豚ひき肉は様々な料理に使える用途が広いお肉です。ハンバーグはもちろんですが、つくね、肉詰め、そぼろなどの大人から子供まで好きなレシピに使用できます。
しかしダイエット中やカロリー管理をしていると食品が含むカロリーが気になります。豚ひき肉は要は豚肉を細かくしたものなので、それなりのカロリーはありそうですよね。
また豚ひき肉って、売っているものは通常部位の表記がないですよね。いったいどの部位が使われているのでしょうか?
今回は、
- 豚ひき肉のカロリー、糖質、タンパク質
- 鶏や牛のひき肉と比べると豚ひき肉のカロリーは高いか低いか?
- 豚ひき肉にはどこの部位が使われているのか?
- 焼くと豚ひき肉のカロリーはどうなる?
- 豚ひき肉はダイエット中に食べても大丈夫なのか?
といった内容をまとめていきます。
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豚ひき肉(豚ミンチ)のカロリー
<豚ひき肉・生100g当たりのカロリー>
- 236kcal
<豚ひき肉・生1g当たりのカロリー>
- 2.36kcal
※1gあたりのカロリーは、100gのカロリーから割り出した値です。
【グラム数からのカロリー計算方法…豚ひき肉・生】
- 豚ひき肉・生の重さ(g)×2.36kcal(豚ひき肉・生1gのカロリー)=豚ひき肉・生のカロリー(kcal)
豚ひき肉は「豚ミンチ」ということがありますが、食品として扱うひき肉とミンチは同じです。
そしてその豚ひき肉のカロリーは100gあたりで236kcalと、豚肉にしては高すぎず低すぎずのカロリーです。
200gであればカロリーは100gの倍になって472kcalとなります。
以下、100g~200gの範囲で10g刻みでのカロリーです。
豚ひき肉の重さ | カロリー |
100g | 236kcal |
110g | 260kcal |
120g | 283kcal |
130g | 307kcal |
140g | 330kcal |
150g | 354kcal |
160g | 378kcal |
170g | 401kcal |
180g | 425kcal |
190g | 448kcal |
200g | 472kcal |
豚ひき肉の重さ | カロリー |
なおひき肉に近いカロリー量の豚肉の部位は、そともも(脂身つき・生100gで235kcal)やタン(生100gで221kcal)あたりとなります。
「鶏ひき肉」や「牛ひき肉」と比べると豚ひき肉のカロリーは高い?低い?
鶏や牛のひき肉もありますけど、これらと比べると豚ひき肉のカロリーはどうなのでしょうか?
気になるので100gあたりの鶏・牛ひき肉のカロリーを見てみましょう。
<100gあたりのカロリー>
- 牛ひき肉・生:272kcal
- 鶏ひき肉・生:186kcal
豚ひき肉100gが236kcalだったので、これだと豚は牛と鶏の中間ということになりますね。
鶏ひき肉に限っては200kcalを切っているので、より低カロリーにしたいなら豚よりも鶏のほうがよさそうです。
豚ひき肉にはどの部位が使われているの?
豚ひき肉にはどこの部位を使っているのか、という表記がないですよね。
通常ひき肉に使われるのは、肩肉やすね肉といった硬くて家庭での調理向きではない部位や切れ端など、そのままでは販売しづらい部分となっています。
ひき肉というのは特定の部位でなければならない、という決まりがないので、言ってしまえばお店の考えによってどこが使われているのか?は違っているのです。
色々混ざってしまっているので、特定の部位を表記するのが困難なわけです。だから、ひき肉には部位の明記がされていません。
今回紹介しているカロリー量というのはあくまで食品成分表に記載された値なので、脂身(白い部分)が多ければカロリーは増えるでしょう。
なので食品成分表の数値はあれど、実質的には、販売されているひき肉の正確なカロリーの計算は難しいと言えます。
どれを使っているか明確にしたいなら、お好みの部位をフードプロセッサーを使って自分で作るのが確実です。
どの部位なのかがわかっていれば、ひき肉にしても使った部位のカロリーそのままなので、カロリーの計算もしやすくなります。
なお鶏肉の場合は「もも」や「むね」の部位が表記されてひき肉が売っていることもあります。
確実なカロリーを計算したいなら、このようなひき肉がスーパーで販売されていれば豚ではなく鶏ひき肉を使うのもいいかと思います。
豚ひき肉の糖質
<豚ひき肉・生100g当たりの糖質>
- 0.1g
<豚ひき肉・生1g当たりの糖質>
- 0.001g
※1gあたりの糖質は、100gの糖質から割り出した値です。
【グラム数からの糖質の計算方法…豚ひき肉・生】
- 豚ひき肉・生の重さ(g)×0.001g(豚ひき肉・生1gの糖質)豚ひき肉・生の糖質(g)
糖質は炭水化物-食物繊維の式で計算しますが、豚ひき肉100gあたりに含まれる炭水化物は0.1g、食物繊維は0gなので、炭水化物の数値0.1gがそのまま糖質になります。
