日焼けの皮むけの対処法!顔のケアはどうやるの?治る期間・むけるのを防止するには?
Pocket

紫外線をたくさん浴びると日焼けをしますが、日焼けした肌の皮がむけてしまうことは、とくに夏にはよく見られます。

ついついむいてしまうという人もいますが、正しい対処法を知っていますか?

皮がむけてしまうと色が違って見えるので目立つ上に、シミの原因となることもあります。

この記事では日焼けの皮むけの対処法とケアなどについてまとめてみました。

 

 

スポンサーリンク

  日焼けで皮がむける理由

日焼けをすると皮がむけてしまうのは、日差しに長時間あたることで皮膚の細胞が乾き、死んでしまうことにあります。

肌細胞が死んでしまうと、新しく皮膚を作るために再生されようとしたときに皮むけが起こります。

皮がむけてしまっている状態は、紫外線によって死んでしまった細胞を剥がし、新しくするために起こっているのです。

 

  そもそも日焼けとは何なのか?

日焼けはいわゆる火傷です。

火傷には種類があり、皮膚の表面のみダメージを受けた状態の1度熱傷、真皮(皮膚の内側)にまで炎症が及んだ2度熱傷、神経まで及んだ3度熱傷の種類がありますが、日焼けはこのうち1度熱傷と2度熱傷にあたります。

Ⅰ度~Ⅲ度の分類についてはこちらへどうぞ

 

2度熱傷になると水ぶくれが起こることもあり、日焼けをしたら火傷と同じような処置をする必要があります。

 

  肌が赤くなる「サンバーン」と黒くなる「サンタン」

「サンタン」とは、UV-Aが原因となった炎症を起こさない程度の軽い日焼けのことで、肌が黒くなります。

黒くなるのはメラニン色素が生成されるからですが、メラニンは身体に紫外線が多く入り込まないよう守る役割があるので、サンタンが起こりやすい人は比較的紫外線から身体を守りやすいのです。

日焼けには2種類ある

 

スポンサーリンク
 

一方でサンバーンは、UV-Bが原因となって皮膚の細胞が炎症を起こして肌が赤くなったり痛みが出たりする日焼けのことです。

サンバーンを起こしやすい人は、メラニンを生み出すスピードが遅く、色白で肌が紫外線に弱い人に多いです。

 

  皮むけの対処法

日焼けをしたらまずは冷やすことが大切で、とくに赤くなっていたりヒリヒリ感がある場合はできるだけ早めにクールダウンしましょう。

広範囲の場合は水風呂や弱めに出したシャワーで熱をとります。

狭い範囲なら水に濡らしたタオルや、ハンドタオルを巻いた保冷剤などを当てる必要があります。

日焼けをしたら、まずは冷やす

 

日焼けによって皮がむけ、カサカサとしてしまうのは保湿が足りていない証拠です。

皮むけに対しては、肌が乾燥してくる前にこまめな保湿を行うことが大切で、とくに日焼け後は肌の水分が失われて、かなり皮膚が乾燥しています。

あまり紫外線にさらしすぎなければ、そのうち潤いは戻ってきますが、保湿をすることでダメージを和らげることができます。

 

  保湿剤について

まず保湿剤を選ぶときは、アロエローションなど消炎効果があるものや、肌への刺激が少ないものを選ぶのがポイントです。

保湿剤やローションについては以下の記事群で詳しく書いています。

 

日焼け時に使えるローションや軟膏についてはこちら

敏感肌の場合はこちら

 

スポンサーリンク
 

肌が敏感な人で、成分が心配な人には、水ぶくれになっていても使えるアベンヌウォーター(化粧水)やサンホワイトがおすすめです。

他にもオイルで保湿する方法もあります。

 

  保湿にオイルを使うときは酸化しにくいものを選ぶ

オイルはいわゆる「油焼け」というものが心配されることがありますが、これは酸化しやすいオイルや、日差しによる不純物の酸化が原因となっています。

適切な種類を選べば日焼け防止にも役立ってくれるので、日中の保湿には酸化しにくいオイルを選ぶのがポイントなのです。

<酸化しにくいオイル>

  • ホホバオイル
  • オリーブオイル
  • スクワランオイル
  • 椿油
  • アルガンオイル など

<酸化しやすいオイル>

  • 馬油
  • グレープシードオイル
  • ボリジオイル
  • ローズヒップオイル

 

酸化しやすいオイルは、日差しが出ている間は向かないものの、日が沈んでから(夜)のケアに使用するなら大丈夫でしょう。

なお、スクワランオイルは敏感肌の場合でも使用でき、天然オイルの中では最も油焼けがしにくいといわれています。

 

 

また、ホホバオイルの場合は、このオイルを下地として塗ってから、日焼け止めを塗ることでオイルの日焼け防止の効果を活かすことが出来ます。

 

