牛すじは煮込み料理でよく食べられますが、白い部分が多く見られ、「もしかして脂身?」なんて思ったりしますよね。
牛肉としては値段が安いので、カロリー制限中であっても低カロリーなら食べたいところです。
- 「牛すじのカロリーってダイエット中に食べても大丈夫なの?」
- 「プルプルしているところはカロリー高い?」
白い・プルプルしているというのはどうしても脂を連想させるので、ダイエット中は敬遠しがちですよね。「カロリー高そう…」って。(´・ω・`)
ですが牛すじはイメージしているよりもカロリーは低く、じつはダイエット向きの部位です。
今回は、
- 牛すじのカロリーはいくら?
- 他の牛肉部位とのカロリー比較
- 牛すじに含まれる糖質・タンパク質
といった内容について見ていきます。
他の部位と比較しても牛すじのカロリーは低めです。ぜひダイエット中に活用しましょう♪
【関連ページ】
記事内容(項目をクリックすると飛べます)
牛すじのカロリーはどのくらいあるの?
<牛すじ(腱)・ゆで100g当たりのカロリー>
- 155kcal
<牛すじ(腱)・ゆで1g当たりのカロリー>
- 1.55kcal
※1gあたりのカロリーは、100gのカロリーから割り出した値です。
【グラム数からの計算方法…牛すじ(腱)・ゆで】
- 牛すじ(腱)・ゆでの重さ(g)×1.55kcal(牛すじ・ゆで1gのカロリー)=牛すじ(腱)・ゆでのカロリー(kcal)
牛すじは100gあたりで155kcalと、お肉としてはそこまで高い印象はないですね。
では牛肉として見るとどうなのでしょうか?次の項目で比較してみましょう。
牛肉の他部位との比較!牛すじはダイエット向け?食べ過ぎると太る?
牛肉も国産牛や和牛といった種類が色々あるのですが、今回は最もカロリーが低い輸入牛肉で比較してみましょう。
<輸入牛肉100gあたりのカロリー>
部位 | 100gあたりのカロリー |
ヒレ・赤肉・生 | 133kcal |
かたロース・脂身つき・生 | 240kcal |
リブロース・脂身つき・生 | 231kcal |
サーロイン・脂身つき・生 | 298kcal |
ばら・脂身つき・生 | 371kcal |
もも・脂身つき・生 | 165kcal |
そともも・脂身つき・生 | 215kcal |
ランプ・脂身つき・生 | 234kcal |
部位 | 100gあたりのカロリー |
牛すじが100gで155kcalだったので、この中で比較するとヒレよりは多いですが、他の部位よりはカロリーが低いことになってますね。
ちなみに牛タンや、焼肉で言うホルモンと呼ばれる部位(内臓)のカロリーはこちらです。
部位 | 100gあたりのカロリー |
牛・舌・生(タン) | 356kcal |
牛・心臓・生(ハツ) | 142kcal |
牛・肝臓・生(レバー) | 132kcal |
牛・小腸・生(マルチョウ) | 287kcal |
牛・大腸・生(シマチョウ) | 162kcal |
牛・第一胃・ゆで(ミノ) | 182kcal |
牛・第二胃・ゆで(ハチノス) | 200kcal |
牛・第三胃・生(センマイ) | 62kcal |
牛・第四胃・ゆで(ギアラ) | 329kcal |
牛・横隔膜・生(ハラミ) | 321kcal |
部位 | 100gあたりのカロリー |
ホルモンは牛肉でもカロリーが低いのですが、牛すじもこれに負けない低カロリー部位ですね。
脂質の量
脂身が多く感じる牛すじですが、含まれる脂質は100gあたりで4.9gと、想像しているより少なめとなっています。
ももやヒレなどの赤身と呼ばれる部位の脂質を見てみても、
<輸入牛肉100gあたりの脂質>
- ヒレ・赤肉・生…4.8g
- もも・脂身つき・生…8.6g
- そともも・脂身つき・生…14.3g
- ランプ・脂身つき・生…16.4g
