冬になると猛威を奮うインフルエンザ、種類のひとつにインフルエンザB型というのがあります。
A型のインフルエンザの症状が重くなりやすい一方で、B型はA型と比べれば、軽めで済むとも言われます。
しかし、インフルエンザB型は長引きやすいとも言われており、A型とはまた違った症状の特徴もあります。
【インフルエンザの記事はこちらです】
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インフルエンザB型とは?どんな特徴がある?
インフルエンザB型は、A型と比べれば変異がゆっくりという特徴があります。
B型は体内に免疫をもっていることが多いので、A型ほどの大流行とはなりにくく、感染経路も現在のところではヒトからヒトへと移るだけです。
一方でA型はヒト以外にも鳥や豚など、動物にも感染します。
A型は変異が急速なので、免疫を持っていない大勢の人が感染するため、季節性の、毎年冬場に流行する症状の重いインフルエンザはA型です。
インフルエンザB型の特徴的な症状・全体的な症状…長引く理由は?
インフルエンザB型の特徴的な症状としては、
- A型インフルエンザより消化器官系の症状が出やすい(腹痛や下痢、嘔吐など)
- 発熱があっても微熱までで済むことがある
- 子供の場合は、昼は微熱でも夜には高熱が出る「二峰性発熱」が見られることがある
A型のインフルエンザは38度以上の高熱や筋肉痛・関節痛が伴いますが、B型には腹痛や下痢といった症状が出やすいという特徴があります。
B型はA型と比べれば高熱が出ない傾向があり、症状も普通の風邪と似通っているので、インフルエンザと気づかないまま放って置いてしまい、長引く原因となることがあります。
他、B型には以下の様な症状が出ることもあります。
【発熱、頭】
- 高熱
- めまい
- 頭痛
【喉、鼻】
- くしゃみ・鼻水・鼻づまり
- 喉の痛み
- 咳・痰
【全身症状】
- 寒気・悪寒
- 関節痛・筋肉痛
- 倦怠感
- 腰痛 など
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インフルエンザB型の潜伏期間と完治までの日数
インフルエンザB型の潜伏期間は基本的に1~3日で、A型と同じくらいの期間となっています。
症状が出始めてからは、一般的には2~3日ほどで最も症状が重い時期を迎えますが、この頃を過ぎれば熱は下がってきます。
発症してから7日から10日くらいで症状は収まるそうですが、熱が下がってもすぐでは感染させる可能性がありますので、解熱後2日くらいは安静にしておきましょう。
インフルエンザB型の感染力(流行性)はどのくらい?
B型インフルエンザの特徴の項目でも書きましたが、B型は免疫があることが多いので、A型よりは流行性は高くありません。
A型と比べれば重症になりにくいですが、通常の風邪と比べれば自覚症状が強く感じることがあります。
B型は数年間隔で流行する傾向があったのですが、近頃では毎年流行するようになってきていますので、普段から体力を維持したり、免疫力を高めるなどが予防となります。
インフルエンザB型の流行時期
A型が11月~2月の冬本番に流行するのに対して、B型は冬が終わり始める2~3月に流行することがあります。
寒さがやわらいできたからといっても、インフルエンザ対策は怠らないよう注意したいものです。
冬場はA型、B型、どちらにも感染するリスクがあるので、同じシーズンに2回インフルエンザになってしまった、ということもありえます。
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インフルエンザB型に感染した場合はどうする?対処法や治し方は?
