お茶のタンニンの量は?鉄分との緑茶の関係性も解説
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濃いお茶やコーヒーに多く含まれる


タンニンはお茶に含まれるカテキンの総称のことを指し、
お茶の他にも柿やコーヒーなどの「渋み」の元になっています。

苦味のようにも感じられますが、緑茶はいちばんわかりやすいでしょう。

フラボノイドに分類されるポリフェノールの一種です。
タンニン酸とも呼ばれます。

 

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お茶・コーヒーなどのタンニン含有量一覧

(200mlあたり)
・煎茶  :61mg

・緑茶  :36mg

・玉露  :200mg

・烏龍茶 :64mg

・コーヒー:220mg

・紅茶  :200mg

・麦茶  :20mg

普通のマグカップのサイズが200mlくらいなので、
ここでは200mlの数値を上げています。

市販のお茶や缶コーヒーといった製品の場合、ひとつひとつで含有量のばらつきがあります。

 

タンニンの効果


 

よい効果

・抗酸化作用
身体に起こる活性酸素の活動を抑制してくれる
効果があります。過剰な活性酸素は身体の老化を促したりする物質です。・ウイルス、菌への免疫を上げる
風邪などへの免疫力を上げる作用があります。
また、虫歯を予防する効果もあるとされます。

 

・美白効果
シミなどの原因となるメラニン色素の発生を抑える作用があると
いわれており、肌の色を白く保つ働きをします。

 

・肌を引き締める
たんぱく質によって構成されている肌の
毛穴や皮脂腺を引き締める作用があります。

そのため、女性用のスキンケア用品にも使用されることがあります。

 

・血圧の上昇を抑える
悪玉コレステロールを減らす作用があり、
血液の流れをよくして、血圧を正常に保つ働きがあります。

 

・消臭作用
タンニンはにおいの成分と結合して、形を変える作用があるので
悪臭の成分を元からなくしてくれる消臭効果があります。

柿のタンニンは、特に消臭作用に優れると
言われています。

 

・整腸作用がある
収れん作用と呼ばれ、下痢や腸の粘膜の調子を
整える作用があります。

このためタンニンを含む植物は薬用として
使われることが多いです。

 

気をつけたい作用

よい働きをもつタンニンですが、とりすぎは禁物です。

・貧血になる
タンニンは、からだの中で鉄と結びつき、
水に溶けにくい形に変わります。

腸から鉄が吸収されにくくなり、そのまま身体の外へ排出されます。
ですので、多くとると貧血を引き起こす可能性があります。

とくに、ほうれん草などに含まれる非ヘム鉄は
タンニンと結びつきやすい性質をもつため、
注意が必要です。

 

※非ヘム鉄は、植物性食品に含まれる鉄分の分類です。

・妊婦さんに必要な葉酸の働きを妨害する
葉酸はDNA、つまり遺伝子の生産や再生を助ける
働きをします。

ですので妊娠中の女性はタンニンの多い食品を
控えるのがよいでしょう。

・便秘になる
タンニンには、便を固くする作用があります。

下痢を止める作用がある分、とりすぎると
便を硬くする効果が強くなります。

ですので、便秘ぎみの場合はタンニンをとりすぎないように注意する必要があります。

 

タンニンの一日の目安量


明確な一日○mgといった決まりはありません。

しかしコーヒーを2杯、3杯と飲み過ぎると
さすがに多いと思われますので、
鉄の吸収や便秘になったりしないように、適度に摂ることが大切です。

 

オススメの摂取方法


やはり一番いいのは緑茶としての摂取でしょう。

しかし、コーヒーや濃いめのお茶の場合
量が少なくても多めに摂ってしまう場合があるので、
煎茶や緑茶などでの摂取が良いでしょう。

 

また、冷たいお茶ではなく、温かいお茶にすると
身体を温め、代謝も高まり、よりオススメです。

 

 

まとめ


よい効能があるタンニンですが、
摂り過ぎれば貧血や便秘をひきおこすこともあります。

ですが、それを上回るからだへのメリットもたくさんあるので、
適量摂取を心がけることでその効用を最大限に活かすことができるでしょう。

 

貧血気味の場合や妊娠中は控えたほうが良いですが、
健康なときであれば美容にもよいので、
お茶で手軽に摂取するのがオススメです。

 


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