7月と言えば、お中元の贈り物を選んだり配送する季節ですが、地域によって贈る時期が違っていることをご存知でしたか?
関東や関西、九州や沖縄などでは期間が違っていたりして、月をまたぐこともあるようですよ。
そのため、関東の人の感覚で関西にお中元を贈ると、「早い」といった印象を持たれることもあるようです。
この記事では、
- 各地のお中元の期間(いつから~いつまで)
- お中元ののし紙・のし書きについて
- お中元の概要
- お中元のマナー
- 贈る品の適切な価格
- お中元の時期を過ぎてしまったときの対処法
- 相手によってのお中元の贈り方
- 品物を選ぶ時の例と注意点
- お中元をやめたいとき
- デパートでのお中元受付時期
- お中元を贈る相手の選び方
これらについてまとめていきます。
【お中元記事はこちら】
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1、各地のお中元の時期
【関東】
関東のお中元の時期は7月1日から~7月15日までと言われています。
東京や神奈川では、デパート等でお中元商戦の開始が年々早くなっているようで、6月20日くらいからお中元の準備を始める人もいるようですよ。
【関西】
関西のお中元の時期は7月15日から〜8月15日までです。
しかし、近頃では関西でも早くなっている傾向があり、7月1日ごろから配達することがあるようです。
関東が7月の初旬から同月の15日までなのに比べ、関西は1ヶ月間あるので、お中元の期間が長い印象ですね。
【北海道】
北海道のお中元の時期は7月15日から〜8月15日までです。
関西と同時期の印象ですが、これは北海道内でお中元を送る場合の期間となっているようです。
関東から送られてくるお中元が7月の上旬に届き始めるため、北海道のお中元も早まって来ているみたいですよ。
【東北】
東北のお中元の時期は7月1日から〜7月15日までです。
人口の多い関東と同じ時期なので、この期間はもっともお中元の配送が増えるそうですよ。
【北陸】
北陸のお中元の時期は7月1日から~7月15日までです。
ただ地域によって違いがあります。
- 金沢エリアでは関東・東北と同じ7月1日から~7月15日まで
- 能登エリアでは北海道・関西と同じ7月15日から~8月15日まで
金沢エリア:7月1日から~7月15日まで
能登エリア:7月15日から~8月15日まで
【東海】
東海のお中元の時期は7月15日から~8月15日までです。
もともとお盆の時期とお中元の時期がだいたい一致していたことで、旧盆の期間と重なっているようです。
東京などの関東から早めにお中元が送られてくるため、東海でも7月中旬ごろにはお届けするようになってきているみたいですよ。
【近畿】
近畿のお中元の時期は7月15日から~8月15日までです。
地域的にはほぼ関西と同じですが、やはり7月の初旬ごろから配達する家庭も増えてきており、少しずつ早まってきているようですよ。
【中国】
中国地方のお中元の時期は7月15日から~8月15日までです。
近畿や東海と同じ時期のようですね。
中国地方に住んでいる方が、関東と同じ時期にお中元が届くと、少し早い感覚を覚えるようです。
【四国】
四国のお中元の時期は7月15日から〜8月15日までです。
【九州】
九州のお中元の時期は8月初旬から〜8月15日までです。
関東や関西と違うところは、8月から始まるという点があるので注意しましょう。
【お中元の時期一覧表】
地域 | お中元の時期 |
関東 | 7月1日から~7月15日まで |
関西 | 7月15日から~8月15日まで |
北海道 | 7月15日から~8月15日まで |
東北 | 7月1日から~7月15日まで |
北陸 | 7月1日から~7月15日まで 金沢エリア:7月1日から~7月15日まで 能登エリア:7月15日から~8月15日まで |
東海 | 7月15日から~8月15日まで |
近畿 | 7月15日から~8月15日まで |
中国 | 7月15日から~8月15日まで |
四国 | 7月15日から~8月15日まで |
九州 | 8月初旬から~8月15日まで |
時期を外さずに贈りたい場合は、九州や沖縄以外は、7月15日くらいに届くようにすると、どの地域にも遅すぎず早すぎずで調度良いタイミングで届くでしょう。