  顔の皮むけに対するケアについて

顔の皮むけに対しては、まずは化粧水や乳液、クリームなどで保湿します。

自身の肌に合うもので構いませんが、日焼け後は肌が繊細になっているので、普段から使用しているものだと刺激を感じたりピリピリとした痛みを感じることがあります。

この場合は使い続けるのを避け、日焼けが治る間だけ低刺激のものを使用すると良いでしょう。

 

また、ワセリンの中にはプロペトやサンホワイトといった顔に使ってもOKなものもあります。

化粧水はワセリンと一緒に使う

サンホワイトはワセリンの中でももっとも精製度が高く、肌触りも柔らかいので肌が特別敏感な人や赤ちゃんでも使えます。

 

 

 

  日中の保湿方法

朝や夜は化粧水などで構いませんが、日中でも保湿をする必要があります。

カサカサとする前にこまめに保湿剤をつける必要がありますが、外に出ている間はなかなか化粧水などを使用するのも難しいかと思いますので、この場合は持ち運びのできる小さめサイズのワセリンを持ち運ぶといいでしょう。

 

先ほどのサンホワイトの持ち運びができるサイズになります。

こちらは水ぶくれについての記事でも紹介していますが、安全性が高いので敏感肌の人にもおすすめです。

 

  皮はむいていいのか?

ベロンとはがれている部分は、気になると思いますのでハサミ等で切り取ってしまうのはいいのですが、まだはがれきっていない箇所を無理にはがすのはやめましょう。

皮膚がきちんと再生しきれていない所を無理に取ってしまうと、痛みが出たりシミができる原因となってしまうのです。

 

皮がむけていない部分はまだ新しい肌が出来上がっていないので、無理にはがそうとすると肌細胞が傷つきます。

見た目としても色合いがまだらに見えたりしますので、自然とはがれるのを待つのが一番なのです。

皮をむくとヒリヒリとしてしまうことがありますが、これは新しい皮膚もいっしょに取れてしまい、皮膚の内部が外に露出してしまったからなのです。

 

  皮むけ後の毎日のケア

保湿をすることはもちろんですが、その後気をつけたいポイントがいくつかあります。

 

  入浴時の注意点

入浴時は、日焼けした後は肌が敏感になっているので、タオルなどで強くこすらずに手でなでるように優しく洗います。

石けんを使うと刺激がかかってしまうことがありますので、使用しないか、あるいは皮むけがない所だけに使うのが無難です。

また、熱いお湯でのシャワーもさけ、できるだけぬるま湯でお湯を出すようにするといいでしょう。

 

スポンサーリンク
 

  食生活・水分補給に気をつける

日焼けした後は身体の水分が失われていますので、水分補給を忘れず行いましょう。

とくに夏場は汗もでますから、こまめに水を飲むことをおすすめします。

水分だけではなく、肌の再生を促すなら食生活にも気をつけてみましょう。

 

  ビタミンCとたんぱく質をとる

たんぱく質は肌を構成する成分で、コラーゲンの原料となり、ビタミンCはコラーゲンの合成に必要となる成分です。

コラーゲンには肌の調子を整える作用があり、ビタミンCには紫外線によってできてしまったシミを薄くしてくれる作用があります。

 

【たんぱく質の含まれる食品】

  • 肉類(鶏肉、豚肉、牛肉など)
  • 大豆食品(豆腐、豆乳、納豆など)

 

【ビタミンCを多く含む食品】

  • ピーマン
  • モロヘイヤ
  • ゴーヤ
  • ししとう
  • グレープフルーツなどの柑橘類
  • パプリカ
  • キウイ
  •  など

 

  ビタミンE

ビタミンEには血流をよくして肌の新陳代謝をよくする効果があるので、日焼けをした後の肌の回復を促してくれる効果があるのです。

とくにビタミンCといっしょに摂ると日焼け肌の回復効果もアップしますので、ぜひ一緒にとりたい成分と言えます。

ビタミンEは脂溶性の成分なので、炒めものなどにして油分と一緒にとると吸収率がよくなります。

 

【ビタミンEを含む食品】

  • アーモンド
  • アボカド
  • かぼちゃ
  • たらこ
  • モロヘイヤ
  • うなぎ など

 

スポンサーリンク
 

  ビタミンA

ビタミンAは皮膚の粘膜を丈夫にして、潤いを保つために役立ってくれる成分です。

ビタミンAも脂溶性の成分なので、油と一緒にとると吸収がよくなります。

 

ビタミンAには主にレチノ―ルとβカロテンの種類がありますが、基本的にレチノールは動物性食品(肉や卵など)、βカロテンは植物性食品(野菜や果物など)に多く含まれます。

脂溶性ビタミンは通常、とりすぎると体内に蓄積されてしまいますが、βカロテンは必要な分だけ吸収されるという特徴を持ちます。

 

【ビタミンAを含む食品】

  • レバー
  • にんじん
  • かぼちゃ
  • モロヘイヤ
  • うなぎ
  • ほうれん草 など

 

