ヒレ肉は脂身が少なく、さっぱりとしているのが特徴です。フィレ肉やテンダーロインなどとも呼ばれます。
ステーキで食べることもよくある部位ですが、お肉というのはアバウトに太るイメージがあるので、ダイエット中だと敬遠しちゃいますよね。
ですがヒレ肉に関してはあまりこってりしている感じはありませんし、カロリーも低そうです。
今回は、牛ヒレ肉にどのくらいのカロリーがあるのか見てみましょう。
<このページに書かれている内容>
- 牛ヒレ肉のカロリー・タンパク質・糖質【輸入牛、和牛、国産牛】
- 牛ヒレステーキのカロリー
- 牛ヒレはダイエット向け?
【関連ページ】
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牛ヒレ肉のカロリーはいくら?
輸入牛の場合のカロリー
まずは輸入牛肉からです。アメリカなどの外国産の牛肉ですね。
<牛ヒレ(輸入牛肉)赤肉・生100g当たりのカロリー>
- 133kcal
<牛ヒレ(輸入牛肉)赤肉・生1g当たりのカロリー>
- 1.33kcal
※1gあたりのカロリーは、100gのカロリーから割り出した値です。
【グラム数からの計算方法…牛ヒレ(輸入牛肉)赤肉・生】
- 牛ヒレ(輸入牛肉)赤肉・生の重さ(g)×1.33kcal(牛ヒレ・輸入牛肉・赤肉・生1gのカロリー)=牛ヒレ(輸入牛肉)赤肉・生のカロリー(kcal)
輸入牛肉のヒレは100gあたり133kcalと、結構低カロリーですね。
和牛の場合のカロリー
次に和牛です。
<牛ヒレ(和牛肉)赤肉・生100g当たりのカロリー>
- 223kcal
<牛ヒレ(和牛肉)赤肉・生1g当たりのカロリー>
- 2.23kcal
※1gあたりのカロリーは、100gのカロリーから割り出した値です。
【グラム数からの計算方法…牛ヒレ(和牛肉)赤肉・生】
- 牛ヒレ(和牛肉)赤肉・生の重さ(g)×2.23kcal(牛ヒレ・和牛肉・赤肉・生1gのカロリー)=牛ヒレ(和牛肉)赤肉・生のカロリー(kcal)
和牛のヒレは100gで223kcalと、和牛の部位としてはカロリーが低めですね。
国産牛の場合のカロリー
食品成分表には国産牛という表記でのカロリー数値はないのですが、基本的に国産牛は「乳用肥育牛肉」の値で栄養成分を見ます。
<牛ヒレ(乳用肥育牛肉)赤肉・生100g当たりのカロリー>
- 195kcal
<牛ヒレ(乳用肥育牛肉)赤肉・生1g当たりのカロリー>
- 1.95kcal
※1gあたりのカロリーは、100gのカロリーから割り出した値です。
【グラム数からの計算方法…牛ヒレ(乳用肥育牛肉)赤肉・生】
- 牛ヒレ(乳用肥育牛肉)赤肉・生の重さ(g)×1.95kcal(牛ヒレ・乳用肥育牛肉・赤肉・生1gのカロリー)=牛ヒレ(乳用肥育牛肉)赤肉・生のカロリー(kcal)
国産牛のカロリーを和牛肉で見てしまう間違いはよくあるので、注意しましょう。
で、その国産牛は100gで195kcalなので、牛肉として見ればカロリーは低めになりますね。
なお「交雑牛」という表記がある場合はこちらの値で見てください。(交雑牛も国産牛になりますが、カロリーの数値が乳用肥育牛肉と違います)
<牛ヒレ(交雑牛肉)赤肉・生100g当たりのカロリー>
- 251kcal
<牛ヒレ(交雑牛肉)赤肉・生1g当たりのカロリー>
- 2.51kcal
※1gあたりのカロリーは、100gのカロリーから割り出した値です。
【グラム数からの計算方法…牛ヒレ(交雑牛肉)赤肉・生】
- 牛ヒレ(交雑牛肉)赤肉・生の重さ(g)×2.51kcal(牛ヒレ・交雑牛肉・赤肉・生1gのカロリー)=牛ヒレ(交雑牛肉)赤肉・生のカロリー(kcal)
牛ヒレのカロリーはステーキだとどうなる?