だいたいですが、こう見ると、お中元の時期は全体的に東側が早く、西側になるほど遅くなる印象ですね。
【7月1日から~7月15日までにお中元の時期を迎える地域】
7月1日から~7月15日までがお中元の地域 |
関東 |
東北 |
北陸(金沢エリア) |
7月の初旬からお中元が始まる地域は少ないですが、人口の多い関東があるので、お中元が比較的遅く始まる関西などの地域が影響を受けるようです。
関東の期間でお中元が届くと、関西の人にとっては早く感じるみたいですね。
【7月15日から~8月15日までにお中元の時期を迎える地域】
7月15日から~8月15日までがお中元の地域 |
関西 |
北海道 |
北陸(能登エリア) |
東海 |
近畿 |
中国地方 |
四国 |
関西や四国などの場合はお中元の時期が遅いので、これらの地域に住んでいる場合は、同じ感覚で関東や東北にお中元を贈ると遅れてしまうことになります。
なのであらかじめ送り先の住所はチェックしておき、時期に合わせてお中元を配達するように注意しておきましょう。
沖縄のお中元の時期は特殊
沖縄は北海道や本州の他の地域と違い、毎年旧暦の7月13日から~7月15日(一部の地域は7月16日)までのお盆にお中元を合わせる形になっており、わずか3日間しかないので注意が必要です。
今年2024年のお盆は、新暦で8月16日から〜8月18日までまで(一部では8月19日)まで
となっているので、沖縄では、この時期にお中元が届くように贈るといいですね。
【2018年~2030年の沖縄のお中元の時期(お盆)】
西暦 | 平成・令和(和暦) | お中元を贈る日(お盆) |
---|---|---|
2018年 | 平成30年 | 8月23日から~8月25日まで |
2019年 | 平成31年・令和1年 | 8月13日から~8月15日まで |
2020年 | 令和2年 | 8月31日から〜9月2日まで |
2021年 | 令和3年 | 8月20日から〜8月22日まで |
2022年 | 令和4年 | 8月10日から〜8月12日まで |
2023年 | 令和5年 | 8月28日から〜8月30日まで |
2024年 | 令和6年 | 8月16日から〜8月18日まで |
2025年 | 令和7年 | 9月4日から〜9月6日まで |
2026年 | 令和8年 | 8月25日から〜8月27日まで |
2027年 | 令和9年 | 8月14日から〜8月16日まで |
2028年 | 令和10年 | 9月1日から〜9月3日まで |
2029年 | 令和11年 | 8月22日から〜8月24日まで |
2030年 | 令和12年 | 8月11日から〜8月13日まで |
【のし書き・のし紙について】
時期にきちんと間に合っているなら、上段に「御中元」または「お中元」と記載します。
※お中元の時期に贈り物が遅れてしまった時は、「お中元の時期を過ぎてしまった場合の対処法」で解決策を書いています。
お中元は慶事なので、水引きは「紅白の蝶結び(花結び)」で「本数が5本・7本・9本の奇数」を選んでください。
水引きの色は「金銀」や「赤金」でもいいでしょう。
水引の本数は5本が基本形で、本数が多いほど豪華さと丁寧さが増します。
(お中元ではどの本数でも良いですが、9は(苦)につながるので避けたほうが良いといわれます。)
結ぶときは薄い色が左、濃い色が右になるように結びます。
なお、のしには外のしと内のしの2つがあります。
のしの種類
- 外のし=品物に包装を施してからのしをかけること
- 内のし=品物にのしをかけてから包装すること。ひかえめに贈りたい時に使う。
お中元はお世話になった人に気持ちを表すものなので、お中元では基本的には外のしを使います。
水引きの形(慶事) | 意味 |
蝶結び(花結び) | ほどいて何度も結べるため、何度繰り返してもよいことに使う。出産、長寿、新築、開店、お歳暮、お中元、年賀など |
結び切り | 一度きりにしたいことに使う。結婚、快気祝いなど |
なので肴に当てはまる鮮魚や肉には「のし」をつける必要がないとされています。
<Wordでのし紙を作成>
2、お中元とはそもそも何か?
