ひき肉と言うとハンバーグなど用途が広くある材料です。それだけに料理に使う機会も多くありますが、ダイエット中であればそのカロリーや糖質などに気をつけておきたいですよね。
牛肉はそのままだと値段が高めですが、ひき肉になると手の出しやすい価格になって、手頃にその味を楽しめる商品となっています。
今回はこの牛ひき肉のカロリーがどのくらいになるか、見てみたいと思います。
<このページの内容>
- 牛ひき肉のカロリー・タンパク質・糖質はどのくらい?
- 牛ひき肉にはどの部位が使われているのか
- 豚との合挽き肉のカロリーは?
- 牛ひき肉はダイエット中に使える?
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牛ひき肉のカロリーはいくら?使われている部位はどれ?
まず食品成分表での牛ひき肉のカロリーは以下のようになっています。
<牛ひき肉(生)100g当たりのカロリー>
- 272kcal
<牛ひき肉(生)1g当たりのカロリー>
- 2.72kcal
※1gあたりのカロリーは、100gのカロリーから割り出した値です。
【グラム数からの計算方法…牛ひき肉(生)】
- 牛ひき肉(生)の重さ(g)×2.72kcal(牛ひき肉・生1gのカロリー)=牛ひき肉(生)のカロリー(kcal)
ですが、↑のカロリーはあくまで食品成分表に掲載されている値であり、実際に食べる牛ひき肉のカロリーとは違う場合があります。
なぜかというと、牛ひき肉に使われる部位というのは決まっていないからです。
次の項目で詳しく見ていきましょう。
牛ひき肉に使われている部位
ひき肉というのはこの部位を使う、という定義付けがありません。つまり、お店によって牛肉のどの部位を使っているのか?というのは違っているのです。
牛肉は部位によってカロリーが大きく違っているので、部位がわからないひき肉というのはカロリー計算がしにくい食品と言えるのです。
もちろんその使われている部位も1種類とは限らず、いくつかの部位を混ぜたり、脂身を混ぜていることもあるので、これが余計にカロリー計算を難しくしているのです。(´・ω・`)
なのでまとめると、市販の牛ひき肉の場合は、部位がわからない限り明確に「カロリーはこのくらい」と言うことはできないわけです。
牛ひき肉に使われるのは、モモ肉やバラ肉などの他、他の部位から出た切れはしを使ったりするので、値段を安く抑えられるのです。
参考程度になりますが、牛肉の各部位のカロリーを一部掲載しておきたいと思います。
<牛肉の部位別100gあたりのカロリー>
国産牛 | 輸入牛 | |
もも | 209kcal | 165kcal |
そともも | 233kcal | 215kcal |
バラ | 426kcal | 371kcal |
かた | 260kcal | 180kcal |
かたロース | 318kcal | 240kcal |
ランプ | 248kcal | 234kcal |
※すべて脂身つき・生の値です。
※国産牛は「乳用肥育牛肉」の値を参照しています。
部位が記載されているなら、その部位のカロリーで計算すればいいのですが、だいたいの市販品は牛とわかるだけで部位まで書かれていないことが多いと思います。
これを解決するには家でひき肉を自作するか、または低カロリーに抑えたいという話であれば購入の際になるべく赤身の部分が多いパックを選ぶのがポイントになります。
(白い部分は脂身なので、カロリーが高いです)
家でひき肉を作るのであれば、フードプロセッサーや包丁で自作ができます。
自作の際の部位としては、牛モモや牛バラのスライス、牛こま切れ肉なんかでも良いかと思います。
ダイエット中ならモモ肉が低カロリーなのでおすすめですね。(*^^*)
(バラ肉は脂身が多いのでこってりとして高カロリーです)
なお、鶏肉の場合は市販品でも「もも」または「むね」で表記されて売っていることもよくあるので、ダイエット中のひき肉は牛ではなく鶏肉にするのもひとつの手段です。
豚挽き肉と混ぜたもの(合挽き肉)のカロリーは?
