ハツは心臓に当たる部位で、「ハート」や「こころ」などと呼ばれることもあります。
鶏肉の中ではもも肉などと比べると目立って食べられる部位ではないものの、焼き鳥ではメニューでよく見かけますよね。
肉類の部類なので、どのくらいカロリーがあるか気になる所。お肉は、基本的に脂質が多いとカロリーが高いですよね。(´・ω・`)
今回は鳥ハツの100gあたりのカロリーの他、焼き鳥ではどのくらいのカロリーになるのか?また、含まれる糖質や栄養についても触れていきます。
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鳥ハツ100gあたりのカロリーは?
<鶏ハツ(心臓)・生100g当たりのカロリー>
- 207kcal
<鶏ハツ(心臓)・生1g当たりのカロリー>
- 2.07kcal
※1gあたりのカロリーは、100gのカロリーから割り出した値です。
【グラム数からの計算方法…鶏ハツ(心臓)・生】
- 鶏ハツの重さ(g)×2.07kcal(鶏ハツ1gのカロリー)=鶏ハツのカロリー(kcal)
鳥ハツのカロリーは100g当たりで207kcalと、鶏肉の中ではちょっと高い値ですね。
同じくらいのカロリー量の鶏肉の部位は、鶏もも肉の皮つき100gで204kcalになります。
低カロリーとされるささみは生100gで109kcal、鶏むね肉の皮なしは100gで116kcalなので、鳥ハツはこの倍くらいのカロリーがあることになります。
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なのでダイエット目的で部位を選びたいなら、他のお肉を食べたほうが良いかもしれません。
牛や豚のハツと比べると?
豚や牛にもハツがありますが、これらのカロリーは、
- 牛ハツ(心臓)・生100g当たりのカロリー:142kcal
- 豚ハツ(心臓)・生100g当たりのカロリー:135kcal
となっていて、なんと意外にも一般的なお肉のハツの中では鶏が一番カロリーが高いんですね。
鶏肉は全体的にカロリーが低いお肉ですが、ハツに関しては気をつけておいたほうが良いですね!
ちなみに鶏レバーに関してはハツと逆で、牛や豚と比べて一番カロリーが低いです。
鶏レバーのカロリーについてはコチラをご覧くださいね。
鳥ハツの焼き鳥のカロリー
鳥ハツは焼き鳥屋さんのメニューでよく見かけることが出来ます。
焼き鳥での鳥ハツのカロリーがどのくらいになるか、今回数値を掲載しているお店からまとめてみました。
冒頭でも言ったように、お店によっては「ハツ」ではなく「ハート」や「こころ」というメニュー名(商品名)で出している場合もありますが、部位としては同じ心臓です。
お店の名前 | メニュー名・商品名 | 単位 | カロリー |
鳥貴族 | ハートたれ | 1人前2串 | 109kcal (1串54.5kcal) |
鳥貴族 | ハート塩 -ガーリック入- | 1人前2串 | 102kcal (1串51kcal) |
竜鳳 | 鶏はつ串(タレ) | – | 57kcal |
竜鳳 | 鶏はつ串(塩) | – | 50kcal |
八剣伝 | こころ(ハツ) 塩 | 1本 | 62kcal |
八剣伝 | こころ(ハツ) タレ | 1本 | 77kcal |
ハッケン酒場 | こころ 塩 | 1本 | 62kcal |
ハッケン酒場 | こころ タレ | 1本 | 77kcal |
居心伝 | こころ 塩 | 2本 | 135kcal (1本67.5kcal) |
居心伝 | こころ タレ | 2本 | 159kcal (1本79.5kcal) |
※メニュー名・商品名のリンク先は各お店のHPになります
※元サイトに単位の記載がない場合は明記していません
1本50kcalは超えるようですね。
この表での平均カロリーを計算してみると、1本あたり約66.3kcalになります。
(竜鳳はHPにカロリーの基準が明記されてないので、抜いて計算しています)
焼き鳥だとそこまで高いカロリーにはならないですね♪本数に気をつけておけば、十分食べられそうです。
鳥ハツの糖質
カロリーの次は糖質です。
糖質は「炭水化物-食物繊維」という式で計算できますが、鳥ハツには炭水化物も食物繊維も含まれないため、糖質も0gということになります。
正しい値だと、鳥ハツの炭水化物は「Tr(トレース)」となっていて、これは含まれてはいるものの最小記載量に達していない、ということを表しています。
つまりは含まれているといっても微量なため、ダイエットでは考慮するほどの量にはなりません。
なので、0gとしておいても問題はないかと思います。
鳥ハツの栄養!鉄分は摂取できる?