お中元とは、道教に由来する行事のひとつで、本来であれば旧暦の7月15日に行われます。
日本では現在、ほとんどの地域が7月の上旬から8月の中頃にかけて行われていますね。
お世話になった人に感謝の気持ちを込めて、「いかがお過ごしですか?」という意味を込めて贈り物をするのがお中元と呼ばれる行事です。
【中元とは?】
中元(ちゅうげん)は、道教に由来する年中行事で、三元の1つ。
もともと旧暦の7月15日に行われていたが、現代の日本では新暦の7月15日または8月15日に行われる。
この時期に、世話になった人々に贈り物をする習慣を特にお中元とも呼ぶ。(引用:Wikipedia…「中元」)
元々道教では、中元は人間贖罪の日として、一日中火を焚いて神を祝う風習があった。のちには、死者の罪を赦すことを願う日となった。
中国仏教ではこの日に、祖先の霊を供養する盂蘭盆会(うらぼんえ)を催す。中元と盂蘭盆会は習合し一体化している。
日本ではこれがお盆の行事となり、さらに、目上の人やお世話になった人等に贈り物をするお中元が派生した。
ただしいずれも、改暦後はほとんどの地域で新暦7月15日か新暦8月15日に移動した。(引用:Wikipedia…「三元(中元の項目)」)
ちなみによく似ている行事にお歳暮があります。
これは呼んで字のごとく「歳(とし)の暮(く)れ」に品物を贈る行事のことで、お世話になった人に対して、一年間の感謝を込めて贈り物をする習慣のことです。
⇒お中元とは?由来とお歳暮との違いについて!マナーや時期、贈る相手を選ぶポイントを解説!
つまりは「来年もどうぞよろしくお願いします」といった意図をもって贈り物をするのです。
意味合いは似ているので、お中元とお歳暮をまとめて「盆歳暮」と呼んだりします。
一方、お歳暮の場合はハムやソーセージ、ビール、お菓子といった、年末年始に大勢で楽しめるものを贈り物にするパターンがよく見られます。
3、お中元のマナー
喪中の相手にお中元は贈っても良いのか?
お中元は、年賀状のように新年を迎えておめでたいという意図ではなく、感謝の気持ちを込めて贈るものなので、相手が喪中でも贈って良いとされます。
ただし、相手が四十九日の最中である場合は、気を使わせてしまう可能性があるので、お中元の時期をずらして残暑見舞いや暑中見舞いとして贈るという手段もあります。
贈る品物は、ふつうのお中元のものと同じでOKですが、あまり派手すぎるものは控えましょう。
遠方に生ものを贈る場合、不在でないか確認しておく
たとえばフルーツや期限が短いスイーツ、お肉などの生ものをお中元で贈った時、相手が長期で家をあけている可能性もあります。
その場合、食品が悪くなって、相手の手元に届くときには贈り物としてふさわしくない状態になってしまうかもしれません。
お中元で賞味期限がある食品を配送で贈る場合は、あらかじめ相手が不在の期間に当たらないか確認しておきましょう。
まあお肉とかでも冷凍品ならそれなりに持つのでまだマシなのですが、期限が限定された食べ物はできるだけ早めに受け取ってもらえるのが一番です。
それができない場合は、ドリンクなどの日持ちするものを選ぶと良いでしょう。
また、企業などに生ものを贈るのは、相手方に配られた時、それぞれが持ち帰るときに悪くなってしまう可能性があります。
なので常温で持ち帰れるもの(ジュースや個包装になっているゼリー、日持ちのする和菓子など)にするのがおすすめされます。
贈る前に手紙を送る
生ものを贈りたい場合は、あらかじめお手紙を送っておくのもひとつの手段です。
必須ではありませんが、先に連絡があると相手方も来ることがわかっているので、待つことが出来ます。
そうすると食品が痛むこともありませんし、マナー的にもよい配慮と言えます。
現在ではメールなどで伝えるという手段もありますね。
また、店舗で包んでもらう場合は、可能なら挨拶状などを同封してもらうとより気持ちが伝わりやすいでしょう。
ご自身でかいた手紙でもおすすめです。
アレルギーや病気、好き嫌いの把握をしておく
たとえば小麦アレルギーの人にそうめんを贈ってしまえば、かなり持て余す結果となるでしょう。
夏には涼しさを演出するため、そばやそうめんといった麺類を贈ることも考えられますが、相手がそばアレルギーだったら消費してもらえません。
なので、そういった成分が入っている食品は贈り物として避けましょう。
他にもアルコールを飲めない人にビールを送らない、糖尿病の人にスイーツを送らないといった配慮は必要です。
