笹竹に吊るすことで定番の七夕飾りですが、折り紙で手軽に作ってみたいですよね。
もともと笹につるすのは、笹竹が虫を寄せ付けないことで神聖なものと思われていたことから、魔除けの意味をもっていたそうです。
その様子から願いを書いた大切な短冊をつけるのにうってつけだったのでしょうね。
今回は七夕飾りの折り紙での作り方をまとめます。
基本的に保育園のお子さんでも作れるような簡単な折り紙を紹介していきます。
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七夕飾りそれぞれの意味
何気なくかざっている七夕飾りですが、それぞれきちんと意味があります。
七夕飾り | 意味 |
織姫と彦星 | 仲の良い織姫と彦星のように、愛が長く続くようにという願い。 |
吹き流し(くす玉) | 織り物が得意な織姫にあやかり、裁縫や機織りが得意になりますようにという願い。
織姫の織糸を表しており、上にくす玉がついたものもある。 |
短冊 | 短冊に字を書くことで学力の向上を願う。字が上達することを願ったのがはじまり。 |
鶴 | 長寿の象徴。昔は家族の中で最年長の人の年の数だけ折って飾っていた。 |
提灯 | 火を灯すと暗闇を照らしてくれることから、心を明るくしてくれますように、との願いがこめられている。 |
星飾り | 星に願いが届くように。 |
巾着 | 昔のお財布。口をきちんと締めることで貯蓄、無駄遣いを減らす、商売繁盛の願いがこめられている。 |
笹の葉 | 笹は生命力と殺菌力が高くお清めにも使われた。
お祓いの意味を持ち邪気から守ってくれるようにとの願い。 |
くずかご | 飾りを作った後の紙くずを入れて、整理整頓、ものを粗末にしない心を養う願い。 |
投網、網飾り | 漁での大漁願い、幸福を絡めとる。 |
紙衣(かみこ、かみころも) | 棚機女(たなばたつめ)が神さまに捧げた衣であることから、笹竹の一番上に飾られる。
病気や災害の身代わり、裁縫や織物の上達を願う。 |
輪飾り | 夢や願いが消えずにつながるように、との願い。 |
菱飾り | 星が連なって見えるので、天の川をイメージした飾り。 |
短冊には5色ありますが、色ごとに持つ意味合いが違っているみたいですよ。
⇨七夕の由来と笹を使う理由を解説!お供えの食べ物にそうめんや野菜を使うのはなぜ?
これだけたくさんの種類の飾りがあれば、相当華やかになりますね♪
では、飾りの作り方を紹介していきます。
折り紙での七夕飾りの作り方
【織姫と彦星】
難易度:★★★☆☆
【必要なもの】
- 赤と青の折り紙
- 黒と赤の油性ペン
まずは七夕でメインとなる織姫と彦星の折り紙での折り方です。
基本的には織姫が赤やピンク、彦星が青や水色の折り紙でつくるといいでしょう。
これはあまり複雑な段階がないので、保育園のお子さんでも折れると思います。
千代紙でもOKです。
むしろ和柄のほうが、着物の雰囲気がでてオススメです!