ほかにも亜鉛やマグネシウムなどのミネラル、クエン酸などの摂取もするといいですね。

これらの成分をとるには、偏食をせずにバランスよく食べることで自然と取り入れることができます。

 

  紫外線対策をする

日焼けを繰り返すとさらに皮むけをする原因となってしまうので、外出の際はUVカットのできる日焼け止めをつけるようにしましょう。

他にも帽子や日傘、サングラス、通気性の良い長袖を着たりなどの対策も有効です。

日差しの強い場所にはあまり長くいないようにし、もし日焼けで赤くなってしまった場合はできるだけ早めに冷やすようにしてください。

 

スポンサーリンク
 

なお、日焼け止めは気持ち多めに使うことを意識して手にとりましょう。

顔であれば500円玉ほどのサイズを手に取り、身体であれば塗りたい箇所に一本線を書くように日焼け止めを引き、塗り伸ばすと効果的です。

一度ではなく、二度塗りすることも有効ですね。

 

海水浴やバーベキューなど、夏のレジャーではとくにこまめに塗り直すことをすすめます。

ウォータープループのものでも例外なく、2、3時間くらいに1回はつけるようにしましょう。

水にふれたり、汗で流れたり、思っているよりも日焼け止めは落ちているので、気づいたらつけるようにするといいです。

 

  睡眠をとる

肌の生まれ変わり(ターンオーバー)を促すには、きちんとした睡眠を行うことも大切です。

眠ることで新しい皮膚がつくられるので、とくに成長ホルモンが分泌される夜の10時~2時の間は眠りにつくといいでしょう。

 

  皮むけが治るまでの期間

皮むけは、新陳代謝が活発な人や子供などであれば新しい皮膚もどんどんつくられていきます。

個人差はあるものの、基本的にはだいたい3~4日くらいから皮むけが始まり、むけ終わるまでには1~2週間くらいかかると言われています。

 

スポンサーリンク
 

皮むけが起こっているということは、肌が新しく生まれ変わっているということなので、肌が非常に敏感になっている時期です。

なので、できるだけ日焼けを繰り返さないようにしたり、無理に皮を剥がさないように注意する必要があります。

 

皮がむけた後でも肌は敏感になっており、乾燥がしやすくなっているので、日焼けからひと月くらいは保湿を続けると良いでしょう。

ただあまり寝不足を繰り返したり、保湿が十分で無いと肌の回復も遅くなってしまいますので、普段の生活習慣などにも気をつける必要があります。

 

  亜鉛はメラニンの代謝を助ける

亜鉛はメラニンの代謝に関与するので、十分に摂ると皮膚の新陳代謝を活発にして、細胞が早く入れ替わるようになります。

シミなどをとるのにも役立ってくれますので、色素沈着を防いでくれるビタミンCといっしょにとるといいですね。

 

【亜鉛を含む食品】

  • 牛肉
  • 牡蠣
  • ほや
  • たらこ
  • うなぎ
  • しじみ
  • いくら など

 

  皮むけを予防するには?

日焼けで皮むけをしたくないなら、できるだけ日焼け対策を万全にすることが有効です。

皮むけは肌表面の細胞が日差しの影響を受けることで引き起こされるので、紫外線に当たれば当たるほど皮むけが起こりやすくなるのです。

なので日焼けをしないように対策する、日焼けをすでにしてしまった場合でも今以上に燒けないようにすることが大切です。

  • 日差しに長時間あたらない
  • 日傘や帽子、薄手の長袖などで紫外線から身を守る
  • 日焼け止めをこまめに塗り直す
  • 日焼けを予防してくれるリコピン(トマトやスイカ)などの栄養素を摂取する

 

先に書いたように、無理に皮を剥がそうとすればシミにもなりやすいです。

剥がれるべき皮はいずれ自然と剥がれていくようになりますので、あまり過剰にむく必要はありません。

 

身体を洗う時も、あまりこすりすぎると皮がむける原因となってしまうので、手でやさしく洗ったり、肌触りの良いボディタオルなどを使用すると良いでしょう。

また、皮がむけてしまうのは「肌の乾燥」が一番の原因ですので、別の項で紹介したような保湿方法をきちんと行ってくださいね。
 

スポンサーリンク
 

  日焼けの皮むけまとめ

皮がむけてしまったら、できるだけ剥がさないようにし、きちんと保湿をするようにしましょう。

 

まあ、日焼けによって剥がれかけている皮膚があると、ついつい気になっちゃうのはわからないでもないんですけどね。(^^;)

ただ、きれいに治したいならやはり我慢した方がいいです。

回復を早めたいなら睡眠や栄養をしっかりとり、再度日焼けをしないように紫外線対策も行うようにしてください。

 

日焼けに関しては、症状によって詳しくまとめているページがほかにあります。お悩みの症状がありましたらこちらをどうぞ。

 

スポンサーリンク
Pocket