危険な着色料が子供用の駄菓子にも使われている
食品添加物において、避けるべき添加物と
適量であれば害を及ぼさない添加物に分けることができます。
今回この記事では、表示にあったら最も気をつけたい
石油原料(タール色素など)の添加物をまとめてみました。
鮮やかで美しい色合いを簡単に食品へ浸透させることができるため、
駄菓子やゼリーなど数多くの食品に使われています。
しかし構成成分が自然界に存在しない化学物質ですので、
人間のからだの中で分解がされにくい傾向があります。
からだの中に長く残ってしまうと、遺伝子への影響や
ガンを誘発する可能性があるものも数多くあります。
原材料名に表記があったら安全性について
まず疑ってかかるべきものをあつめたので、
普段の食生活の参考にしてください。
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赤色○号
赤2と表記されることがあります。
かき氷のイチゴ味にするとき、かけるシロップがこれです。
また、市販のゼリーやアイスなどにも使われます。発ガン性や不妊などの危険性があり、
米国での使用が禁止されています。かき氷に使っていた色素がまさか、
こんな危ないものだったなんて…と初め知った時は
私も驚きました…。
・赤色3号(エリスロシン)
赤3と表記されることがあります。
日本では福神漬やかまぼこ、菓子類に使われていますが
ポーランドやアメリカ、ドイツでは使用が禁止されています。
染色体異常、発ガン性、成長抑制などの毒性。
※染色体の構造に異常があると、子を成した時に
奇形児など、引き起こす可能性がある。
・赤色40号(アルラレッドAC)
赤40と表記されることがあります。
キャンディや清涼飲料水などに使用されるとされますが、
あまり表記を見かけることはありません。
アレルギー症状を誘発したり、腎臓への有害性があります。
ヨーロッパでは子供の摂取を推進していません。
・赤色102号(ニューコクシン)
赤102と表記されることがあります。
紅しょうが、ソーセージ、焼き菓子などに使われます。
肝機能低下、アレルギーを引き起こすなどの
異常が見られることがあります。
・赤色104(フロキシン)
赤104と表記されることがあります。
ソーセージ、菓子類などに使われ、
発ガン性や染色体異常などが見られます。
多くの国で禁止されています。
・赤色105号(ローズベンガル)
赤105と書かれていることがあり、
性質と用途は赤色104号とよく似ています。
こちらも多くの国で禁止されており、
肝臓と甲状腺への異常、遺伝子への悪影響を
およぼす可能性があります。
・赤色106号(アシッドレッド)
赤106と表記されることがあります。
福神漬やハム、ソーセージ、桜えびなどに使われます。
食用としての使用が許可されている国は日本だけです。
肝機能への悪影響、発ガン性、遺伝子障害、染色体異常などを
引き起こす危険性があります。
青色○号
・青色1号(ブリリアントブルーFCF)
青1と表記されることがあります。
ブリリアントブルーの名からイメージできる通り、
かき氷のブルーハワイもこの青1号で着色されています。
発ガン性のリスクは確認できていないため、
多くの国で使用が認められています。
・青色2号(インジゴカルミン)
青2と書かれることがあります。
独特な青紫色をもち、チョコレートや氷菓子などの
特徴のある色合いをつけたいときに使用されます。
人間においての発ガン性は確認されていません。
青1号と同様、多くの国で使われています。
黄色○号、緑色○号
・黄色4号(タートラジン)
黄4と表記されることがあります。
レモンのかき氷シロップはこれに分類されますね。
また沢庵などの黄色い漬物、数の子、キャンディや
アイスクリームなどの用途に使われます。
ヒトへの毒性は見られないとして許可されていますが
動物への実験によって、胃炎や下痢などの症状が
見られた例があります。
・黄色5号(サンセットイエローFCF)
黄5と表されることがあります。
清涼飲料水、菓子類、漬物などに使われ、
発ガン性も認められていません。
・緑色3号(ファストグリーンFCF)
緑3と表記されることがあります。
メロン味の飲み物など、緑色に染めたいときに
使われることがあるようです。
人間においての悪影響は確認されていませんが、
他の動物実験では発ガン性の疑いが出ています。
余談
かき氷を食べた後に、舌に色がつくことからもわかるように、
タール色素は色がつきやすく落ちにくいという性質をもちます。
あまりにも色が濃いものは、これらの成分が入っている可能性を
疑ってかかるとよいでしょう。
まとめ
子供向けの駄菓子にも、表示を見てみると
これらタール色素を使ったものが多く見られます。
なぜなら、子供向けのお菓子は、見目の良い
綺麗な色をした食品である方が受け入れられやすいからです。
タール色素の食品は色が明確にはっきりと出るため、
見た目から判断することが容易です。
たとえば福神漬や紅しょうが、黄色の色素が濃い沢庵など、
鮮やかな色をもった食品には
これらのタール色素を原料としている可能性が高いです。
ですので、色が綺麗にでている思ったら、買う前に確認しましょう。
原材料名の表記の中に、タール色素の添加物を使っていないか
見てみることが大切です。
紹介したこれらの中には、明確な危険性が認められていない成分もあります。
しかし、自然界に存在しない化学物質から
作られているのは事実ですので、身体に入れないほうが
いいことは確かでしょう。