以下は動画を参考にして説明です。
※動画を見ながら読んでみてください。
彦星のつくりかた
- 青い折り紙を三角型に半分に折って折り目をつける。
- 折り紙を開いて、中央の折り目のついた部分に三角形になるように小さく折る。
- さらに、折った三角を巻き込むように全体を半分に折る。(富士山みたいに見える。)
- 裏返して、三角の端の部分を、両方それぞれ中央まで折り曲げる。
- 黒い油性ペンなどで髪や目、口を書いて完成。
赤文字の部分は、折り紙ではなくペンで直接書く段階なのでご注意ください。
織姫のつくりかた
- 赤い折り紙を三角形に半分に折って折り目をつける。
- 折り紙を開いて、中央の折り目のついた部分に三角形になるように小さく折る。
- さらに、折った三角を巻き込むように全体を半分に折る。(赤い富士山みたいに見える。)
- 裏返して、右側の端の部分を、斜めになるようにてっぺんに合わせて折り曲げる。
- 左側も、全体を覆うように折り曲げる。
- 左側を折り曲げたら、外側にはねるようにもう一度折る。
- 裏返して、黒や赤の油性ペンなどで髪や目、口紅を書いて完成。
織姫は3番までは彦星と一緒ですが、それ以降は折り方が少し異なっていますので注意です。
なお、織姫の場合は、口をペンで書くときに赤いペンを選ぶといいでしょう。
口紅を演出でき、彦星との違いが出ます。(^^)
【くす玉】
難易度:★★★★★
【必要なもの】
- のり
- 折り紙6枚(できればそれぞれ違う色のもの)
くす玉の中では簡単なやり方を紹介しますが、くす玉は少し細かい折り方があり、今回紹介する中では難しいので、お子さんと一緒に作りたい場合は器用な大人が手伝うといいですね。
結構複雑なので、やはり動画を見ながら説明を読んだほうがわかりやすいです。(^^;)
くす玉のつくりかた
- 長方形になるように半分に折って折り目をつける
- 紙を開いて今度は反対側に折り目をつける
- 紙を開いて、今度は紙の半分をさらに半分に折り込む。反対側も同じように折る。
- 真ん中の折り目に合わせて、ふくらませるように紙を開く。破けないよう注意。反対側も同じように折る。
- 上部の三角を内側にひらいて四角形を作る。これを四隅すべて行う。
- 四カ所の四角形、それぞれを真ん中の線にそって折り目をつけ、折ったところを開く。これを合計8回。
- 四隅の角をそれぞれ裏側に折る。これで一枚の花びらが完成。
- これらの花びらを合計で6枚用意する。違う色で作るとカラフルになり、目にも楽しいのでオススメ。
- 花びら同士をくっつけていく。裏側に折った四隅の角のひとつにのりを付け、同じ部分を貼り合わせる。
- 4つまで横に連なるようくっつけていき、4つ目で輪になるよう貼り合わせる。
- 残った2つは上部と下部にくっつけていく。せり出している三角の部分の4つ全てにのりをつけ、貼り合わせる。
- 11の段階を上と下、両方行えばくす玉の完成。
9番からはのりを使いますが、くっつけるときはきちんと貼り合わせることを意識しましょう。
軽く貼る程度だと、結構すぐに外れちゃったりします。(汗)
【鶴】
難易度:★★★★☆
鶴は折り紙では王道なので、普通の折り方はみんな知っていそうです。
なので、今回ここでは「花びらの鶴」を紹介します。
準備するものは折り紙だけなので、好きな色で折るといいですね。
鶴のつくりかた
- まずは折り紙を半分に2回折り、正方形の形にして折り目をつける。
- 折り紙を開いて、折り目にあわせて四隅それぞれを内側に折り曲げる。
- 裏返して、折り紙を半分に折って折り目をつける。
- さらに半分に折って折り目をつける。
- 折り紙の内側に手を入れて、ふくらませるように折り曲げる。裏側も同じように。
- 中央の線に合わせて端を折り曲げる。両側それぞれ。
- 上部の三角部分を内側に折り曲げて跡をつける。折り目をつけたら元に戻す。
- 6で折り曲げた部分を広げて、内側の部分に手を入れて外に開く。同時に膨らむ部分も折る。
- ふくらんだ部分の反対側も折り曲げる。
- 紙を裏返して、6~9を繰り返す。
- 中央の線に合わせて、左右の紙を内側に折る。裏側も同じように。
- 頭になる部分としっぽになる部分をそれぞれ折り曲げる。
- 頭になる方を折って、翼をひろげて完成。
鶴は基本的にその家の、年長者の年齢の数だけ折るとのことですが、60個とか70個とか折るのはさすがに大変です。
作るなら飾りとして生える分だけ作るといいでしょう。
11の段階だと、紙が重なって固くなるので、強めに折り目をつけるといいですね。
【提灯】簡単!
