椿といえば、日本でも昔からたくさんの人に愛されてきた花のひとつです。
凛とした美しさを持ち、耐寒性があるので、彩りが少ない冬にもその鮮やかな姿を楽しませてくれます。
椿の花は和を象徴するのにもふさわしく、和風をモチーフとした絵やデザインにも用いられているのも見かけると思います。
椿という花は、「華がある」という言葉にもぴったりの深い魅力を持ったお花なので、添えるだけで一気に華やかになりますよね。(^^)
そんな美しい椿は、分厚い葉っぱに赤やピンク、白といったはっきりとした色合いの花をつけます。
椿の品種には侘助といった種類もありますが、これらの花言葉はどうなっているでしょうか?
まずは全体の花言葉を紹介してから、ひとつひとつ見ていきます。
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【全体】…「控えめな優しさ」「誇り」
<椿の全体の花言葉>
- 控えめな優しさ
- 誇り
椿の全体の花言葉は「控えめな優しさ」「誇り」。
派手で目立つ椿の見た目に「控えめ」という言葉が付くのはちょっと以外?にも感じますよね。
椿にこの花言葉がついたのは、椿の目を引くような見た目の華やかさとは裏腹に、花自体に香りがないことから由来しているのだそうです。
逆に、香りが強くても見た目が控えめな花にはキンモクセイがあります。
そのおかげかキンモクセイには謙遜や謙虚といった花言葉がついているみたいです。
香りのある椿の花をかいだことがあるような…?と思う場合は、それはおそらく椿とよく似た「サザンカ」だと思われます。
椿とサザンカのひとつの違いとしては、落ちるとき椿は花ごとポトリと落ちるのに対し、サザンカは花びらがバラバラに落ちるという特徴があります。
【赤】…「控えめな素晴らしさ」「気取らない優美さ」「謙虚な美徳」
<赤の花言葉>
- 控えめな素晴らしさ
- 気取らない優美さ
- 謙虚な美徳
赤の椿の花言葉は、「控えめな素晴らしさ」「気取らない優美さ」「謙虚な美徳」。
私の中では、椿と言えば赤!なのですが(笑)、赤単体にも控えめな印象の花言葉がついていますね。
「謙虚」や「気取らない」という前置きの言葉がついているものの、椿がもつ美しさや花の印象の素晴らしさは、花言葉にもよく反映されていますね。(^^)
【白】…「完全なる美しさ」「申し分のない魅力」「至上の愛らしさ」
<白の花言葉>
- 完全なる美しさ
- 申し分のない魅力
- 至上の愛らしさ
純白の花びらをもった白い椿の花言葉は「完全なる美しさ」「申し分のない魅力」「至上の愛らしさ」。
おお…なんかすごい、極めているというか、感に打たれるような花言葉がついていますね。(^^;)
もともと椿には花を代表するにもふさわしい美しさというのがありますが、その椿の白色というのは、神聖さや潔白さというのが相まって完璧な魅力というのが生まれるのかもしれません。
【ピンク】…「控えめな美」「控えめな愛」「慎み深い」
<ピンクの花言葉>
- 控えめな美
- 控えめな愛
- 慎み深い
包むような優しい色をしたピンクの椿の花言葉は「控えめな美」「控えめな愛」「慎み深い」。
赤と同じように、外見に対して少し謙遜しているような花言葉に戻りましたね。(^^)
ピンクは赤より多少柔らかい印象があるので、控えめな花言葉も似合っているのではと思います。
【侘助】…「控えめ」「簡素」「静かなおもむき」「慰めてあげます」
<侘助の花言葉>
- 控えめ
- 簡素
- 静かなおもむき
- 慰めてあげます
椿の種類のひとつである侘助の花言葉は「控えめ」「簡素」「静かなおもむき」「慰めてあげます」。
このように侘助にずいぶんと慎ましい花言葉がついているのは、本家の椿に比べて花が小さくて開ききらず、遠慮しているような印象から付けられたと言われています。
ちなみに、ピンクの侘助の花言葉は「簡素」なのだそうです。
椿の怖い裏花言葉って?
ここまで見ると、椿の花に怖い花言葉なんてひとつも見当たりませんよね。
むしろおしとやかで清楚な意味が多いような印象ですが、椿にはなんと「罪を犯す女」というおそろしい花言葉があるのだとか。
というのもこれはオペラの「椿姫」から来ていると言われており、椿姫とは主人公である娼婦マルグリッドの愛称なのだそうです。
<椿に「罪を犯す女」という花言葉がついた理由>
社交界で最も美しかった娼婦マルグリットは、いつもツバキを身に付けているので「椿姫」と呼ばれていました。
マルグリットは肺を患っていましたが、ある日、純真な青年アルマンと出会ったことで真実の恋に目覚めることになります。
しかし、アルマンの父からは相思相愛の仲だったことをよく思われず、息子から身をひいてほしいと頼まれてしまいます。
アルマンを心から思っていたマルグリットは、娼婦に戻りアルマンを裏切ったふりをして、彼を遠ざけることにしました。
怒ってアルマンは去って行きましたが、彼は後にマルグリットが裏切った真実を知り、急いでマルグリットのところへ戻ります。
しかしその頃にはもうマルグリットはこの世を去り、帰らぬ人となってしまっていたのです。
という悲しいお話から由来しているとされています。
複雑な事情がからみ合って悲しい結末となってしまいましたが、「罪を犯す女」とは椿の花自体の印象から付けられているわけではないみたいですね。
【誕生花・別名・原産地・開花時期】椿の詳細情報
- 誕生花:2月3日、12月10日。赤は1月2日。白は1月1日、1月25日、11月11日、12月21日。
- 別名:藪椿(ヤブツバキ)、カメリア、耐冬花(タイトウカ)
- 原産地:日本、中国、東南アジア
- 開花時期:12月~4月
椿の花言葉まとめ
椿の花言葉をまとめると、
- 全体:「控えめな優しさ」「誇り」
- 赤:「控えめな素晴らしさ」「気取らない優美さ」「謙虚な美徳」
- 白:「完全なる美しさ」「申し分のない魅力」「至上の愛らしさ」
- ピンク:「控えめな美」「控えめな愛」「慎み深い」
- 侘助:「控えめ」「簡素」「静かなおもむき」「慰めてあげます」
- 裏の花言葉:「罪を犯す女」(椿姫のお話から)
全体的には、椿の花の美しさを上手に形容した良い花言葉がついています。
怖い花言葉は物語がもととなっているようなので、あまり気にしすぎなくてもいいんじゃないかな~…とも思います。
ただ、椿は花自体が摘んだようにドサッと落ちるので、首が落ちたように見えることから不吉に思われることもあるようです。
その潔さが好きだという人もいるようですが、贈り物としては相手の好みがわからない限りは避けたほうがいいかもしれないです。
椿、こんな感じで落ちますよね。
でも、咲いている姿はとても美しいので、私は好きなんですけどね…椿。
花言葉、ほかにもまとめているので気になるお花があればご覧くださいね。(^^)↓
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