ローストビーフというとそのまま食べるのはもちろん、サンドイッチに挟んだり最近だと丼ものにして食べるのも人気ですよね♪
「牛肉だからカロリーが高そう…」と思う人もいると思います。
ですがローストビーフはごちそう料理のイメージがありながら、実は低カロリーな部位を使っているので、ダイエットに最適なんです…!
実際に、牛肉であってもあまり脂っぽい感じはしないですよね。(どちらかっていうとサッパリ系)
今回はそんなローストビーフのカロリーがどのくらいあるのかを見ていきましょう♪
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ローストビーフのカロリーは低い?部位はどれ?
牛肉は部位でカロリーが変わるので、まずどの部位がローストビーフには使われるのか?ということから知っていきましょう。
ローストビーフに使われることが多い部位としてはモモ肉です。レシピによってはランプ肉という部位を使うこともありますが、ランプとはモモ肉の一部にあたり、腰からお尻にかけて存在している部位になります。
ローストビーフという料理は調理のやり方が色々ありますが、ほとんどはお肉そのもののカロリーで済みます。
それ以外にプラスされるカロリーがあるとすれば、例えばフライパンで焼き色をつけるときの油と、食べる時のソースくらいなので、大体お肉のカロリーを知っておけばそれがローストビーフのカロリーになります。
牛肉は部位の他、輸入牛(オーストラリアなどの外国産)・和牛・国産牛でカロリーが違うので、最初に種類や産地を確認します。
そしてそれぞれのカロリーはこのようになっています。(すべて脂身つき・生の値を参照しています)
<牛もも肉100gあたりのカロリー>
- 和牛肉…259kcal
- 輸入牛肉…165kcal
- 国産牛肉(乳用牛)…209kcal
- 交雑牛肉…343kcal
※和牛表記があるお肉は国産牛の値ではなく「和牛肉」のカロリーで見ます。
※ここでの国産牛は、「乳用肥育牛肉」のカロリーとなります
モモ肉のローストビーフであれば、100gでだいたい200kcal前後ってことになりますね。
ただし交雑牛だけはもも肉のカロリーが高いので、注意が必要です。
ちなみに通常、国産牛というのは乳用牛(乳用肥育牛肉)のカロリーで見ますが、もっと詳しく言うと交雑牛も国産牛になります。
交雑牛と書かれていなくても、「国産牛」という表記だけで中身が交雑牛だった、ということもあるので、詳しく知りたいときはパックに表記されている「個体識別番号」から検索をかけることができます。
より詳しいことは牛もも肉の個別のページでお話していますよ。
なおランプ肉では、100gあたりのカロリーが以下のようになっています。(交雑牛は食品成分表に値がないので省略)
<牛ランプ肉100gあたりのカロリー>
- 和牛肉…347kcal
- 輸入牛肉…234kcal
- 国産牛肉(乳用牛)…248kcal
※すべて脂身つき・生の値を参照しています
※ここでの国産牛は、「乳用肥育牛肉」のカロリーとなります
ランプ肉になると、通常のモモ肉のローストビーフより少しカロリーが増えてしまいますね。
和牛なんかは100gで347kcalあるので、なかなかに高いです。なのでダイエット中にランプ肉のローストビーフを食べるときは、輸入牛肉か国産牛肉にしておくと良いかと思います。
そして、ローストビーフ自体のカロリーが他の肉料理(というか部位)と比べると低いのかどうか?という話ですが、牛肉料理というのは結局脂身が多い部位を使うとカロリーが高くなります。
なので他の部位の100gあたりのカロリーも見てみましょう。今回は参考に国産牛(乳用牛)の値です。
<部位別の牛肉100gあたりのカロリー…国産牛(乳用肥育牛肉)>
- もも…209kcal
- ランプ…248kcal
- ヒレ(赤肉・生)…195kcal
- そともも…233kcal
- かた…260kcal
- かたロース…318kcal
- サーロイン…334kcal
- リブロース…409kcal
- ばら…426kcal
※ヒレ以外は脂身つき・生の値となります
こう見ると、この中でモモ肉よりカロリーが低いのはヒレ肉くらいです。なのでモモ肉は比較的低カロリーな部類に入ります。
牛肉で人気の料理といえばステーキですが、一言で「ステーキ」といってもたとえばサーロインステーキなのか、それともヒレステーキなのかで随分カロリーが違ってしまうんですね。
これはどんな料理にも言えることです。
あとは牛バラ肉とはいわゆる焼肉のカルビです。基本焼肉ではカルビを食べることが多いので、カロリーが多くなりやすいです。
ローストビーフはいわゆる赤身が多い(つまり脂身が少ない)お肉を使うのが基本なので、比較的低カロリーに済ませることができます。
ローストビーフのカロリーは1枚あたりだといくら?
1枚…というのも厚みやサイズでグラム数が変わってしまうので目安となりますが、100gだとだいたい8枚分くらいになるので、「100(g)÷8=12.5g」です。
なので1枚が12.5g程度とすると、モモ肉でのカロリーは以下のようになります。
<ローストビーフ1枚あたりのカロリー(12.5g程度)>
- 和牛肉…32kcal程度
- 輸入牛肉…21kcal程度
- 国産牛(乳用牛)…26kcal程度
- 交雑牛肉…43kcal程度
※すべて脂身つき・生の値を参照しています
※ここでの国産牛は、「乳用肥育牛肉」のカロリーとなります
ローストビーフのソースのカロリーは?
