スイセンの花言葉!白や黄色、ラッパスイセン・日本水仙・口紅水仙では?由来はどんなもの?
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スイセンは冬から春にかけて咲くお花のひとつで、主に12月~4月に花をつけます。

冬は見かけるお花も少ないので、スイセンが咲くようになるとパッと明るい気分になりますね。(^^)

 

スイセンはチューリップと並んで咲いているところもよく見かけるので、この2つの花が道端にあると、まだ寒くても春が来ているな~ということをひしひしと感じます。(笑)

同時に、早く暖かくなってほしい~と思ったりも…^^;

 

咲き誇るスイセンの花…綺麗ですね~。

スイセンといえば、白または黄色の2色を見かけると思います。

他にもスイセンにはラッパスイセンや日本水仙、口紅水仙といった種類がありますので、まずは全体から、今回はこれらの花言葉をそれぞれ紹介していきます。

 

 

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  【全体】…自己愛、うぬぼれ

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<全体の花言葉>

  • 自己愛
  • うぬぼれ

 

スイセン全体の花言葉は「自己愛」「うぬぼれ」

なんともナルシストな花言葉がつけられてるな~という印象ですが、スイセンにこのような花言葉がついたのは、美青年ナルキッソスのお話に由来すると言います。

美青年ナルキッソスは、その外見の美しさからたくさんの女性から言い寄られていました。

自らの美しさを鼻にかけていた彼はすべてを拒み、誰ひとりとして愛することはありませんでした。

ある日、ナルキッソスにふられた一人の少女が、

「ナルキッソスにも報われない愛を思い知らせてやりたい」

そう思い、復習の女神にお願いしたのです。

 

少女の願いを聞き入れた女神はこう言いました。

「ナルキッソスは自身への愛に溺れ、苦しみ続けることになるでしょう」

翌日、ナルキッソスが泉の水を飲もうと思い水面を覗き込むと、そこにはびっくりするほど美しい顔がありました。

ナルキッソスが笑顔になれば、水面の顔も笑い、手を差し伸べれば、相手も手を伸ばします。

しかしながら、その愛しい姿を抱きしめようとしても、泉は揺れて、すぐに消えてしまいます。

 

ナルキッソスにとってはこのような情熱的な気持ちは初めてでした。

初めての恋に燃え尽き、衰弱した彼は水面を眺めたまま死んでしまったのです。

その後ナルキッソスが亡くなったすぐそばで、泉を覗きこむかのように静かにスイセンが咲き始めたということです。

スイセンは属名で「Narcissus(ナルシサス)」と書き、ナルキッソスから由来しているとされています。

ナルキッソスはナルシストの語源とも言われていますが、このお話のナルキッソスの傲りっぷりを見ればわからなくもありませんね…。(^^;)

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  【白】…尊重、神秘

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<白の花言葉>

  • 尊重
  • 神秘

白いスイセンの花言葉は「尊重」「神秘」

全体の意味から一転して、重きをおいたような花言葉になりましたね~。

何も考えずにスイセンをプレゼントに使うのは少し危ない気もしますが、白い水仙だったら相手を大切にする気持ちも伝えられるかも…?

 

  【黄色】…私のもとへ帰って、愛に応えて

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<黄色の花言葉>

  • 私のもとへ帰って
  • 愛に応えて

黄色いスイセンの花言葉は「私のもとへ帰って」、「愛に応えて」…。

ものっそい切なくなるような花言葉がいくつもついているようですが、黄色のスイセンの花言葉も物語に由来しているのだそうです。

 

こちらは冥王ハーデスとその妻であるペルセポネの出会いから。

愛と美の女神アフロディーテの案によって、恋心を司る神エロースに恋の矢を打ち込まれたハーデスは、豊穣の女神デメテルの娘であるペルセポネに恋してしまいます。

ある日、エンナの谷で花を摘んでいたペルセポネは、アフロディーテの狙い通り、ハーデスによって冥界に連れ去られてしまいました。

連れて行かれるときにペルセポネの手からはスイセンがこぼれ落ち、その花は黄色く色づいて黄水仙になったと言われています。

自分の娘をハーデスが連れ去ったと知った豊穣の女神デメテルはゼウスに猛烈に抗議をしましたが、

「冥王ハーデスの妻であれば申し分ないだろう」

とはねつけられてしまったのでした。

娘を取り戻すことの叶わなかったデメテルは怒り、姿を隠してしまいます。

ペルセポネはハーデスの妻となったものの、ハーデスのアプローチに応えることはなかったといいます。

 