牛ヒレはステーキで食べることもよくあります。
以下、100gごとに1000gまでカロリーをまとめました。
<100g~1000gまでの牛ヒレ(生)のカロリー>
グラム数 | 輸入牛 | 和牛 | 国産牛(乳用肥育牛肉) | 交雑牛 |
100g | 133kcal | 223kcal | 195kcal | 251kcal |
200g | 266kcal | 446kcal | 390kcal | 502kcal |
300g | 399kcal | 669kcal | 585kcal | 753kcal |
400g | 532kcal | 892kcal | 780kcal | 1004kcal |
500g | 665kcal | 1115kcal | 975kcal | 1255kcal |
600g | 798kcal | 1338kcal | 1170kcal | 1506kcal |
700g | 931kcal | 1561kcal | 1365kcal | 1757kcal |
800g | 1064kcal | 1784kcal | 1560kcal | 2008kcal |
900g | 1197kcal | 2007kcal | 1755kcal | 2259kcal |
1000g | 1330kcal | 2230kcal | 1950kcal | 2510kcal |
グラム数 | 輸入牛 | 和牛 | 国産牛(乳用肥育牛肉) | 交雑牛 |
上記は牛ヒレだけでのカロリーになります。
ステーキにする場合は焼き油などで若干カロリーが増えることになりますが、大本は肉本体のカロリーになるでしょう。
ちなみにサラダ油は小さじ1(4g)で37kcalあります。
牛ヒレのタンパク質
輸入牛の場合のタンパク質
<牛ヒレ(輸入牛肉)赤肉・生100g当たりのタンパク質>
- 20.5g
<牛ヒレ(輸入牛肉)赤肉・生1g当たりのタンパク質>
- 0.205g
※1gあたりのたんぱく質は、100gのたんぱく質から割り出した値です。
【グラム数からのたんぱく質の計算方法…牛ヒレ(輸入牛肉)赤肉・生】
- 牛ヒレ(輸入牛肉)赤肉・生の重さ(g)×0.205g(牛ヒレ・輸入牛肉・赤肉・生1gのたんぱく質)=牛ヒレ(輸入牛肉)赤肉・生のたんぱく質(g)
牛ヒレは高タンパク低カロリーな部位で、輸入牛肉に関しては肉100gでタンパク質が20.5g含まれます。
ダイエット中でもタンパク質摂取に役立ってくれそうですね。
和牛の場合のタンパク質
<牛ヒレ(和牛肉)赤肉・生100g当たりのタンパク質>
- 19.1g
<牛ヒレ(和牛肉)赤肉・生1g当たりのタンパク質>
- 0.191g
※1gあたりのたんぱく質は、100gのたんぱく質から割り出した値です。
【グラム数からのたんぱく質の計算方法…牛ヒレ(和牛肉)赤肉・生】
- 牛ヒレ(和牛肉)赤肉・生の重さ(g)×0.191g(牛ヒレ・和牛肉・赤肉・生1gのたんぱく質)=牛ヒレ(和牛肉)赤肉・生のたんぱく質(g)
和牛では輸入牛肉より若干タンパク質が少なくなるものの、100gあたりで19.1gと結構な量のタンパク質を摂取できますね。
国産牛の場合のタンパク質
<牛ヒレ(乳用肥育牛肉)赤肉・生100g当たりのタンパク質>
- 20.8g
<牛ヒレ(乳用肥育牛肉)赤肉・生1g当たりのタンパク質>
- 0.208g
※1gあたりのたんぱく質は、100gのたんぱく質から割り出した値です。
【グラム数からのたんぱく質の計算方法…牛ヒレ(乳用肥育牛肉)赤肉・生】
- 牛ヒレ(乳用肥育牛肉)赤肉・生の重さ(g)×0.208g(牛ヒレ・乳用肥育牛肉・赤肉・生1gのたんぱく質)=牛ヒレ(乳用肥育牛肉)赤肉・生のたんぱく質(g)
国産牛(乳用肥育牛肉)では、肉100gでタンパク質が20.8gと輸入牛肉よりわずかですが多くなっていますね。
【交雑牛】
<牛ヒレ(交雑牛肉)赤肉・生100g当たりのタンパク質>
- 19.0g
<牛ヒレ(交雑牛肉)赤肉・生1g当たりのタンパク質>
- 0.19g
※1gあたりのたんぱく質は、100gのたんぱく質から割り出した値です。
