夏にはお世話になった人へ贈るお中元がありますが、「一体どのような人に贈ればいいのか?」はじめはわからないのではないでしょうか?
とくに結婚をしたりすると、両親や親戚、旦那さんの実家、旦那さんがお仕事でお世話になっている上司などなど…どこまであげたらいいのか悩みますよね。
このページでは、お中元で贈るべき相手やその範囲についてまとめていきたいと思います。
<書かれている内容>
- お中元を贈る意味
- お中元は誰に贈るのか
- お中元を贈る時期
- お中元で定番の品物
- お中元とお歳暮は両方贈るのか
まずは、「お中元はなぜ贈るのか?」その意味合いについて知っていきましょう。
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お中元はなぜ贈るの?その意味合いは?
元々道教では、中元は人間贖罪の日として、一日中火を焚いて神を祝う風習があった。のちには、死者の罪を赦すことを願う日となった。
中国仏教ではこの日に、祖先の霊を供養する盂蘭盆会(うらぼんえ)を催す。中元と盂蘭盆会は習合し一体化している。
日本ではこれがお盆の行事となり、さらに、目上の人やお世話になった人等に贈り物をするお中元が派生した。
(ウィキペディア…「三元」の項目より引用)
お中元は、現在で言うと普段お世話になっている人に対して渡す感謝の意味合いがあります。
「お世話になった」というよりも、お中元は1回でなく毎年贈るものなので、「これからもお世話になります」という意味を込めて渡します。
一期一会でお世話になった相手には、お中元でなく「御礼」として品物をお渡しするのが一般的です。
お中元は誰に贈る?その範囲は?
普段からお世話になっている、となると、分類できるのは、
- 身内関係の人(両親、義両親、親戚、兄弟など)
- 会社関係の人(上司、取引先など)
- お世話になっている人(友人、知人、恩師、習い事の先生など)
これらが主な送り先かなと思います。
ただ、ポイントとしては虚礼(表面ばかりで、本当の意味での感謝や誠意を伴わない礼儀)になってはいけないのです。
親戚関係だと、どうしても若干義務的に送っている場合もあるとは思うのですが、個人的には「常に感謝の気持ちを表したいと思えるかどうか」が贈る相手を選ぶポイントだと思います。
ただし、公務員は利害関係者からお中元を受け取れませんし、近頃では会社によってお中元を禁止する所も増えてきているようです。
なので確認はしておいてくださいね。
なお、実家や義実家、両親同士で贈る必要性についてはこちらのページをご覧になってみてください。
お中元を送る時期はいつごろ?
お中元は全体的に7月~8月の範囲で送られますが、気をつけるべきは地域ごとにお中元シーズンが違っていることです。
相手の地域に合わせて、お中元を贈りましょう。
- 北海道:7月15日~8月15日
- 関東・東北:7月1日~7月15日
- 関西・中国・四国・東海:7月15日~8月15日
- 北陸(金沢など):7月1日〜7月15日
- 北陸(能登など):7月15日〜8月15日
- 九州:8月1日~8月15日
- 沖縄:旧暦7月15日まで
お中元で定番の品物
お中元においては、相手の好みに合うかが一番大切です。
たとえばアルコールが飲めない人にビールを送っても困ってしまう…ので、先方の嗜好を考えて選んでください。
<お中元で定番のもの>
- ハム、ソーセージ
- ビール
- 冷菓(水ようかん、水まんじゅう、ゼリーなど)
- 麺類(そうめん、うどん、そば)
- お茶、コーヒー
- スイーツ(洋菓子、和菓子)
- 商品券、ギフト券
- カタログギフト
- フルーツ
生モノや期限が短いものは、お中元でもらうと消費できなかったりして困ってしまうかもしれません。
先に聞けたりして喜んでくれるってわかっているならOKなんですけど、相手の状況などがよくわからないときは日持ちがするものを選ぶのが無難です。
なお、品物の金額相場についてはこちらです。
相手別で、予算をまとめていますよ。
お中元とお歳暮は両方贈るの?
お歳暮もお中元と同じく、日頃の感謝の気持ちをこめて贈るものです。
なので、必然的にこの2つはセットで考えられる部分がありますが、両方送らなくてもマナー違反にはなりません。
ただ、どちらかといえば、「一年間ありがとうございました」という感謝を込められるお歳暮のほうが意味合いが大きいです。
なので、お中元を贈るならお歳暮も送ったほうが良いかなと思います。
片方にしたいのなら、お中元は送らずにお歳暮だけにするのがいいと思いますよ。
気持ちが大切なので、負担にならないようにしましょう。
お中元を贈る相手まとめ
お中元は一度きりではなく、毎年贈る必要があるので、これからもお世話になる人に贈るべきです。
毎年その相手に送っても良い、と自分的に思えるかどうか、よく考えてから決めてください。
なお、一度だけお世話になった相手(継続的にお付き合いする予定がない相手)に感謝を示したいのであれば、「御礼」として品物を贈るといいですね。
送る相手についてがわかったら、金額の相場についても知っておきましょう。
相場を知らずに高額なものを選んだり、品物の金額が毎年変わったりするのはマナー違反なので、きちんと予算は決めておきましょうね。
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