糖質はほぼ含まれないですね。
ちなみに豚肉はほとんどの部位が100gあたりで糖質が0.1gとか0.2gなので、糖質制限では扱いやすい食材です。
豚ひき肉のタンパク質
<豚ひき肉・生100g当たりのタンパク質>
- 17.7g
<豚ひき肉・生1g当たりのタンパク質>
- 0.177g
※1gあたりのたんぱく質は、100gのたんぱく質から割り出した値です。
【グラム数からのたんぱく質の計算方法…豚ひき肉・生】
- 豚ひき肉・生の重さ(g)×0.177g(豚ひき肉・生1gのたんぱく質)=豚ひき肉・生のたんぱく質(g)
ひき肉のタンパク質は100gあたりで17.7gと、なかなかの量が摂取できます。
ひき肉は色んな料理を作れるので、適度なタンパク質を摂りつつ飽きないように工夫がしやすいのが利点です。
焼いた場合の豚ひき肉のカロリー
<豚ひき肉・焼き100g当たりのカロリー>
- 311kcal
<豚ひき肉・焼き1g当たりのカロリー>
- 3.11kcal
※1gあたりのカロリーは、100gのカロリーから割り出した値です。
【グラム数からのカロリー計算方法…豚ひき肉・焼き】
- 豚ひき肉・焼きの重さ(g)×3.11kcal(豚ひき肉・焼き1gのカロリー)=豚ひき肉・焼きのカロリー(kcal)
焼いた豚ひき肉のカロリーは100gあたりで311kcalとなっています。
生の状態と比べると増えているように感じるのですが、ひき肉は焼いたあとも100gのままではありません。
調理をすることで食品というのは重さが変わります。たとえば、魚なら焼けば水分が失われたり油が落ちたりして軽くなりますが、麺類の場合はゆでることで水分を含むので重くなります。
このような調理による食品の重さを表す数値として重量変化率というのがあり、豚ひき肉の場合は69%となっています。
重量変化率さえわかれば焼いたあとのグラム数を計算するのは簡単で、式にすると「生の状態での重さ(g)×0.69(69%)=焼いたあとの重さ(g)」になります。
つまり生の状態が100gならこれに×0.69すればいいので、焼いたあとは69g(軽くなっている)になります。
とすると焼いた豚ひき肉69gのカロリーは215kcalなので、生の状態よりカロリーが若干減っていることになりますね♪
<生の豚ひき肉100gを焼いた場合のカロリー(69g)>
- 215kcal
計算するのが面倒な人向けに、以下は生の豚ひき肉100g~200gを焼いた場合の10g刻みでのカロリーです。
生の状態での重さ(g) | 焼いたあとの重さ (生の重さに×0.69) |
カロリー(焼き) |
100g | 69g | 215kcal |
110g | 75.9g | 236kcal |
120g | 82.8g | 258kcal |
130g | 89.7g | 279kcal |
140g | 96.6g | 300kcal |
150g | 103.5g | 322kcal |
160g | 110.4g | 343kcal |
170g | 117.3g | 365kcal |
180g | 124.2g | 386kcal |
190g | 131.1g | 408kcal |
200g | 138g | 429kcal |
生の状態での重さ | 焼いたあとの重さ (生の重さに×0.69) |
カロリー(焼き) |
豚ひき肉はダイエット中に食べても大丈夫?
豚ひき肉は豚肉としては特別高カロリーというわけではないので、ダイエット中でも食べられるカロリー量ではあると思います。
ただ先にも言ったように使われている部位が不明瞭なので、確実なカロリーがわからないのが難点です。
肉類というのは脂身が多いとカロリーが高くなるので、もし赤身のひき肉が売っていればコチラをチョイスすることでカロリーカットすることができるでしょう。
また豚ひき肉はレシピの幅が広く、ハンバーグや肉詰め、肉団子など飽きが来ないように様々な料理が作れます。
そのままではちょっとカロリーが高いと感じるときは豆腐を混ぜることでカロリーを減らすことができるので、工夫のひとつとしてお試しください♪
豚ひき肉のカロリーまとめ
豚ひき肉のカロリーは、豚肉としては高すぎず低すぎずのカロリーとなります。
ただし売っているものの場合はどの部位なのかがわからないので、ここで紹介しているカロリー量もあくまで目安となります。(´・ω・`)
なお豚肉で高カロリーな注意するべき部位としてはバラ肉になります。
自分でひき肉を作る場合でも、ダイエット中なら基本的にはバラ肉は避けたほうがいいでしょう。
ちなみに、鶏ひき肉はむね・ももの部位が表示されてひき肉が売っていることもよくあるので、ダイエット中にカロリー計算したいならコチラのほうが使いやすさはあります。
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