難易度:★★☆☆☆
【必要なもの】
- ハサミ
- 折り紙一枚
- のり
これも折り紙が1枚あれば作ることが出来ます。
ほとんど切ってはるだけなので、非常に簡単で小さなお子さんでもオススメです。
※ハサミの扱いには注意しましょう。
提灯のつくりかた
- 半分に折り曲げて長方形の形を作る。
- 折り目部分から、幅を均等にハサミを入れる。
- 切れ目の入っていない折り紙の端部分に、1ヶ所のりをつける。向かい側をくっつける。
- 反対側も同じように1ヶ所のりを付け、くっつける。
明かりを灯す提灯なので、黄色やオレンジといった暖色系で作るのがいいかもしれません。
(もちろん、好きな色で構いません。)
ポイントをしいて言うなら、1番目の折り目をきっちりつけるのを意識することで、提灯の形が綺麗に出ます。
【星飾り】
難易度:★★★☆☆~★★★★☆
七夕にふさわしい星飾りの折り方です。折り紙1枚でできます。
少しだけむずかしい段階があるので、動画をよく見ながら折ってみてください。
星飾りのつくりかた
- 折り紙を長方形になるよう半分に折る。
- もう一度半分に折って長方形にする。
- 内側を広げるようにして折りまげる。裏側も同じように。
- 左の角をまんなかの折り目に合わせて折る。
- 裏返して、左の角を同じように折る。
- 右の角を持ち、ななめ上に引き出す。
- 6で持った右の角を内側に折り曲げる。
- 頂点部分を斜めにまげて、中央の部分にだけ折り目をつける
- つけた折り目を支点に、出っぱった部分を斜めに折る。この段階で星の形が決まる。
- 左の角を右の角にあわせて折る。
- はしの部分を支点にして、外側に開くように折る。左右で合わせるように折ると、星形がこれで完成。
- ※ふくらんでしまう部分はのりやテープで貼り付けると良い。
6や8が少しむずかしいかな?という印象ですね。
保育園のお子さんとやるときは、この段階は大人の方がやるといいかもしれません。
テープやのりは必須ではありませんが、貼り付けておくと後々形が崩れずにすみますよ。
【くずかご】簡単!
難易度:★★★☆☆~★★☆☆☆
【必要なもの】
- 好きな色の折り紙1枚
- のり
- ハサミ
くずかごの作り方
- 三角形に折って半分にする。
- もういちど折って小さい三角にする。
- もういっかい折ってもっと小さい三角にする。
- 折り目部分にハサミで均等にきり込みを入れる。
- 裏返して、すでに入っている切り込みの間にさらにハサミを入れる。
- やぶけないように広げて、四角形にする。
- くず玉を作り、くずかごの中に入れる。
- 少しだけ広げてから角にのりをつけて、4つの角すべてを一か所に貼りあわせる。
- 形を整えれば完成。
ポイントは4番目で切り込みを入れるとき、幅をせまくしすぎないことです。
そうすると5番での切り込みが綺麗にできます。
7番ではくず玉を入れますが、くずかごの本来の意味は整理整頓です。
なので他の折り紙をつくったときに出た紙くずや失敗したものを入れるといいですね。
(もちろん、ない場合は折り紙を1枚くしゃくしゃにして突っ込んでもOKです。)
これもほとんど切って貼るだけなので、簡単に作れますね。
【網飾り】簡単!
難易度:★★☆☆☆
【準備するもの】
- 好きな色の折り紙1枚
- ハサミ
これも非常に簡単ですね。2回折って切り込みを入れれば、広げるだけで完成します。
網飾りのつくりかた
- 長方形になるように半分に折る。
- さらに細ながい長方形になるように半分に折る。
- 折り目部分、めくれる部分と交互にハサミを入れる。幅は均等に。
- 折り紙を丁寧に開いて完成。
ハサミを入れる方向が交互になっていることに注意しましょう。
【輪飾り】簡単!