ソースというのも実に様々なので、「ソースのカロリーがどのくらいなのか?」というのもちょっと答えづらい質問ではあるのですが、参考に市販品のカロリーをまとめたいと思います。
メーカー | 商品名 | 分量 | カロリー | 炭水化物 |
ダイショー | ローストビーフソース | 100gあたり | 85kcal | 17.2g |
モランボン | 生パック ローストビーフソース | 1パック(90g)当たり | 111kcal | 22.1g |
コスモ食品 | ローストビーフソース マイルド | 100g当たり | 87kcal | 16.8g |
ハインツ | ローストガーリック | 100g中あたり | 164kcal | 33.8g |
ハインツ | ホースラディッシュ ローストビーフソース |
100g中あたり | 132kcal | 28.6g |
メーカー | 商品名 | 分量 | カロリー | 炭水化物 |
※商品名のリンク先は各メーカーのHPになります
メーカーが表記しているのは100gあたりのカロリーが多いですが、一人前だとそこまで使わないと思います。
小分けになっているもので1袋20gのを見かけるので、このくらいが一人分でちょうどいいのかと思います。
ソースを自作するときは、できれば油分を加えないレシピで作るとカロリーを抑えられると思います。
ローストビーフの糖質
肉類というのはあまり糖質を含まない食品です。
牛もも肉100gあたりでも、糖質はこのようになっています。
<100gあたりの牛もも肉の糖質>
- 和牛肉…0.5g
- 輸入牛肉…0.4g
- 国産牛肉(乳用牛)…0.4g
- 交雑牛肉…0.4g
※すべて脂身つき・生の値を参照しています
※ここでの国産牛は、「乳用肥育牛肉」の糖質となります
糖質制限していてもあまり気にすることはないですね♪
タレの糖質の方が多い
ローストビーフの場合は、牛肉自体よりタレのほうが糖質を多く含んでいる場合が多いです。
市販品なんかは砂糖が入っている商品もよくありますので、炭水化物の値をチェックしておくと良いでしょう。
(炭水化物は「糖質+食物繊維」の値なので、糖質がどのくらいなのかを知る目安になります)
実際に使うタレの量を考えればそこまで多くの糖質摂取にはならないと思うのですが、控えたいならソースを使わず、シンプルに塩コショウで食べてもいいかもしれないですね。
美味しいお塩なんか用意しておくと役立ちます♪
ローストビーフのタンパク質
牛肉はタンパク質が多い食品で、とくに赤身の部位は豊富に含んでいます。
モモ肉100gあたりのタンパク質は以下のようになっています。
<牛もも肉100gあたりのタンパク質>
- 和牛肉…19.2g
- 輸入牛肉…19.6g
- 国産牛肉(乳用牛)…19.5g
- 交雑牛肉…16.4g
※すべて脂身つき・生の値を参照しています
※ここでの国産牛は、「乳用肥育牛肉」のタンパク質となります
なお日本人の食事摂取基準(2015年版)に記載されているタンパク質の1日の推奨量は、18歳以上の男性で60g、女性で50gとなっています。
なので、ローストビーフは100g程度で1食にちょうといいくらいのタンパク質が摂れることになります。
なお、1枚あたりが12.5g程度とすれば、タンパク質はコチラになります。
<ローストビーフ1枚(12.5g程度)のタンパク質>
- 和牛肉…2.4g程度
- 輸入牛肉…2.5g程度
- 国産牛肉(乳用牛)…2.4g程度
- 交雑牛肉…2.1g程度
ローストビーフはダイエット向け?どんな栄養が含まれるの?
ローストビーフは低カロリーな部位を使うので、牛肉料理としてはダイエット向けと言えます。
ただし交雑牛だけはモモ肉でもカロリーが高めなので、ダイエット中に作る場合は輸入牛肉など他の種類を選ぶといいでしょう。
(ランプ肉なら輸入牛肉か国産牛※乳用牛※がオススメ)
なお牛もも肉は鶏や豚のモモ肉と比べると鉄分が多いという特徴があります。
低カロリーでダイエット中に扱いやすいのは鶏肉なのですが、鉄分の多さという点では牛肉のほうが優れているので、どれかに偏ることなく食べることは大切になります。
まあ牛肉は値段が高いので、大体は値引きになっているときとか、たまの贅沢のときとかに食べるものだと思うんですけどね。(^^;)
鉄分はよく知られているように貧血予防に必要となる栄養です。
鉄を摂取するときはビタミンCも一緒に摂ると吸収しやすい形に変化させてくれますが、牛もも肉にはあまり含まれない成分です。
ビタミンCはピーマンやブロッコリーなどの野菜、キウイやいちごなどの果物に多いので、付け合せやデザートなどにして、牛肉と一緒に食べると良いですね♪
ローストビーフのカロリーまとめ
ローストビーフは牛肉でもカロリーが低めなモモ肉を使うことが多いので、牛肉料理では比較的低カロリーです。
ダイエット中にちょっと贅沢したいときでも、カロリーオーバーせず安心して食べられそうですね♪
また鉄分が多いので、美味しく食べながら貧血予防にもなります。(`・ω・´)
なお牛モモ肉自体のカロリー計算方法は以下のページで詳しく書いているので、グラム数から計算したい方はこちらでどうぞ。↓↓
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