インフルエンザにかかった場合の過ごし方です。
- 安静にして睡眠をきちんととる
- 自宅でもマスクをつけておく(家族への感染を防ぐ)
- 水分を摂取
- お医者さんの指示を聞いて、処方された薬を飲む
- 部屋の湿度は50~60%くらいに
- 室温は18~20℃に設定
- 体力をできるだけ使わない
B型の場合はそこまで重症化しない場合もありますが、自己判断で市販薬などを飲むと別の病気を引き起こす原因になることがあります。
なので感染してしまい症状が出てきたら、できるだけ酷くならないうちにまず病院に行きましょう。
また、インフルエンザは潜伏中に自覚症状がないので、感染してしまっても気づきにくいです。
インフルエンザ検査を受けるタイミング
B型では初期症状から咳や痰が見られることがあります。
感染してしまったと思ったらできるだけ早めにインフルエンザだとわかっておきたいものですが、インフルエンザの検査は受けるタイミングがあります。
それはインフルエンザの症状が現れて、12~24時間以上経過した頃です。
ただ、B型はA型インフルエンザに比べて検出がされにくいと言われているので、検査も100%の正確さがあるわけではありません。
なのでかかった頃にB型インフルエンザがどのくらい流行しているかや、体調の変化をよく見ておき、判断する必要があります。
検査の結果がどうであっても、流行期であればマスクを付けるようにし、周りの人に感染させないよう注意しましょう。
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インフルエンザB型に効く薬
インフルエンザB型とわかれば、タミフルやリレンザといった抗インフルエンザ薬が処方されます。
体内に入り込んだインフルエンザのウイルスは約48時間で増殖し切り、タミフルなどは「ウイルスの増殖を抑えるための薬」なので、48時間以内なら有効と言われています。
つまりは48時間以上を経過すれば、抗インフルエンザ薬はあまり効果がないものとなってしまいます。
その後は対症療法といった治療になり、水分などを取りながら安静にすることが大切となります。
インフルエンザB型にかかったときの食事内容
インフルエンザにかかってしまった場合、基本的には消化によく喉越しの良いものを選ぶようにしましょう。
<インフルエンザにかかった時の食事例>
- うどん
- おかゆ
- 豆腐
- 雑炊
- ヨーグルト
- ゼリー
- プリン
- アイスクリーム
- すりおろしたリンゴ
- はちみつとしょうがを入れた紅茶
- 缶詰の果物
<NGな食べ物>
- コーヒー
- 肉
- 脂っぽいもの
- アルコール飲料
もし高熱が出ていて食欲がない場合は、無理に食べなくてもOKです。
スルッと食べれるようなゼリーなどを少し口にするだけでもいいでしょう。
胃腸の動きが弱っているときに無理にお腹に入れてしまうと、消化不良を起こしてしまう可能性もあります。
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水分補給もこまめに
B型は下痢や嘔吐などの症状がみられる場合があるので、脱水症状を引き起こす危険性があります。
なので水分補給はこまめに行うようにしてください。
こういった症状のときは経口補水液やスポーツドリンクなどで水分補給をするのがおすすめです。
ただ経口補水液は塩分が多く、スポーツドリンクは糖分が多いので、どちらも量には注意して飲むようにしてください。
子供の場合の食事内容
子供の場合でも水分補給が一番大切です。
食欲が湧いてきたら、食事内容も子供が食べたいものを与えるのが一番です。
<例>
- バニラアイスクリーム
- おかゆ
- うどん
- 野菜スープ
- ゼリー
- すりおろしリンゴ
ただ急に刺激があるものや油っぽいものはNGです。
食欲が出てきてもたくさん食べれば消化不良を起こしますので、少しずつ増やすようにしてください。
おかゆや煮込んだうどんは一番最初に食べるのに適しています。
たんぱく質として、卵を溶いて入れるのもおすすめです。
徐々に柔らかく煮込んだ、繊維の少ない野菜のスープなど、固形物を食べさせるようにしましょう。
インフルエンザB型にかかる前に…予防・対策方法は?
- 普段から免疫力を高めておく
- ビタミンC・ビタミンAを摂取する
- 部屋の加湿をきちんとする
- 予防接種をしておく
- 水分補給をこまめに
- 適度な運動をする
- 睡眠をきちんととる
- 食事ではバランスよく食べる など
もっと詳しい予防法については以下の記事でまとめています。お役に立てそうならご覧下さいね。↓
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インフルエンザB型まとめ
インフルエンザにかかってしまったら、まずは安静にして水分補給は忘れないようにしましょう。
とくに下痢や嘔吐などの症状が出ている場合は、脱水症状に陥る危険性があります。
また、インフルエンザA型の特徴については以下でまとめているので、よければ見てみてください。
潜伏期間や予防法についてはこちらの記事が詳しいです。
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