“節分や豆まきにはそもそもどんな意味があるの?“
“どうして恵方巻きを食べるの?“
“子どもに節分や豆まきを説明するならどう言えばいい?“
2月の上旬に訪れる節分は「鬼は~そと!福は~うち!」といった掛け声とともに豆をまき、鬼を追い出す行事として浸透していますね。
私が住んでいる東北では落花生を使って豆まきをするのですが、それゆえに大豆を使って豆まきをする地域があると知ったときは驚いたものです。^^;
最近では、太くて長い海苔巻きである「恵方巻き」を食べることも広まり、吉方を向いて食べるといいと言われていますね。
しかし、
「そもそもどうして節分という行事があるのか?」
「なぜ、よりによって節分の日に豆まきをしたり恵方巻きを食べたりするのか?」
というのは、ふと浮かぶ疑問だと思います。
お子様がいるご家庭では、「どうして今日は豆まきをするの?」という質問がピュアなまなざしとともに向けられることでしょう…。
この記事では、
- 節分の由来や意味は?
- 豆まきをする理由は?
- 恵方巻きを食べるのはなぜ?
- 子どもに節分や豆をまくことを説明するなら?
- 余談:豆まきの正しいルールは?
といった疑問にお答えしていきます。
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節分とはそもそも何?由来は?
「節分」とは、その文字の通り「季節の分かれ目」を指しており、四季それぞれの季節の始まりである「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前日をさしてします。
つまり、「節分」というのは1年に4回あるということになるのですが、現在では2月3日に訪れる「節分」のみが認知されています。
というのも、節分の翌日である「立春」は、旧暦において1年(新年)がはじまる日として大切にされていました。
その前日である「節分」は現在で言う大晦日に当たるので、4回ある節分の中でもとくに尊く思われるようになり、そうしてだんだんと節分といえば立春の前、という風に浸透していったようです。
豆まきをするのはなぜ?
「なぜよりによって節分に豆まきをするのか」というのは疑問ですよね。
昔は「季節の変わり目には邪気が出やすい」と信じられており、年の分かれ目である春分の前の節分(昔の大晦日)では「追儺(ついな)」という鬼を追い払う儀式が行われていました。
邪気というのは疫病(病気)や厄災(災害)を指すのだそうで、おめでたく新年を迎えるために大切なことだったのでしょう。
この「追儺(ついな)」で行われていた「豆打ち」が現在の豆まきとして広まっていったようです。
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では、「なぜ豆を使うのか」というのはいくつか説があります。
- 魔目(豆=まめ):語呂合わせとして鬼(魔)の目に豆を投げつけることで、「魔滅=魔を滅する」ということに通じるから
- 穀物は邪気を払う:昔は豆や米、麦といった穀物には生命力や魔除けの力が備わっていると考えられていたため
- 平安時代の鞍馬山の鬼の話:京都の鞍馬山の鬼が都を荒らしたとき、毘沙門天のお告げに従い、炒った大豆で目を攻撃したところ鬼を退治できたという説
- 「木・火・土・金・水」の要素:陰陽五行説の「木・火・土・金・水」では、豆や鬼は「金」に当たる。「金」に勝てるのは「火」なので、豆を火で炒ることで鬼に勝てるようになる。
- 収穫量が多いため:かつては豆まきの代わりに米や麦も使用されたといわれる。しかし穀物の中でも収穫量が多く、粒のサイズもちょうどよかったといった理由で大豆が使われるようになったと言われる。ただ、豆に限定されるようになった詳しいことはわかっていない。
豆まきに使う豆には必ず「炒り豆(福豆)」を使いましょう。
「炒る」は「射る」にも通じます。
それに生の豆を使用すると、拾い忘れた豆から芽がでたときに縁起が悪いとされています。
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恵方巻きを食べる理由
現在の恵方巻きの由来とされているのは、江戸時代の終わり頃、立春の前の日(つまり節分)に大阪の商人たちにおいて、「商売繁盛」や「厄払い」の意味を込めて巻きずしを食べたのが始まりとされています。
ただいろんな説があって、これという明確な由来・発祥というのはよくわかっていません。
節分に海苔巻きを食べるというのは以前では大阪の一部だけだったようで、名称も「恵方巻き」ではなく、「丸かぶり寿司」などという風に呼ばれていたそうです。
現在のように、「恵方巻き」という名前で知られるようになったのは、お馴染みのコンビニ「セブンイレブン」が1998年に全国販売した海苔巻きに“恵方巻き“という名称を使用したことから広まっていったとされています。
まとめてしまえば、現在定着している習慣にある恵方巻きは、“食品業界が商品を売るために広めた“…ということになります。
なんだかバレンタインにも通じるものがありますね。^^;
まあ、太巻きを切らないで一気に食べるという変わったことをするのは節分くらいなので、行事として楽しむのは悪くないと思いますね。
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子どもに節分・豆まきを説明するときは
「節分って何?」「どうして豆をまくの?」という質問、わかりやすく子どもに答えましょう。
「今日は節分といって、昔の大晦日の日なんだよ。
でも、みんなに悪いことをする“鬼“が来る日なんだ。
だから鬼にわるさをされないよう、豆をまいて退治をしよう」
節分についてはこれでいいでしょう。
豆まきについてですが、
「豆には悪いものをやっつける神さまの不思議なチカラがあるんだよ。
だから、ぶつけると鬼や悪いものたちがいやがって逃げていくんだ。
これから先もいいことがあるようにって〇〇(ちゃん・くん)も豆まきをしようね。」
鬼役の人はきちんと豆を嫌がる演出をしましょう。(*´∀`)bグッ
余談:豆まきの正しい作法(ルール)
現在でも行事として残っている節分の豆まき、近年ではひとつのイベントのようにも感じられるので、あまり厳密なルールに従う必要もないのかな?とも思います。
しかしこの際なので正式な作法も知っておきましょう!
- まく豆の準備:炒った大豆(福豆)を三方や升に入れて神棚にお供えします。
- 豆をまくのは夜:鬼は夜にやってくると言われているので、豆まきは夜に行う
- 豆をまくのは家長または年男:現在では家族で行うところが多くなっている
- 基本の掛け声は「鬼は外、福は内」:例外の地域もあるが、基本はこの掛け声
- 最後に豆をたべる:自分の年齢よりも1つ多く豆を食べる。豆の数は地域によって異なる場合があり。
豆を投げるのは、本来なら家長や年男とされていますが、あまり堅く考えず家族で楽しんでいいでしょう。
子供がいるなら鬼役とかくれんぼみたいな感じで楽しむのもいいと思います。(見つかったらめっちゃぶつけられる。笑)
最後に豆を食べてやっと鬼退治が完了するので、美味しく節分を過ごしましょうね。^^
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節分の由来まとめ
「節分ではなんで豆まきをするの?」という疑問、昔で言う新年に入る前に悪いものをやっつけるためだったんですね。(*^^*)
ご家庭での鬼役の人はがんばってください♪
もし、お家で恵方巻きを作るときは具材を色々組み合わせてみると良いですよ。(海鮮とか、サラダ巻きとか)
節分の時期にはバレンタインも近いですね。
由来についてはこちらの記事もおすすめです。
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