「私のもとへ帰って」は連れ去られた娘ペルセポネを取り戻したい母デメテルの気持ちから「愛に応えて」はペルセポネに振り向いて欲しい冥王ハーデスの片思いから、ということになります。

 

理由が理由だけに、あまりいい花言葉ではありませんが、縁が離れてしまった相手と関係を戻したいときはいいかもしれないですね…。

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  【ラッパスイセン】…尊敬

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<ラッパスイセンの花言葉>

  • 尊敬

 

イギリスのウェールズの国花でもあるラッパスイセンの花言葉は「尊敬」

うん…黄色の水仙が切なすぎたので、なんだか安心しました。(^^;)

ただ、ラッパスイセンと言っても黄色いラッパスイセンは「尊敬」という花言葉にプラスして、別の意味もあるようですよ。

 

  【黄色いラッパスイセン】…尊敬、心遣い、あなたを待つ、自尊、報われぬ恋

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<黄色いラッパスイセンの花言葉>

  • 尊敬
  • 心遣い
  • あなたを待つ
  • 自尊
  • 報われぬ恋

 

「尊敬」「心遣い」といったいい意味と、「報われぬ恋」などの悪い意味が入り混じっているようですが、ペルセポネのお話とナルキッソスのお話の両方から、由来しているようにも感じますね。

 

  【日本水仙】…自己愛

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<日本水仙の花言葉>

  • 自己愛

 

日本で言うスイセンといえば「ニホンスイセン」ですが、この花の花言葉は「自己愛」

どうやら全体の花言葉とは変わらないようですが、ナルシストな人に渡すならいいかもですね…。(笑)

ちなみに、日本水仙は地中海原産なのだそうで、遠い昔に中国を経由して日本に渡ってきたと言われています。

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  【口紅水仙】…すてきな装い、詩人の心、神秘

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<口紅水仙の花言葉>

  • すてきな装い
  • 詩人の心
  • 神秘

 

内側の突起のような部分が口紅のような鮮やかな色をした口紅水仙の花言葉は「すてきな装い」「詩人の心」「神秘」

うん、口紅水仙のおしゃれな雰囲気にあった花言葉ですね♪

普通のスイセンがまだまだ寒い頃から花を見れるのに対して、口紅水仙は桃や桜が咲く頃に見ることができる、遅咲きタイプなのだそうです。

 

  【誕生花・別名・原産地・開花時期】詳細情報

  • 誕生花:白は1/3、1/4。黄色は1/2、1/4。日本水仙は1/2、1/3。ラッパ水仙は1/13、1/16。口紅水仙は1/20、3/4。
  • 別名:雪中花(セッチュウカ)
  • 原産地:スペイン、ポルトガル、地中海沿岸地域、アフリカ北部
  • 開花時期:12~4月

スイセンの属名「Narcissus(ナルシサス)」はナルキッソスから由来している、との説の他にも、もうひとつあります。

スイセンは球根に毒が含まれているため、ギリシャ語で「昏睡」や「麻痺」という意味の「ナルケ(Narce)」が語源とも言われています。

 

咲く季節になれば本当によく見かける花ですけど、毒が入っていることは知らない人も多そうですね…。

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  スイセンの花言葉まとめ

スイセンの花言葉、注意したほうがいい意味もたくさんついていましたね。

まとめると…。

  • 全体:自己愛、うぬぼれ
  • 白:尊重、神秘
  • 黄色:私のもとへ帰って、愛に応えて
  • ラッパスイセン:尊敬
  • 黄色いラッパスイセン:尊敬、心遣い、あなたを待つ、自尊、報われぬ恋
  • 日本水仙:自己愛
  • 口紅水仙:すてきな装い、詩人の心、神秘

 

もしプレゼントに使うなら、白い水仙や口紅水仙を選ぶと良いかもしれないですね~。

黄色いスイセンは、使いどころに注意しましょう…(^^;)

 

いっしょにチューリップの花言葉も、ぜひ合わせてご覧ください。

 

 

 

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