喪中はがきって、基本的には年賀状を作成する前の11月あたりから届き始めると思います。
年賀状についてだと喪中の方には書かないという人が多いと思いますが、この喪中はがきに返信する必要はあるのでしょうか?
来た手紙をそのままにするのは申し訳ないような気持ちになりますし、きちんとした対処を知らないと落ち着かないですよね。
「喪中はがきへのお返事は必要なの?」
今回は、喪中はがきが届いたときの対処法と返信についてまとめていきたいと思います。
<内容>
- 喪中はがきが届いた場合の対処法・マナー
- 年内にお返事したい場合は喪中見舞い
- 年明け後にお返事したい場合は寒中見舞い
- 喪中見舞いの文例・書き方
- 寒中見舞いの文例・書き方
- 自分が喪中で、先に相手から喪中はがきが届いたときは?
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喪中はがきが届いた場合はどのように対処するのがマナー?
喪中はがきを頂いた場合の対処法としては、主に3つあります。
- 喪中見舞いを出す
- 寒中見舞いを出す
- 何もしない
もともと喪中はがきというのは、「身内に不幸があり、新年をお祝いできるような心境ではないので、年賀状は控えさせていただきます」という意味のお知らせです。
返信を求めているのではなく、あくまで年賀状を送れないことをお知らせするために届けられているので、何もしなくても失礼にはならないのです。
また、本来なら喪中の人へこちらが年賀状を出すのもマナー違反ではありません。
しかし、相手がお祝いする気持ちではないことを察し、喪中の方へは年賀状を控えるという場合が多くなっているのです。
ですが、年賀状は出さないとしても、相手を気遣ったりお悔やみの気持ちを伝えたい、と思うこともあるでしょう。
とくに喪中はがきによって初めて亡くなられた事を知ったときは、返信した方がいいような気になりますよね…。
そういうときは、喪中見舞いまたは寒中見舞いを利用してみましょう。
年内に送りたいなら喪中見舞い【概要と時期】
喪中見舞いとはその名の通り、喪中の相手を気遣ったり悼む気持ちを伝えるために送るお手紙です。
こちらは喪中はがきが届き、「年末のうちにできるだけ早くお返事しておきたい」というときに送りましょう。
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年明け後に送るなら寒中見舞い【概要と時期】
寒中見舞いは、もともと喪中はがきに対して返信をする専用のものではなく、一年での寒い時期に相手の体調を気遣ったりする季節のお手紙です。
ただ、ちょうど年賀状の時期のあとに来る上、寒中見舞いはお祝いの書状ではないので、喪中の方へ送る用途としても使えるのです。
こちらは送る時期が決まっており、基本的に松の内(1月7日)が過ぎてから立春(2月4日ごろ)の前日までです。
年内か年明け後、どれだけ早く返信したいか(あるいは何もしないか)は、相手との関係の深さや、自分の気持ちの面で判断するのが良いですね。
喪中見舞いの文例と書き方
喪中見舞いの場合は年内に送ると思いますので、入れる基本的な内容としては以下のようになります。
- 「喪中お見舞い申し上げます」と書く
- 喪中はがきを頂いたお礼を書く
- お悔やみの気持ちを伝える
- 年始の挨拶を遠慮する言葉を書く
- 相手を気遣う内容を書く
- 日付
これらをふまえて、文例を紹介します。
喪中はがきで初めて亡くなられたことを知った場合の文例
喪中お見舞い申し上げます
この度は丁寧なご挨拶状をありがとうございました。
お手紙を拝見させていただき、初めて●●様(名前や続柄)のご逝去を知りました。
お悔やみの言葉も申し上げられなかったことをお許しください。
遅ればせながら、●●様のご冥福を心からお祈りいたします。
服喪中と存じ、年始のご挨拶は控えさせていただきますが、寒い日が続いてまいりますのでお身体を大事にお過ごしくださいませ。
令和●年●月●日
喪中はがきで初めて不幸を知った場合は、亡くなられたことを知らなかったことへのお詫びの文も添えましょう。
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喪中はがきを貰う前から、すでに相手が喪中と知っている場合の文例
喪中お見舞い申し上げます
この度は丁寧なご挨拶状をお送りいただき、ありがとうございました。
●●様(名前や続柄)がご逝去なされて●ヶ月になりますが、まだまだ心寂しい日々をお過ごしのこととお察しいたします。
ご服喪中につき、新年の挨拶は控えさせていただきますが、■■様におかれましては、どうか迎えられる新年が心穏やかなものとなりますようお祈り申し上げます。
令和●年●月●日
年賀状を出してしまったあとに喪中はがきが届いた場合の文例
年賀状を出したあとに喪中はがきが届いてしまった場合は、お詫びの文を添えたお手紙を出しましょう。
喪中お見舞い申し上げます
ご丁寧な挨拶状をありがとうございました。
この度は●●様のご逝去のことを存じ上げず、お悔やみの言葉が遅くなり大変失礼いたしました。
遅ればせながら、謹んで●●様のご冥福をお祈り申し上げます。
また、存じ上げなかったとはいえ、年始の挨拶状を差し上げてしまいましたことを深くお詫び申し上げます。
年始に届くことをご了承いただければ幸いでございます。
どうか○○様の迎えられる新年が穏やかなものとなりますよう、心よりお祈り申し上げます。
令和●年●月●日
この場合は相手の喪中を知らなかったと思うので、お悔やみの言葉が遅れてしまったことへのお詫びも書きます。
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寒中見舞いの文例と書き方
寒中見舞いの文例や書き方については、こちらで「相手が喪中の場合」の文例を紹介しています。
喪中と知らずに、相手へ間違って年賀状を出してしまった場合の寒中見舞い文例もあります。
年明け後に喪中を知ったときなどに参考にしてください。
自分も喪中で、先に相手から喪中はがきを頂いてしまった場合は?
自分が喪中で、別の方から先に喪中はがきが届いてしまったということもあると思います。
(つまり、相手も自分も喪中)
結論から言うと、こちらからも喪中はがきを出して大丈夫です。
この場合は年賀状を相手に出せないことになったので、わざわざこちらからも喪中はがきを出さなくて良いのかな?という風に感じる方もいるのだと思います。
しかし喪中はがきは、自分がお祝いできる心境ではないので年賀状を出さないよ、と伝えるためのものです。
喪中はがきに喪中はがきで返信しているようで、おかしくないかな?と思うかもしれませんが、相手から届いたとしても、自分が新年をお祝いできる状態ではない、と伝えることはまた別です。
なので喪中はがきは通常通り出しましょう。
この場合、先に喪中はがきを送っていただいた相手へのお悔やみの言葉を添えても良いでしょう。
(例:「今年はお互いに喪中となってしまい、とても寂しい思いです。○○様のご冥福をお祈りしています。」…など)
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喪中はがきの返事まとめ
喪中はがきにはとくに返信しなくても大丈夫なのですが、お返事をしたい気持ちがあるなら喪中見舞いまたは寒中見舞いを出しましょう。
年内だと、年賀状でいっぱいいっぱいって場合もありますから、余裕がなければ年明け後でも良いと思いますよ。
また、この時期に書く年賀状の文例についてもまとめていますので、喪中はがきの返事と合わせてご覧ください。
出していない人から、年賀状が届いてしまったときの返信期限はこちら。
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