鳥ハツは栄養が豊富な食品です。
<鳥ハツが含む栄養と効果>
- ビタミンA:視覚機能の維持、粘膜や皮膚の健康を保つ、免疫力を高める
- ビタミンK:出血時に血を止める、骨の健康を維持する
- ビタミンB2:皮膚や粘膜の健康維持、三大栄養素をエネルギーに変える(代謝を助ける)
- ビタミンB12:悪性貧血の予防、神経の働きを正常に保つ など
これ以外にも、鳥ハツは貧血予防に欠かせない鉄も多く含んでいます。
鉄分というとレバーが有名ですが、鳥ハツでも摂取することが出来ますよ。(*^^*)
含んでいる鉄分量というのは、100gあたりで鶏レバーが 9mg、鳥ハツが5.1mgと鳥ハツのほうが少ないのですが、レバーは普通に食べていても栄養が過剰になってしまう問題があります。
詳しいことはコチラで。
とくにビタミンAがものすごく多い(というか過剰)ので、レバーは毎日食べないほうがいいという問題があります。
そもそも鉄の推奨量というのも、18歳以上の男性で7.0~7.5mg、女性(月経なし)で6.0~6.5mgとなっているので、鳥ハツでも100g食べれば1日の量をほとんど摂取できているのです。
(※数値は年齢によって若干変わります。また、女性の場合は月経のとき推奨量が多くなります。
参考HPはコチラ⇒「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会」の報告書を取りまとめました…リンク先:厚生労働省)
鉄不足で貧血気味…という場合で習慣的に鉄分を摂取したいなら、レバーは時々食べるにとどめ、基本的には鳥ハツを選ぶようにすると良いでしょう。
女性は生理で血液を失いますから、月経時にレバーを食べるなどの調整をしてもいいかと思います。
鳥ハツを食べ過ぎるのはよくない?
鳥ハツは今回見たように100gで207kcalあるため、あまり意識しないで食べているとカロリーオーバーする可能性は考えられます。
普通に食べる分には問題になるほどのカロリー量ではありませんが、ダイエット中には注意しておいたほうが良いでしょう。
また、鳥ハツはビタミンAや鉄の含有量が多いです。鉄の含有量については先にまとめた通りですが、ビタミンAに関しては鳥ハツ100gに700μg含まれます。
ビタミンAの推奨量は18歳以上の男性で800~900μg、女性で650~700μgとなっているので(推奨量は年齢によって若干変わります)、毎日鳥ハツを100g食べる程度ならビタミンAも鉄もちょうどいいくらいの量です。
ただ、ビタミンAも鉄も耐容上限量(習慣的に摂取しても健康障害をもたらすリスクがないとされる摂取量の上限)があります。
<ビタミンAと鉄の耐容上限量(18歳以上の男女の場合)>
- ビタミンA:2700μg(男女共通)
- 鉄:男性50~55mg、女性40mg
これを超えると過剰摂取による健康障害のリスクが高まると考えられています。
鉄は鳥ハツだけではこの数値を超えることはそうそうなさそうですが、ビタミンAは鳥ハツを400g食べると2800μgとなり、耐容上限量を超えてしまいます。
レバーほど極端にビタミンAが多いわけではないですし、鳥ハツを1日に400g食べるっていうのもなかなか無さそうなんですけど(汗)、あまり食べすぎないほうが良いことは覚えておきましょう。
鳥ハツのカロリーまとめ
鳥ハツは、鶏肉の部位の中ではちょっとカロリー高めかな~という印象なので、ダイエット中なら別の部位を選ぶというのも手です。
カロリーが低い部位というと、ささみや軟骨、皮なしの鶏むね肉といったところですね。
これらのカロリーについては以下でまとめていますよ。
ただ鳥ハツには鉄分が豊富なので、貧血気味の場合はレバーの代わりに食べると良いかと思います。
普通に食べる分には、特別高カロリーってほどでもないので、適度に食べるならむしろ健康に良いです。
レバーも鉄分が多くて鳥ハツよりカロリーも低い(鶏レバー100g当たりは111kcal)のですが、ちょっと栄養が過剰なので、日常的に鉄分摂取したいなら鳥ハツの方がおすすめですね。
焼き鳥屋さんで食べるときは、お店によって鳥ハツが「ハート」や「こころ」なんていう名前でちょっとやさしい響きになってたりしますが、同じ部位(心臓)なので、ハツを食べたいときは注文しましょう♪
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