糖アルコールとは、ほとんどが人工的につくられている
消化吸収されにくい低エネルギーの糖類のことを指します。
味は普通の砂糖より甘さが少ない成分が多いですが、
全体的に虫歯菌のエサにならないという特徴を持ちます。
キシリトールはガムで有名ですが、
あれも糖アルコールの一種です。
ガムを食べるとお腹がゆるくならないですか?
私は1個食べるだけで、結構お腹に来るタイプです。(^^;)
あれが実は糖アルコールの作用だったりします。
今回この記事では、糖アルコールの主な5種類をご紹介したいと思います。
ソルビトール
表示には「ソルビット」と書かれることもあります。
(同じものです)
甘さは砂糖の60~65%ほどと言われています。
甘みとスッキリとした後味があり、カロリーが低いので
ダイエット食品にも使われています。
水分を保持しやすい特徴を持ち、
キャンディーやガム、菓子パンなどでも見かけますね。
私は甘味料としてソルビトールが入ったパンを
食べたことがあるのですが、すこし口の中がひやっとする気がします。
キシリトール
甘さは砂糖と同じだと言われています。
虫歯菌の発生を抑える性質を持っているので、
ガムによく使われる成分です。
天然で果物や野菜にも含まれていて、
清涼感があることから、よくミント味のガムに使われていますね。
ちなみに私はミントのガム苦手です。(^^;)
冷却効果があるので、夏場に出回る肌着や寝具などにも
使われています。
熱に強い性質を持つので、加工品にも向いているとされます。
マンニトール
糖アルコールの一種ですが、食品添加物にはあまり頻繁に
使われることはないようです。
どちらかというと医療機関において点滴などで使われるようです。
やはり、ひんやりとした効果を与える特徴があるようですね。
一応、ガムなどに入っていることがあるそうです。
エリスリトール
甘さは砂糖の70%ほどと言われています。
甘みが長続きしない特徴をもち、アスパルテームなどと
一緒に使われることも多いとのことです。
アスパルテームが食品に使われている理由!人工甘味料の危険性!
摂り過ぎるとおなかがゆるくなる作用があるので、
ガムなどのパッケージにこの表記がされていることがありますね。
マルチトール
甘みは砂糖の80%ほどと言われます。
原料に麦芽糖(マルトース)が使われており、
エリスリトールと同じようにとりすぎによってお腹がゆるくなる
特徴を持ちます。
麦芽糖はとうもろこしのデンプンから作られていますが、
原料であるとうもろこしはアメリカ産であることが
ほとんどみたいです。
糖アルコール全体の特徴
全体的にカロリーが低い、虫歯菌のえさにならない、
GI値の値も小さいという特徴を持ちます。
GI値は、血糖値の上昇具合を示した数値で、この数字が
高ければ高いほど血糖値の上昇が早いことになります。
糖アルコールのカロリーとGI値
※カロリーは1gあたりの値となっています。
・ソルビトール
GI値=9
カロリー=2.5kcal
・キシリトール
GI値=13
カロリー=3kcal
・マンニトール
GI値=0
カロリー=1.5kcal
・エリスリトール
GI値=0
カロリー=0.2kcal
・マルチトール
GI値=35
カロリー=2.7kcal
まとめ
糖アルコールという用語はあまり普段は聞きませんが、
全体的にひんやりとしていたり、甘みがあるのにカロリーが
低いといった特徴を持ちます。
ただ人工甘味料なので、摂り過ぎると腹痛やお腹を壊したりすることも
わかっています。
ガムの摂り過ぎにも注意しましょう。