
親族に不幸があったときは、年賀状の準備シーズン前に喪中はがきを用意する必要があります。
義父の場合は夫婦連名で喪中はがきを出すという場合も多いと思いますが、続柄や内容をどのように書いたら良いか悩むことは多いのではないでしょうか。
今回は、義父が亡くなられた際の喪中はがきの文例と、連名の場合の続柄の書き方をメインにまとめていきたいと思います。
<内容>
- 義父がなくなったとき、夫婦連名で喪中はがきを出す場合の続柄の書き方
- 義父がなくなった場合の喪中はがきの書き方・文例
- 喪中はがきを出す時期
- 喪中はがきを出すのが遅くなる(年末に不幸があった)場合
- 喪中でも年賀状が欲しい場合は?
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義父がなくなった場合、夫婦連名で出す喪中はがきの続柄は?
夫婦連名で喪中はがきを送る場合、一般的には旦那さんを主体とすることが多いので、基本は「旦那さんから見た続柄」を書きます。
なので、旦那さんのお父様が亡くなられた場合は「父 ●●(下の名前だけ)」という表記をしても伝わるのですが、奥さん側のお父様であった場合は「義父●● ●●」となります。
(ちなみに「妻の父」を表す言葉として「岳父(がくふ)」という表記の仕方もあり、「岳父●● ●●」という書き方もできます。)
ただ、これだと奥さんは自分の父親を「義父」と呼ぶことになるので、違和感があったり抵抗を感じたりするかもしれません。
なので、この場合は奥さんのお父様をきちんとフルネームで書いてあげれば、続柄を「父●● ●●」としても妻側の父親だと伝わります。(名字が違うので)
また、「妻●●(奥さんの名前)の父 ○○ ○○」という表記も見かけるので、こちらでもいいでしょう。
義父がなくなったときの喪中はがきの書き方・文例
まずは喪中はがき全体の構成を紹介します。
- 喪中であることを伝える言葉を入れる「例:喪中につき新年のご挨拶を失礼させていただきます」
- 誰が亡くなられて喪中なのかを書く「例:妻●●の父 ○○○○が本年■月■日に●歳にて永眠いたしました」
- お付き合いへ感謝する言葉を書く「例:生前のご厚情に深く感謝いたします」
- 迎える新年への挨拶を書く「例:明年も変わらぬご厚誼のほどお願い申し上げます」
- 日付「例:令和●年●●月」
あとは差出人の住所と名前を書きます。
これをつなげれば、
喪中につき新年のご挨拶を失礼させていただきます
妻●●の父 ○○○○が本年■月■日に●歳にて永眠いたしました
生前のご厚情に深く感謝いたしますとともに
明年も変わらぬご厚誼のほどお願い申し上げます
令和●年●●月
となります。
参考に、もう一つ文例を紹介しますね。
喪中につき年頭の挨拶をご遠慮申し上げます
本年■月に妻の父 ○○○○(義父の名前)が●●歳にて他界いたしました
故人になり代わりましてこれまで賜りましたご厚情に
深く感謝申し上げます
みなさまに良い年が訪れますようお祈り申し上げます
令和●年●●月
ちなみに喪中はがきでは基本的に「、」や「。」(句読点)を使わないで文を書くのですが、必ずしも使ってはいけないわけではないようです。
(句読点のある喪中はがきも時々見かけますからね…)
なお、喪中はがきには誰が亡くなったかに限らず、年賀状のようにお祝い事や近況報告、軽いコメントは基本的にかきません。
とくに結婚や出産などのおめでたいことは喪中はがきの意味とちぐはぐになりますので、年明け後の寒中見舞いを利用して報告するといいでしょう。
引越し・結婚・出産の報告を兼ねた寒中見舞い文例はこちらでまとめています。
喪中はがきを出す時期は?
喪中はがきは「身内に不幸があり、新年をお祝いできるような心境ではないので、年賀状は遠慮させていただきます」という意味のお手紙です。
一般的には、相手の気持ちを察して喪中の人に年賀状を送らない人が多いので、基本的に年賀状の準備をし始める前に喪中はがきを届けるのがマナーです。
年賀状を書いたあとに喪中はがきが届くと、焦りますからね…。(もう書いちゃった…みたいな)
なので、期間としては11月中~遅くても12月上旬には、相手の手元に喪中はがきが届くと良いでしょう。
喪中はがきを出すのが遅くなる場合は寒中見舞いで
年末(11月や12月)に身内の方が亡くなられてしまった場合は、喪中はがきを出すには遅くなってしまうことがあります。
そういうときは寒中見舞いを利用して、喪中であることを伝えましょう。
寒中見舞いは松の内(1月7日)を過ぎてから出すことができます。
この場合、年内にお知らせできなかったお詫びと、年頭に年賀状を頂いた方には一言お礼の言葉を書くといいと思います。
寒中お見舞い申し上げます
この度はご丁寧なお年始状を頂き誠にありがとうございました
父 ●●●●が昨年■月■日に○歳で永眠いたしましたので
年頭のご挨拶を遠慮させていただきました
ご連絡が遅れましたことをお詫びいたします
生前賜りましたご厚情に深く感謝申し上げます
まだまだ寒い日が続いてまいりますので くれぐれもご自愛ください
本年も変わらぬお付き合いをお願いいたします
令和●年●月
こちらが喪中でも年賀状が欲しい場合はどうする?
実は喪中であっても「年賀状を受け取ること」はマナー違反ではないのです。
(喪中はがきは、あくまでこちら側が年賀状を送れない状態であることを伝えるお手紙なので)
なのでもらうのは素直に嬉しい、喪中でも年賀状は受け取りたいというときは、喪中はがきにその旨を一言書いておくといいですよ。
最後のあたりに「なお、皆様からのお年始状は励みにもなりますので、お気遣いなくお送りくださいませ」といった文を入れましょう。
先の文例に加えると、こんな感じになります。
喪中につき年頭の挨拶をご遠慮申し上げます
本年■月に妻の父 ○○○○(義父の名前)が●●歳にて他界いたしました
故人になり代わりましてこれまで賜りましたご厚情に
深く感謝申し上げます
なお お年始状は励みにもなりますのでお気遣いなくお送りくださいませ
みなさまに良い年が訪れますようお祈り申し上げます
令和●年●●月
義父がなくなった場合の喪中はがき文例・続柄の書き方まとめ
夫婦連名で送る場合、奥さんのお父様の続柄を書くときは、
- 「義父●● ●●」(下の名前だけでも伝わります)
- 「父●● ●●」(必ずフルネーム)
- 「妻●●(奥さんの名前)の父 ○○ ○○」
といった風に表記しましょう。
続柄を父としたとき、下の名前だけを書くと旦那さんのお父様が亡くなられたと勘違いされてしまうので、この書き方にするときは必ずフルネームにしてください。
また、以下で喪中はがきが必要となる親族の範囲と、喪中はがきを出す相手をまとめています。
どんな相手に喪中はがきを出すのかなどは、こちらでご確認くださいね。
また、現在のページの内容の中でご案内した寒中見舞いのページはこちらです。
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