また、相手が一人暮らし(単身赴任)か、家族と同居なのかといった部分でも品を選ぶ必要があります。
送り先の家庭の人数が少ないなら、量よりも質がよいものを選びましょう。
逆に大人数の家族であれば、個数のたくさん入ったジュースやお菓子といった、みんなで楽しめるような品物を贈るのが勧められます。
贈る品物の適切な値段について
お中元の基本的な相場は3,000円~5,000円と言われています。
お中元は感謝の気持ちを現すために贈るものなので、大変にお世話になった人には多めに予算を積んでも構わないと言えます。
その場合は度合いにもよりますが、
- 友人・知人・親戚:3000円ほど
- 会社の上司:5000円ほど
- 特別お世話になった人:5000~10000円ほど
あまり高額になっても相手に気を使わせてしまいます。
相手との関係性に見合った、程よい金額になるようにしましょう。
お中元の時期を過ぎてしまった場合の対処法
お中元の贈り物をしようと思ったら、遠方の場合、相手方の地域ではすでにお中元の時期が過ぎてしまっていることがあります。
これは関東と関西では少しズレがあるので、割と気づかないままの人も多いようです。
相手方のお中元の地域が過ぎている場合にお品物を贈りたいときは、「暑中お見舞い」と記載して贈りましょう。
中身が生ものであれば、期限が切れていないことをあらかじめ確認してください。
「見舞う」という表現は、贈る側が優位に立つことになるので、立場が同じ相手であれば良いのですが、目上の方に送る場合、適切ではありません。
目上の人に贈る場合は、「暑中御伺(しょちゅうおうかがい)」と記載すれば失礼になりません。
お伺いとは尋ねるという意味があります。
【立秋以降にお中元を贈りたい時は残暑お見舞い】
お中元を贈る時、立秋(りっしゅう)を過ぎてしまったときは、のしに「残暑お見舞い」と記載して贈ります。
目上の人に贈るときは「残暑御伺(ざんしょおうかがい)」と記載してくださいね。
今年(2024年)を含めた立秋の時期は以下のようになります。
西暦 | 和暦(平成) | 立秋の日付 |
2018年 | 平成30年 | 8月7日 |
2019年 | 平成31年・令和1年 | 8月8日 |
2020年 | 令和2年 | 8月7日 |
2021年 | 令和3年 | 8月7日 |
2022年 | 令和4年 | 8月7日 |
2023年 | 令和5年 | 8月8日 |
2024年 | 令和6年 | 8月7日 |
2025年 | 令和7年 | 8月7日 |
2026年 | 令和8年 | 8月7日 |
2027年 | 令和9年 | 8月8日 |
2028年 | 令和10年 | 8月7日 |
2029年 | 令和11年 | 8月7日 |
2030年 | 令和12年 | 8月7日 |
8月の7日か8日に立秋を迎えるので、この時期を過ぎていたら「残暑お見舞い(残暑御伺)」と書くといいですね。
残暑お見舞いはいつまで贈ったら良いか?は諸説ありますが、ほとんどは8月末までに贈るのが普通です。残暑とは、すでに秋に入ったものの、まだまだ暑さが残っている時期という意味で、残暑お見舞いとは、相手の体調を気づかうという意味があります。
つまりは暑中お見舞いという記載を使うのは、必然的に7月1日から~7月15日までがお中元の地域(関東、東北、北陸の金沢エリア)だけになります。
- お中元の時期を過ぎてしまった場合は暑中お見舞い(暑中御伺)と記載して贈る
- 贈り物が生ものである場合、賞味期限をきちんとチェックする
- 立秋(8月の7~8日)を過ぎた場合は残暑お見舞い(残暑御伺)と、のしに書く
- お中元の時期をすぎて、暑中お見舞いという記載を使うのは、7月1日から~7月15日までがお中元の地域だけ
4、相手のこと
贈る人はこれからも付き合いがある人
お中元は、相手との継続的なお付き合いがあることを前提に贈るものです。
「これからもお世話になります。どうぞよろしくお願いします」
という意図と感謝をもって、ひとつのつながりとして気持ちを表しているのです。
仕事の関わり以外でも、離れて暮らしている家族、親戚、先生などにもお中元は向いています。
ただし、お中元は継続的に贈ることが多いので、範囲を広すぎると予算が間に合わなくなります。注意しましょう。
⇒お中元でのお礼状の例文を紹介!個人で上司に書くときや残暑見舞い・梅雨時期の例について!
