クリスマスを象徴する色には「赤」「緑」「白」があり、他にも「金」が使われることがあります。
これらのカラーから連想するものといえば、赤ならサンタクロース、緑ならモミの木(ツリー)、白なら雪、金ならツリーのてっぺんの星でしょうか?
これらが「クリスマスカラー」と呼ばれるようになったのは、キリスト教に由来や意味があります。
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【赤】の意味と由来
<赤色の意味>
- 神の愛
- キリストの血の色(贖罪の血)
日本では一般的に大きなイベントとして定着しているクリスマスも、もともとはイエス・キリストの誕生を祝うお祭りです。
キリストはすべての人々の神に対する罪をあがない、十字架にかけられて死を迎えました。
罪によって流したイエス・キリストの「血の色」と、それとは対象的な「神の愛」という対象的な意味が、クリスマスカラーの赤色には込められているのです。
ちなみにサンタの服が赤くなったのは、サンタクロースのモデルとなったキリスト教の司教「聖ニコラス」が生きていた頃、カトリック教会の祭服が赤い色をしていたことから由来していると言われています。
【緑】の意味と由来
<緑色の意味>
- 永遠の命
- 神の永遠の愛
クリスマスツリーを連想させる緑色は、冬になっても枯れず豊かな緑色の葉を茂らせる常緑樹(モミの木やヒイラギ)から由来していると言われます。
ほとんどの木は、寒い冬場になると葉を落とし枯れ木となってしまいますが、モミの木は冬でも緑が絶えず見ることができるので「希望の木」と言われていました。
モミの木がつける葉っぱは十字架にも見えるので、ツリーにも使用されたりなど、クリスマスとは特別つながりの深い植物として扱われています。
ちなみにヒイラギも聖なる木とされており、トゲがイエスにかぶせられたイバラの冠を連想させ、ヒイラギが付ける赤い実はキリストが流した血を表しているのです。
一年をかけてずっと緑を茂らせている「エバーグリーン」は力強い生命力を感じさせるので、「永遠の命」といった意味を象徴しています。
ヒイラギはよくリースとしても使われますが、この「円」もまた、終わりのない永遠を意味しています。
【白】の意味と由来
<白色の意味>
- 純潔
- 純粋な心
穢れを感じさせない純粋な白色は、純潔と雪の色を象徴しています。
クリスマスの頃にちょうど降り積もる雪は、白に覆われたヨーロッパの大地を表しています。
十字架にかけられてキリストが流した血が、自分のために流されたものだと信じることで、罪をゆるされて「雪よりも白くなる」と言われます。白は清らかな心や魂を表現しているのです。
【金】の意味と由来
<金色の意味>
- ベツレヘムの星(高貴、希望)
金色はクリスマスツリーの上に飾るトップスターの色、この星は「ベツレヘムの星」を表していると言われています。
キリストが誕生した時、三賢者に知らせるために東の国でひときわ大きく輝いた星で、三賢者をベツレヘムへと導いたと伝えられています。
この星の輝きや、高貴さを表すゴールドは、イルミネーションのライトアップの灯りにも例えられそうですね。
その他のクリスマスカラー
定番の色はここまで紹介した4つの色ですが、他にもクリスマスで使用される色を紹介します。
【銀】
銀色は金や白の代わりとしても使用されることが多い色で、白にプラスすることで高級感のある雰囲気を出すことが出来ます。
金色というのは絢爛豪華な印象になりますが、銀色や白が多いツリーはどことなく神秘性が増します。
派手さがなく、シャープで落ち着きがある色なので、クリスマス飾りにも使いやすい色です。
【青、黒】
1999年あたりからクリスマスに青色が流行し、とくに紫がかった青色がみられるようになりました。
白やシルバーと組み合わせられることが多く、この色使いは雪の白色と雪の影になった青色部分を表現しています。
夜空の色(背景)として使用される黒は、苦しみや悩み、罪といったネガティブな意味を持ち、夜が長い冬の季節を表現していると言われます。
しかしこのような時期でも、キリストだけが光であることを覚えておくために使用される色でもあるのだそうです。
夜空の色は「暗めの青色」で表現することもできるので、白との組み合わせはとても美しくロマンチックな色合いとなります。
青紫と白のツリーは、ホワイトクリスマスを連想させて、ムードある雰囲気を出してくれます。
クリスマスになかなか雪が降らないところに住んでいるなら、青と白のツリーを飾るといいかもしれないですね~。
【ピンク】
2000年にはピンクや白、シルバーの色合いも流行したのだそうです。
といってもたくさんではなかったのだそうですが、ピンクは暖色系で女性的な色合い、柔らかい印象を与えるカラーです。
青系はどうしても寒い印象を与えてしまいますが、部屋を温かい雰囲気に包みたいときは、ピンクや白を使ったツリーを飾っても良さそうですね。
クリスマスカラーがわくわくする理由
クリスマスの時期では、赤と緑の組み合わせがもっとも見られますが、この2色が合わさるとなんだかウキウキするような気持ちになりませんか?
赤色は元々、活力を感じさせたり注目される色・興奮を促す色とされていますが、赤色の反対色である緑が合わさることでより華やかさが増すのです。
「反対色」とは「補色」とも呼ばれ、補色はお互いの色を際立たせる相性のいい色のことです。
逆に銀色や白色、金色は反対色がないので、どんな色とも合い、他の色を引き立てる使いやすい色です。
また、近い色同士(赤ならオレンジや紫)を使用すると全体的に統一された色合いとなり、落ち着いた印象となります。
クリスマスの飾り付けをするときは、この補色を意識してみるときれいな色合いになるのではと思います。
クリスマスの花といわれる「ポインセチア」はクリスマスカラーに由来する
クリスマスフラワーとも呼ばれるポインセチアは、花の色が赤色・葉の色が緑のクリスマスカラーでであることと、葉っぱの形がベツレヘムの星に似ていることからクリスマスに使われるようになりました。
もともとはメキシコ原産の植物で、アメリカにこの花を紹介したメキシコ大使「ポインセット」にちなんでポインセチアという名前がつけられたのだそうです。
ちなみにポインセチアの花びらに見える部分は実は葉っぱなのですが、象徴的なのでクリスマス時期はお花としてフラワーショップでも取り扱われています。
クリスマスを飾るにふさわしい色合いをしているので、ツリーと一緒にお部屋に置いてもよさそうですね。
クリスマスカラーまとめ
定番の色である赤、緑、白、そして金色を使うと、本当にクリスマスらしい雰囲気になります。
今回まとめてみて、これらの色にはきちんとした意味や由来がありましたが、キリストの誕生を祝う日だけに、やはり宗教的な意味が関係していましたね。(わたしはクリスチャンではないのですが^^;)
しかし意味を知っているとよりクリスマスへの思いが深まると思いますので、飾り付けをしたり、プレゼントのラッピングをするときはこれらの色合いを意識してみてくださいね。
個人的には白いツリーが一番好きかも…。
雪みたいで、ファンタジックな感じがするんですよね…。
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