは、釈迦が行った施餓鬼から由来し、飢えたご先祖への供養のためとも言われます。

 

<笹竹>

笹竹は昔から丈夫だった上に繁殖力も強かったため、神聖なものと思われていました。

そのため結界を張るときに使用されており、縄をつないで結界を形作っています。

 

<盆提灯>

先祖の霊が、たどり着くときに迷わないように目印として置くのが盆提灯です。

盆棚の横に飾ることもあれば、門口につるすこともあります。

 

 

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<盆花>

盆花には、仏花や故人が好きだった花をお供えすることも多く、ほかにもミソハギと呼ばれる花が禊(みそぎ)に使われていたことから、精霊花とも呼ばれ、お盆でよく使われる盆花です

この花は「みそぎはぎ」→「ミソハギ」になったという説もあります。

 

 

盆棚は必ずしも形式にそったものを準備しなければならないわけではなく、祖霊を供養する気持ちがあれば、座卓やテーブルといったものを利用してもいいのだそうです。

 

なお、盆提灯は新盆では白提灯を、2年目からはカラフルな柄の入った提灯を使います。

また、お供え物には先祖の霊が乗る精霊馬(しょうりゅううま)の他に、「五供(ごく)」と呼ばれる先祖の霊をおもてなしするための5つの要素があり、お香、お花、明かり(灯燭)、水、食べ物の5つを指します。

五供(ごく)と呼ばれるお供えの基本

 

精霊馬について

お盆では、きゅうりやナスにつまようじや割り箸をさして、馬や牛に見立てる飾り物がよく使われています。

これは精霊馬と呼び、盆棚にも飾りますが、きゅうりは足の早い馬にたとえられ、ご先祖様が早く帰ってこれるようにとの意味があります。

祖霊は精霊馬(しょうりゅううま)に乗ってやってくる

 

逆にナスは牛にたとえられ、牛は歩みが遅いため、ご先祖の霊がゆっくりとあの世に帰り、お供え物をたくさん持っていけるようにとの願いがあります。

ナスやきゅうりを精霊馬として使うのは、夏に旬を迎えるからだとも言われます。
 

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お墓参りを中日にする?

お墓参りはご先祖様を迎えに行くため、基本的には初日に行うのが普通とされています。

しかし、盆の入りである13日にまずは迎え火を行ってからお墓参りを14日、15日に行い、16日に送り火をするという人もいるようです。

つまりは合計3回お墓に行くことになるのですが、個人的には、ご先祖様を迎える前にきちんとお墓の周りのお掃除を行うのがいいのではないかなと思います。

迎え火は通常夕方に行いますが、できるなら、お墓参りは日が暮れだす前に済ませておくといいでしょう。

 

墓石の意味について

お盆の期間中のお墓参りは、祖霊が自宅にいるので行っても意味が無いという解釈の一方、お墓は先祖の住処ではなく、本尊様を拝むためにあるとされています。

故人は通常この世に戻ってくることがないので、本尊様を拝むことで、故人の供養をお願いしています。

なのでお墓は霊界とこの世の出入り口という解釈もありますので、仏さまに手を合わせてお参りすることは無駄にはならないのでは、と思われます。

 

お墓は、仏教において悟りの境地を形にした塔で、「悟りの世界」、仏教の教えを具現化したものと言われます。

お墓を立てるのは仏さまを建立することと同じ解釈なので、お盆であってもお参りをすることで仏さまに礼拝をすることと同じであると言われます。

なので、お墓参りはいつ行ってもいいとされています。
 

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迎え火で祖霊をお迎えする前にお掃除はしたほうがいいでしょうが、所用のために初日に行けなくても、お盆期間中のお参りは無意味ではありません。

 

お盆のお墓参りは霊がついてくる?

先祖や故人の霊は、お盆の初日にこの世に戻ってきます。

そうすると、お墓の辺りには先祖の霊や故人で溢れるという解釈があるようです。

自分の家から迎えが来ず、自宅に戻れない仏さまが、寂しがって、お墓に迎え火をしにきた他の人についていってしまうという話です。

 

本当のことはわかりませんが、相手が故人(人間)であることを考えてみましょう。

きちんと迎え火を遅くならないうちに行えば、寂しがる霊がついてくることはないのではと思います。

普通なら迎え火は手元の見える夕方に行うので、お墓に人が集まっているうちに行えばきっと大丈夫です。

 

しかしすっかり夜になってしまうと、「自分の家庭の人が迎えに来てくれなかった」と、さすがに寂しがる霊もでてくるかもしれないですね。(^^;)

たとえば、決まった時間に来るはずの家族の車を待ってて、ずっと来なかったら流石に寂しいじゃないですか。

真偽の程はわかりませんが、そうすると本当に霊を連れて来てしまうかもしれないので、迎え火は夕方のうちに行いましょう。

 