【一度きりの人に対する、のしの表書きの例】
- 御礼:お世話になったお礼の気持ちを表す
- 御禮:「御礼」をより丁寧に書いた表書き
- 感謝:お世話になった感謝の気持ちを表す
- 謝礼:お礼とほぼ同じ意味。感謝の気持ちを表わす
- 謹謝:「謝礼」より丁寧な書き方
送り先の状態を把握しておく
たとえば、相手がもうすでに転居済みであれば当然お中元は手元に届かないことになります。
とくに転勤などで引っ越しが多い方は先に調べておくと、返送を免れることが出来ます。
普段からお中元を頂いている人の状況を確認しておくのはもちろん、日頃お世話になって贈りたいと思っている人の住所が変わっていないかは毎年常に確認するようにしましょう。
また、企業や会社に贈る場合であっても、受け取る担当者が変わっている可能性があります。
その場合、以前と同じ方の名前で贈っては失礼に当たりますので、きちんと調べておくことが大切です。
政治家や公務員といった職業の人かを確認する
政治家や公務員であれば、国家公務員・地方公務員ともに、利害関係者から金銭や物品を受け取ることが禁止されています。
利害関係者…立入検査などの相手、契約の相手など、担当している仕事の相手を指す。
- 国家公務員…裁判官、国会議員、自衛隊員、防衛省職員、裁判所職員など
- 地方公務員…市町村長、議員、警察職員、国公立学校の学長、教員(教師、幼稚園教諭、保育士など)、医師、看護師、警察職員、消防職員など
賄賂や贔屓といった誤解を受けたり、公職選挙法や公務員規定に抵触するおそれがあるため、これらの職業の人に贈るのは避けるのが無難です。
公務員や政治家である場合、仕事関係でお中元を贈るのは避けましょう。
自分だけではなく、相手にも迷惑がかかります。
※ただし、利害関係者以外の親しい人(家族や親戚、友人など)からであれば、通常の社会儀礼の範囲としてお中元を受け取ることが出来ます。
企業(会社)か個人かで贈り物を分ける
企業(会社)の場合、分けるときに困るものを贈ると、担当者の人に負担がかかる恐れがあります。
たとえばギフト券などでは枚数が限られるので、配る際に問題が生じるでしょう。
個包装になっていない生ものなども避けたほうが無難です。
※お中元に贈る品物で注意したいことは、次の項の中でも解説しています。
5、お中元に贈る品物の例
時期にあったものを贈ると喜ばれやすい
お中元は夏場に贈るものです。
なので、涼しい気分を味わえる水ようかんやそうめんなどであれば、貰った側も悪い気分にはならないでしょう。
好き嫌いやアレルギー、生ものを贈る際は考慮しておかなければなりませんが、例として参考になさってください。
- ソフトドリンク(フルーツジュースなど)
- お茶
- ワイン
- ビール・地酒
- そうめん
- そば・うどん
- うなぎ
- フルーツ
- ハム・ソーセージ
- 氷菓子(シャーベットなど)
- ゼリー
- 水ようかん
- ところてん
- 抹茶菓子
- アイスクリーム・ジェラート
- カタログギフト
- 産地直送品(果物)
- 牛肉
- 有名メーカーのスイーツ
また、流行の商品や、手に入りにくい地方限定の品物なども大変喜ばれやすいです。
贈ってはいけないもの
たとえば履物類は「踏みつける」という意味があるので、贈るのはおすすめされないと言われています。
- 履き物(相手を踏む、踏みつけるという意味で、目上の人には贈らないこと)
- 不吉な花言葉のある植物や花
- ハンカチ(手巾[てきれ]、つまり「あなたとはもう会いたくありません」との意味がある)
- 包丁やハサミなどの刃物(縁が切れる、断ち切る)
- 筆記用具、時計、文房具(勤勉奨励の意味で、目上の人に贈るのには向かない)
- 下着(贈ると相手に恵んであげると思われてしまうため、避ける)
- くし(9[苦]4[死]として縁起が悪いとされ、マナーとしては避けたほうが無難)
これからもお世話になる人に贈るのがお中元なので、縁が切れる意味があるものは、できるだけ贈らないほうがいいですね。
贈るのに気をつけるべきもの
【金券・商品券】
商品券は定番ですが、賛否両論があり、金額がわかる品物はマナーとして違反しているのでは?と思われることがあります。
しかしその一方で、一番欲しいお中元ギフトとして、商品券が喜ばれることもあるようです。
枚数を準備しなければなりませんので、公平にならない可能性があり、企業や会社に贈るのは向きません。
会社で関わりのある人や仕事関係に贈るのも避けたほうが良いでしょう。
送る相手をきちんと選ぶ必要のある品物と言えます。
- 金券は企業や会社に不向き
- 仕事関係にもマナー的に向いていない
- 習い事の先生や家族、親しい友人なら喜ばれる
【生鮮食品・冷蔵食品】
生鮮食品については先に書きましたが、手元に届くのが遅くなると悪くなってしまう可能性があります。
不在のリスクがある場合、とくに鮮度が命の生モノは避けたほうが無難です。
冷凍で送られる魚介や肉とかはまだいいんですが、痛みやすい果物とかは、早めに受け取ってもらわないと悲惨なことになるかもしれません。
(とくに夏は、食べ物が悪くなりやすいですし…)
6、お中元をやめたいときは?