と、赤身部位と比べても牛すじの脂質は少ないと言えます。
「じゃあ、牛すじのプルプルは脂身じゃなかったら何なの?」という疑問が生まれますが、あのプルプルしたものはコラーゲンです。
コラーゲンはタンパク質のひとつで、これを多く含む牛すじはタンパク質の量も多くなっています。
おでんの牛すじのカロリー
参考にコンビニおでんでカロリーをまとめてみると、
※商品名のリンク先は各コンビニの公式HPとなります
と、かなり低カロリーになっていますね。
コンビニおでんに使われる牛すじはメンブレンという、ハラミの外側にある膜状の部分が使われていることが多いです。(ハラミスジ)
今回100gのカロリーとしてまとめていたのは、食品成分表で「腱」と書かれているので、おそらくはアキレス腱の部分でしょう。
部位は違いますがどちらも「牛すじ」として扱われています。
またこれら2つ以外にも、肉を切り分ける下処理の際に、取り除いた余分な筋を集めたものも「牛スジ」と呼ばれることがあります。
なので主に牛すじとされるのは「腱」「膜」「筋」ですね。
牛すじの糖質
糖質というのは「炭水化物-食物繊維」という式で計算しますが、牛すじに含まれる炭水化物も食物繊維も0gなので、糖質もゼロということになります。
なので、牛すじ自体の糖質は気にする必要はないです。
ただ、牛すじの定番料理の煮込みは砂糖を使うレシピが多いので、その点は気をつけておいたほうがいいですね。
牛すじのタンパク質
<牛すじ(腱)・ゆで100g当たりのタンパク質>
- 28.3g
<牛すじ(腱)・ゆで1g当たりのタンパク質>
- 0.283g
※1gあたりのたんぱく質は、100gのたんぱく質から割り出した値です。
【グラム数からのたんぱく質の計算方法…牛すじ(腱)・ゆで】
- 牛すじ(腱)・ゆでの重さ(g)×0.283g(牛すじ・ゆで1gのたんぱく質)=牛すじ(腱)・ゆでのたんぱく質(g)
牛すじのタンパク質は多く感じるものの、先に出ましたがコラーゲンがほとんどを占めています。
このコラーゲン、たんぱく質といってもアミノ酸スコア(体が必要とする必須アミノ酸を評価したもの)がゼロなので、タンパク質を摂取するという目的で牛すじを食べるのはあまりおすすめできないかな…という感じです。
必須アミノ酸は体内で作ることができないので、食事から摂取する必要があります。
そのため、牛すじだけではなく他の具材やおかずも組み合わせて食べる必要があります。
(アミノ酸スコア100の食品には卵や豚ロース肉、牛乳などがあります)
栄養価も他の牛肉の部位と比べてしまうと劣ります。
しかし牛すじはもともとのカロリーが低いことと、他の部位では出せないトロトロとした食感があるので、ダイエット中でも食事に変化を出すのに役立ってくれるでしょう。
ダイエット中にオススメのレシピは?
牛すじ自体のカロリーや糖質は低いので、調理するときはあまり油を使わないレシピ(糖質制限なら砂糖などをあまり使わないレシピ)を選ぶとカロリーカットできます。
例えばスープなんかは砂糖を使わず、野菜にだし、料理酒あたりを入れる程度で済むので、比較的低カロリー・低糖質に作ることができます。
野菜でもイモ類や根菜などはカロリー・糖質が高めのものが多いので、一緒に入れるときは注意しておきましょう。
また糖質制限をしている場合で煮物を作りたいときは、糖質ゼロの甘味料で代用する方法があります。
甘味料での定番商品は、ラカントSやパルスイートあたりが有名ですね。
牛すじのカロリーまとめ
牛すじは低カロリーでダイエット向けです。タンパク質のほとんどはコラーゲンではあるものの、他の部位にはない食感が魅力なので、カロリーを控えたい日の食事におすすめです。
なおホルモンも低カロリーな部位が多いので、こちらも知っておくとダイエット中に役立つかと思います。
ですがホルモンだからすべて低カロリー…というわけでもないので、焼肉などでは特に注意です。
【関連ページ】