中日にお墓参りをする場合は、成仏していない霊がついてくることも考え、お墓から自宅に帰ったら塩をまくのも手段です。
 

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お盆のお墓に持っていくお花について

お盆でお墓参りをする際のお花についてですが、故人が好きだったお花でも問題ないそうです。

ただ新盆であると、遺族の方が、故人が亡くなった悲しみを思い出す可能性があります。

気持ちを考え、新盆では故人の好んだ花は避けましょう。

 

<持っていくお花の例>

  • 大輪菊
  • 小菊
  • 洋菊
  • カーネーション
  • ストック
  • カサブランカ、シベリア(ユリ)
  • スカシユリ、鉄砲ユリ
  • ラン
  • デンファレなど

 

気をつけたい点については、ツルがある花、毒がある花、棘がある花などは避けたほうが良いです。

詳しくは以下の記事でまとめていますので、ぜひご覧下さいね。

お盆で使ってはいけないお花はあるのか

 

宗教によって違うお墓参り

キリスト教…カトリックとプロテスタント

キリスト教では死に対する考え方が仏教と異なっています。

死が神から与えられた永遠の安息であると考え、故人は神の御許で安らかに過ごしていると考えます。

なので死者を供養したり、故人を悼んだりといったことをする必要はないと考えています

 

しかし、お墓参りをしないわけではではなく、故人の命日には花を手向け、敬意を払って神に感謝を捧げます。

 

故人への死を追悼する意味ではなく、礼拝をするのはイエスキリストだけという考えがあるので、亡くなればすぐに天国へ向かうので、悼む必要はないと考えるそうです。

そしてキリスト教であっても、カトリックとプロテスタントでは、お墓参りに対してそれぞれ違いがあるそうですよ。

 

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<カトリック>

カトリックでは、毎年11月2日を「死者の日」と定めており、All Soul’s Day(オールソールズデイ)、または万霊節とも呼ばれ、教会に人々が集まりミサが行われます。

特定の故人に対して祈りを捧げるわけではありませんが、死者には敬意を払い、神に祈りを捧げます。

この死者の日や文化の日などにお墓の掃除を行ったり、墓前に花を捧げたりして、お参りします。

 

<プロテスタント>

故人が亡くなった1ヶ月後の昇天記念日に自宅や教会で追悼の記念集会を行います。

昇天記念日は一年、三年、七年目に行われ、祭礼儀式一般は、教会によってそれぞれ違いがあるようです。

 

【キリスト教のお墓参りの手順】

故人を偲ぶ習慣がないキリスト教では、お墓参りでのしきたりや作法が定められていないとされています。

一般的な流れとしては

  1. 祈る前に、お墓を綺麗に掃除する
  2. 生花を供える。故人が好きだった花や、白い花(カーネション、ユリなど)を供える。
  3. 故人に敬意を示し、神に祈る

 

日本のお盆のように、食べ物をお供えする習慣はないようですね。

手を合わせるときも厳密な決まりはないようで、地域などによって異なるみたいです。
 

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神道式のお墓参り

神道式はお墓参りの手順が、基本的に仏教と同じような形になります。

しかし、お供え物や作法に若干の違いがあり、

  • 線香ではなくロウソクを使う
  • 生花ではなく、榊(サカキ)と呼ばれる神道の神事にも用いられる植物を供える
  • お供え物は故人の好きだったものを捧げるほか、神饌(しんせん)と呼ばれる酒、塩、水などを供える。
  • 拝礼では、神社で行うような「二礼、二拍手、一礼」でお参りする。

 

仏教に当たる法要が、神道式では霊祭(れいさい)と呼び、死後10日ごとに十日祭、二十日祭、三十日祭、四十日祭、五十日祭と続いていきます

五十日祭は仏教で言う四十九日にあたり、家族や親しい知人が集まりお供え物をし、翌日には「清払いの儀」を神官と遺族だけで行い、忌明けとなります。

 

五十日祭の後には「百日祭」、その後は一年祭、三年祭、五年祭、十年祭、二十年祭、三十年祭、五十年祭…と霊祭が続いていき、これは二百年祭まであるそうですが、現在では二十年祭までしか行われないことがほとんどのようです。
 

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お盆のお墓参りについてまとめ

お墓参りは盆の入りである13日に行うのが、一番良いと言えます。

迎え火がお盆の初日である夕方に行うので、日が暮れだす前にお墓参りを済ませておくといいですね。

 

なお、お盆で果物をお供えする際は、丸い形をしたフルーツ(桃やメロンなど)がいいと言われています。

(丸い=円=縁という昔からの考え)

お供え物についてまとめた記事もありますので、お時間があればぜひご覧ください。

お盆のお供え物の時期と砂糖菓子について!お金はいくら?お花の種類も紹介!

 

■夏の行事・風物詩に関する記事■

<行事・季節のイベント>

 

<夏の風物詩>

 

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