お中元は、普段から世話になっている人には贈るのが礼儀です。
しかし、疎遠になったり、自分や相手の立場が変わり関係性に変化が現れることはどうしても起こるでしょう。
お中元の本来の意味は「普段お世話になっている人に感謝を込めて贈り物をする」というものです。
そして、「これからもお世話になります」という意味があります。
⇒お中元とは?由来とお歳暮との違いについて!マナーや時期、贈る相手を選ぶポイントを解説!
なので、関わりあいがほとんどなくなってきた人に対しては、思い切ってお中元を贈るのをやめてしまって構いません。
本来のお中元の意味から外れているなら、問題はありません。
一度会う機会があるなら、手土産などをお持ちして挨拶をするのでもいいですね。
親戚の場合
親戚などの場合でも基本的に同じですが、お付き合いがある場合は徐々に減らしていくのがマナーです。
お互いに話し合い、贈るか贈らないかを相談するのが一番ですが、転居や転勤、出産、転職など、環境の変化を理由に相談するという手段もあります。
お中元にこだわらなくても、お歳暮だけに変えたり、お年賀の挨拶一回だけにするといった手段もあります。
お中元はあくまで感謝の気持ちを現す手段なので、帰省の際に手土産を持参するなどで気持ちを現すことも可能です。
7、デパートでのお中元の受付・配送の時期は?
お中元であれば、デパートや百貨店での購入をすることが多いと思います。
店頭での販売は基本的に6月の初めから取り扱う店舗も多いみたいなので、早めに考えておけば、ゆっくりと贈る品を選べますよ。
早いところだと5月の下旬から取り扱うところもあるみたいです。
店頭での注文をしたいときは、なるべく各店舗のホームページや電話などで、お中元の取り扱い開始日を確認すると良いでしょう。
- デパートや百貨店は6月の初めからお中元を取り扱う。(早いところだと5月下旬)
- 店頭で注文したいときは、先に各店舗のホームページや電話などで確認する。
また、お中元は7月の上旬からスタートする行事です。
6月中に注文をしても、お中元という趣旨を伝えれば、通常すぐに発送することはありません。
※不安であれば、7月に入ってから発送して欲しいとあらかじめ伝えましょう。
ただ、関東から関西に贈る時などは、少し時期の幅が開きます。
相手の地域の時期に合わせたい場合、お店によって対応が変わる可能性がありますので、気になる場合は、先に日付の指定ができるかどうか聞いてみるのがいいでしょう。
- 6月中に注文しても、お中元という趣旨を伝えれば、普通ならすぐに発送することはない。
- いつ発送されるか不安である場合、7月に発送して欲しいという趣旨を伝える。
- 相手が自分の地域とお中元の時期が違う場合、対応が変わる可能性がある。先に日付の指定ができるか聞いてみるのが良い。
8、どんな関係の人に送ればいいか
お中元は、とくにこれといって決まった範囲はありません。
なぜなら、日頃の感謝を込めて送るのが目的です。
基準はこれからも継続的なお付き合いをし、毎年贈ることができる気持ちのある相手であることが重要です。
これについては、詳しく以下の記事で書いていますので、ぜひご覧になってください。
お中元の時期とマナーまとめ
お中元は時期が地域によって変わってくることがわかりました。
適切な時期にお中元を贈れるといいですね。(^^)
【お中元記事はこちら】
<行事>
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<花言葉>