合挽き肉というと牛肉と豚肉を合わせたひき肉のことですが、合いびき肉の場合も、使用される部位は様々です。
なので結局カロリーがどのくらいなのか、というのは、牛ひき肉同様に明確な数値を出すことはできないのです。
合挽き肉のカロリー数値は食品成分表にも記載はありませんが、豚ひき肉なら書かれているので、こちらのページもどうぞ。
牛と豚の割合も、6:4、5:5、7:3…といった風にお店によって違っています。一番美味しいと言われる割合は7:3(牛肉:豚肉)とされますね。
牛ひき肉のたんぱく質
こちらも食品成分表での値となります。
<牛ひき肉(生)100g当たりのタンパク質>
- 17.1g
<牛ひき肉(生)1g当たりのタンパク質>
- 0.171g
※1gあたりのたんぱく質は、100gのたんぱく質から割り出した値です。
【グラム数からのたんぱく質の計算方法…牛ひき肉(生)】
- 牛ひき肉(生)の重さ(g)×0.171g(牛ひき肉・生1gのたんぱく質)=牛ひき肉(生)のたんぱく質(g)
牛肉というのはタンパク質が多く摂取できる食品ではありますが、赤身が多い部位であるほど含まれるタンパク質が多い傾向があります。
牛ひき肉の糖質
<牛ひき肉(生)100g当たりの糖質>
- 0.3g
<牛ひき肉(生)1g当たりの糖質>
- 0.003g
※1gあたりの糖質は、100gの糖質から割り出した値です。
【グラム数からの糖質の計算方法…牛ひき肉(生)】
- 牛ひき肉(生)の重さ(g)×0.003g(牛ひき肉・生1gの糖質)=牛ひき肉(生)の糖質(g)
糖質は「炭水化物-食物繊維」の式で計算できます。
牛ひき肉100gあたりに含まれる炭水化物は0.3g、食物繊維は0gなので、糖質は0.3gとなります。
市販品は部位がわからないひき肉ではありますが、肉類というのは糖質をほとんど含まないので、糖質制限のダイエットであれば使いやすい食品です。
牛ひき肉のカロリーは焼くとどうなる?
<牛ひき肉(焼き)100g当たりのカロリー>
- 311kcal
<牛ひき肉(焼き)1g当たりのカロリー>
- 3.11kcal
※1gあたりのカロリーは、100gのカロリーから割り出した値です。
【グラム数からの計算方法…牛ひき肉(焼き)】
- 牛ひき肉(焼き)の重さ(g)×3.11kcal(牛ひき肉・焼き1gのカロリー)=牛ひき肉(焼き)のカロリー(kcal)
焼いた牛ひき肉は、100g当たりで311kcalとなっています。
生の状態からカロリーが増えているように見えますが、食品は調理することで重さが変化します。
この調理による重さの変化を表す数値を重量変化率と呼び、牛ひき肉(焼き)の場合は65%となっています。
つまり焼く前の生の状態を100%として、焼いたあとは重さが65%に変化する(減る)ということです。
重量変化率がわかれば生の重さから焼いたあとの重さを計算するのは簡単で、
「生の状態での重さ(g)×0.65(重量変化率65%)=焼いたあとの重さ(g)」
という式で求められます。
たとえば生の状態で100gの牛ひき肉であれば「100(g)×0.65=65(g)」、なので、焼いたあとは65gとなります。
あとはこの65gに、1gあたりのカロリー(3.11kcal)をかければカロリーを計算できます。
<生100gの牛ひき肉を焼いたあとのカロリー(65g)>
- 202kcal
焼くとかなりのカロリーカットになるようですね。
牛ひき肉はダイエットに使いづらい?栄養はある?
牛ひき肉は部位がわからない限り、どのくらいカロリーがあるのかの目安もわからないので、正直カロリー計算しながらのダイエットでは使いづらいと言えます。
なので、一番いいと思うのは、やはり自分でひき肉を作ることです。
ひき肉に関してはなにやら予想がつかないような部位を使っている店もある…との話なので、個人的には部位名が記載されていないひき肉は、カロリーとかそういう話以前にちょっと怖いなと思います。(´・ω・`)
自分で作るのは少し手間ですが、好きな部位のひき肉にすることができますし、余分な脂なんかも足さなくて済みます。
栄養に関しては部位によって違いはあるものの、牛肉は全体的に亜鉛やビタミンB12といった成分が豊富です。
なお豚肉や鶏肉と比べると牛肉は鉄分が多いのも特徴なので、貧血が気になる人は食べるお肉を牛肉にするのもいいかと思います。
牛ひき肉のカロリーまとめ
牛ひき肉は使われている部位がどれなのかでカロリーが変わります。
食品成分表に数値はあるものの、市販品に関してはどの部位を入れているかの記載がないことが多いので、実質的には牛ひき肉のカロリー計算をするのは難しいと言えるでしょう。
できればダイエット中は自作するのがおすすめです。
豚や鶏のひき肉のカロリーも見たいときはこちらをどうぞ。
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