難易度:★☆☆☆☆
【必要なもの】
- 折り紙
- のり
※折り紙1枚でだいたい輪っか4つ分くらいなので、長く作りたい場合は枚数を多めに準備すると良いでしょう。
輪飾りのつくりかた
- 折り紙をハサミで細長く4等分にする
- 紙のはしにのりを付け、丸めて輪にする。
- 2本目の紙を1つめの輪にくぐらせ、同じようにのりをつけてつなげる。
- 満足する長さになるまで、2~4を繰り返す。
輪飾りは丸めてくっつけるだけなので、非常に簡単ですね。
また、折り紙をきるときは4等分となっていますが、折り紙の枚数が少ない場合は5等分くらいにしてもOKですよ。
(少し細長くなりますが、十分さまになります。)
【吹き流し】
難易度:★★★☆☆
【必要なもの】
- 好きな色の折り紙
- ハサミ
- のり
折り方は複雑ではないですが、手順が多めなのでよく見ながら折ってみましょう。
吹き流しのつくりかた
- 色がついてる方を内側に、長方形に半分に折る。
- 広げて、折り目に垂直になるように端を細長く折る。
- 折り目部分にあわせて、内側に折る。これを両方。
- さらにもう一度内側に折る。これも両方。
- 紙を広げて、折り目にあわせて巻き込むように交互に折っていく。
- 2の細長く折った部分の無いほうから、3等分になるようハサミで切り込みを入れていく。
- 端の方にのりをつけて、貼りつける。
ハサミをいれるとき、逆側から入れてしまわないよう注意が必要です。
とはいえ、あまり折り方も難しくはないので割と簡単に作れると思います。
【星つづり】簡単!
難易度:★★☆☆☆
【必要なもの】
- 好きな色の折り紙
- ボールペンなどの書けるもの
- ハサミ
- のり
この星つづりは、切った星をくっつけていくだけなのでとても簡単に作れます♪
星つづりのつくりかた
- 折り紙を半分に折って長方形にする。
- さらに折って正方形にする。
- もっと折って今度は三角形にする。
- 中央部分に星形の半分だけアタリを書く。
- アタリの線にそってハサミをていねいに入れていく。
- 切った紙をひろげると星が4つできあがる。
- 星の上部にのりをつけて、4つ全てを連ねていく。表側、裏側と交互に貼りつけると色合いがきれいに見える。
- 型抜きされたほうの紙を折り目をつけながら広げて、内側にのりをつける。
- そこに連ねた星をくっつけて、完成。
星だけでも七夕飾りにはなるのですが、8と9番の段階を入れることでより映える飾りつけとなります。
とくに、型がきれいにとれていると見栄えもよくなるので、ハサミを入れるときは意識するといいですね。
お子さんとやるとき、アタリの線をかくのが難しいようなら、大人の方が書いてあげましょう。
【星つづり2】
難易度:★★★☆☆
【必要なもの】
- 折り紙(2色あると綺麗)
- さいほう針と糸
こちらはまた別の星つづりの作り方になります。
先に紹介したもののようにハサミとのりは使いませんが、代わりに針を用いるので小さなお子さまが行うのには少し危険かもしれません。
しかし見栄えはいいので、飾りのひとつに活用するのにはオススメです。
星つづり2のつくりかた
- 折り紙を3等分に切り、3つ折りにする。
- 中央で折り曲げて折り目をつけ、広げる。
- 真ん中の折り目に合わせて折り目をつける。右と左両方。
- まとめてたたむように折り曲げる。
- 小さくなった紙を三つ折にし、きちんと折り目がついたら広げる。
- 片側から折り紙をとりこみ、きっちり折り目をつけながら星形になるよう形づくる。
- 糸を通した裁縫針を通し、星をつらねていく。
折り紙1枚を3等分にすれば、1枚の折り紙で3個の星をつくることができるようになります。
星は5個あると星つづりとして見栄えがよくなるので、折り紙は2枚以上あるといいですね。
多めに星づづりを作りたい場合はもっと枚数を準備すると良いでしょう。
七夕飾りの折り紙まとめ
折り紙は文章で説明するのは少しむずかしいのですが、動画だと段階もわかりやすいです。見ながら折ってみましょう。
ハサミを扱うときは十分注意して、楽しく作品を作ってみてください。
七夕の飾りって色々ありますけど、種類が多いと見栄えが良くなりますね。
以下の記事の中では、お子さんの短冊に書く願いの例を紹介しています。
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