【グラム数からのたんぱく質の計算方法…牛ヒレ(交雑牛肉)赤肉・生】
- 牛ヒレ(交雑牛肉)赤肉・生の重さ(g)×0.19g(牛ヒレ・交雑牛肉・赤肉・生1gのたんぱく質)=牛ヒレ(交雑牛肉)赤肉・生のたんぱく質(g)
牛ヒレの糖質
肉類というのはそのままの状態だとほとんど糖質を含まない食品なので、糖質制限では食事に加えやすい材料となります。
肉本体よりもソースや付け合せなどの糖質の方に気をつけておきましょう。
輸入牛の場合の糖質
<牛ヒレ(輸入牛肉)赤肉・生100g当たりの糖質>
- 0.3g
<牛ヒレ(輸入牛肉)赤肉・生1g当たりの糖質>
- 0.003g
※1gあたりの糖質は、100gの糖質から割り出した値です。
【グラム数からの糖質の計算方法…牛ヒレ(輸入牛肉)赤肉・生】
- 牛ヒレ(輸入牛肉)赤肉・生の重さ(g)×0.003g(牛ヒレ・輸入牛肉・赤肉・生1gの糖質)=牛ヒレ(輸入牛肉)赤肉・生の糖質(g)
糖質というのは食品成分表には表記されていないのですが、計算の仕方としては「炭水化物-食物繊維」です。
輸入牛肉のヒレ100gあたりに含まれる炭水化物は0.3g、食物繊維は0gなので、糖質は0.3gとなります。
和牛の場合の糖質
<牛ヒレ(和牛肉)赤肉・生100g当たりの糖質>
- 0.3g
<牛ヒレ(和牛肉)赤肉・生1g当たりの糖質>
- 0.003g
※1gあたりの糖質は、100gの糖質から割り出した値です。
【グラム数からの糖質の計算方法…牛ヒレ(和牛肉)赤肉・生】
- 牛ヒレ(和牛肉)赤肉・生の重さ(g)×0.003g(牛ヒレ・和牛肉・赤肉・生1gの糖質)=牛ヒレ(和牛肉)赤肉・生の糖質(g)
和牛のヒレ100gの炭水化物は0.3g、食物繊維は0gなので、糖質は0.3gとなります。
国産牛の場合の糖質
<牛ヒレ(乳用肥育牛肉)赤肉・生100g当たりの糖質>
- 0.5g
<牛ヒレ(乳用肥育牛肉)赤肉・生1g当たりの糖質>
- 0.005g
※1gあたりの糖質は、100gの糖質から割り出した値です。
【グラム数からの糖質の計算方法…牛ヒレ(乳用肥育牛肉)赤肉・生】
- 牛ヒレ(乳用肥育牛肉)赤肉・生の重さ(g)×0.005g(牛ヒレ・乳用肥育牛肉・赤肉・生1gの糖質)=牛ヒレ(乳用肥育牛肉)赤肉・生の糖質(g)
乳用肥育牛肉のヒレ100gには、炭水化物が0.5g、食物繊維0gなので、糖質は0.5gとなります。
【交雑牛】
<牛ヒレ(交雑牛肉)赤肉・生100g当たりの糖質>
- 0.4g
<牛ヒレ(交雑牛肉)赤肉・生1g当たりの糖質>
- 0.004g
※1gあたりの糖質は、100gの糖質から割り出した値です。
【グラム数からの糖質の計算方法…牛ヒレ(交雑牛肉)赤肉・生】
- 牛ヒレ(交雑牛肉)赤肉・生の重さ(g)×0.004g(牛ヒレ・交雑牛肉・赤肉・生1gの糖質)=牛ヒレ(交雑牛肉)赤肉・生の糖質(g)
交雑牛のヒレ肉であると、100gあたりに含まれる炭水化物が0.4g、食物繊維が0gなので、糖質は0.4gとなります。
牛ヒレを焼いた場合のカロリー
食品成分表には国産牛(乳用肥育牛肉)のみ焼いた場合のカロリーの記載があるので、こちらを掲載します。
<牛ヒレ(乳用肥育牛肉)赤肉・焼き100g当たりのカロリー>
- 259kcal
<牛ヒレ(乳用肥育牛肉)赤肉・焼き1g当たりのカロリー>
- 2.59kcal
※1gあたりのカロリーは、100gのカロリーから割り出した値です。
【グラム数からの計算方法…牛ヒレ(乳用肥育牛肉)赤肉・焼き】
- 牛ヒレ(乳用肥育牛肉)赤肉・焼きの重さ(g)×2.59kcal(牛ヒレ・乳用肥育牛肉・赤肉・焼き1gのカロリー)=牛ヒレ(乳用肥育牛肉)赤肉・焼きのカロリー(kcal)
国産牛(乳用肥育牛肉)は、生での100gが195kcalなので、増えてるように感じます。
ですが牛肉は焼くと重さが変化するので、比較するなら生100gを焼いた後の重さ・カロリーが正しいということになります。
この食品の重さの変化を表す数値を重量変化率といって、「乳用肥育牛肉」の「牛ヒレ・焼き」は71%となります。
これというのは焼く前(生)の重さを100%としたときに、調理後は71%に重さが変化する(つまり減っている)ことを表しています。
この重量変化率がわかれば焼いた後の重さを計算するのは簡単です。
式は、
- 「生のヒレ肉の重さ(g)×0.71(重量変化率71%)=焼いた後の重さ(g)」
となります。
たとえば生で100gなら、「100(g)×0.71=71(g)」で、焼いた後は71gになるということですね。
あとはこの71gに×2.59kcal(牛ヒレ・乳用肥育牛肉・赤肉・焼き1gのカロリー)すればカロリーを計算できます。
乳用肥育牛肉のヒレ肉・焼き71gあたりのカロリーは、
<生100gの牛ヒレ(乳用肥育牛肉)赤肉を焼いた後のカロリー(71g)>
- 184kcal
で、生100gの195kcalより11kcal少なくなっていますね。
生の状態でのグラム数が変わっても、同じように計算すればOKです。
今回はステーキの値で、100g~1000gまで100g単位のカロリーを出しましたが、あちらは生の状態でのカロリーなので、以下焼いた後のカロリーを表にしておきたいと思います。
<国産牛(乳用肥育牛肉)を焼いた後のカロリー・重さ(100g~1000g)>
生の状態の重さ | 焼いた後の重さ(生の重さに×0.71) | 焼いた後のカロリー |
100g | 71g | 184kcal |
200g | 142g | 368kcal |
300g | 213g | 552kcal |
400g | 284g | 736kcal |
500g | 355g | 919kcal |
600g | 426g | 1103kcal |
700g | 497g | 1287kcal |
800g | 568g | 1471kcal |
900g | 639g | 1655kcal |
1000g | 710g | 1839kcal |
生の状態の重さ | 焼いた後の重さ(生の重さに×0.71) | 焼いた後のカロリー |
牛ヒレはダイエット向け?どんな栄養素が含まれる?
牛ヒレのカロリーのおさらいです。
<牛ヒレ100gあたりのカロリー>
- 輸入牛肉:133kcal
- 和牛肉:223kcal
- 国産牛(乳用肥育牛肉):195kcal
- 交雑牛肉:251kcal
牛ヒレは牛肉の中でもカロリーが低い部位です。
例として牛ヒレの中でも最もカロリーが低い輸入牛肉の他の部位も見てみると、
<輸入牛肉100gのカロリー>
- かた(脂身つき、生):180kcal
- かたロース(脂身つき、生):240kcal
- リブロース(脂身つき、生):231kcal
- サーロイン(脂身つき、生):298kcal
- ばら(脂身つき、生):371kcal
- もも(脂身つき、生):165kcal
- そともも(脂身つき、生):215kcal
- ランプ(脂身つき、生):234kcal
と、この中の部位と比較しても牛ヒレは一番カロリーが低いので、ダイエット中に食べるにも適していると言えます。
牛肉と言うとカロリーが高いイメージになりますが、よくダイエット向けと言われる鶏ささみも100gあたり109kcalですから、輸入牛肉のヒレであればささみとそこまで大きくカロリーは変わらないことになります。
また牛ヒレは体を作るのに欠かせないタンパク質のほか、味覚機能を正常に維持する亜鉛、悪性貧血の予防に役立つビタミンB12などが多く含まれます。
牛ヒレ肉のカロリーまとめ
牛肉は全体的にカロリーが高めなのですが、今回のヒレ肉のように部位を選べば低カロリーなものもあるので、ダイエット中はこのような種類を活用していきましょう。
一番カロリーが低いのは輸入牛肉のヒレです。逆に交雑牛肉が一番ヒレでは高カロリーで、100gあたり251kcalあります。
輸入牛肉ヒレは100gあたり133kcalで、交雑牛と比べると100kcal以上違います。種類によってもカロリーが変わることは覚えておくと便利です。
ちなみにヒレ肉は牛肉だけではなく、豚肉でもカロリーが低い部位となっているので、ダイエット向きです。
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