みそ汁に入れても美味しく、
ビタミンB12もたっぷり入っているあさりは貧血の予防にも効果的といわれています。
しかしあさりを家で食べる際、どうしても砂抜きに悩むことがありますよね。
とくに春頃は潮干狩りが盛んですから、砂抜きが必須になります。
挑戦してみたのはいいものの、
なかなか砂を出してくれず、ジャリっとした食感が口の中に残ることも…。
今回は、あさりの砂抜きについての大事なポイントと具体的なやり方についてご紹介していきます。
水に包丁を入れると良いと聞きますが、はたして真相は…?
記事内容(項目をクリックすると飛べます)
「包丁を入れておくと良い」は迷信
あさりの砂抜きにおいて、
「水に包丁を入れておくと、あさりが砂を吐き出してくれるようになる」
という話があります。
これは包丁に含まれる鉄分によって、あさりが住んでいた環境に近くなり、砂を吐き出すのではないか?
という理屈が語られていますが…。
実は、この話は迷信です。
あさりは音に敏感なので、これは単純に、子どもをもつ親が行った処置だと言われます。
自分の子があさりへイタズラしないように鉄製のものを入れておいて、手を出せないようにしたのです。
例えばあさりの入った水の中に包丁を入れておけば
「危ないから触ってはダメ」
という注意をうながすことができます。
そういったことがたまたま有名になって広まってしまったため、
「砂抜きには包丁が良い」
という迷信が広がってしまったのです。
ですので
あさりの入った水に包丁を入れておいてもまったく意味がありません。
でも、それで砂抜きできれば手軽そうでいいですけどね…。
ここではもっときちんとした有効な方法をお伝えしていきますね。
あさりの正しい砂抜きの方法
【時間があるとき】あさりが暮らしてる場所と同じ環境を作る
あさりは海で育つので、海と同じような環境を作ってあげることで、
より自然な呼吸を行い砂を吐き出してくれるようになります。
とってきたあさりを冷蔵庫に入れるかどうか迷うと思いますが、水温が低いとあさりは砂を出す回数が少なくなります。
基本的には常温で砂抜きを行いましょう。
冷蔵庫に入れたいなら、料理に使う前日くらいに砂抜きを始めるのが無難です。
- 水温は15~23度くらい
- 海水と同じくらいのしょっぱさで塩水につける
- 暗いところに置く(ボウルなら軽くフタをすると良い)
- 3~4時間ほど置く
とくに手軽な方法は、
海の水を汲んできて、そのまま砂抜きに使うと塩分の調整をせずに済みます。
潮干狩りであさりをとってきた場合、いっしょに海水も持ってくるといいですね。
また、フタをするときは完全には塞がないでください。
あさりにも酸素が必要なため、軽くチラシや新聞などをのせるくらいで大丈夫でしょう。
気温が高いとそれだけ砂抜きも早い傾向がありますが、春頃だったら遅くて4、5時間くらいで終わります。
【失敗した時・早めにたべたいとき】お湯での砂抜き方法
塩水における通常の砂抜きのやり方で、あさりがどうしても砂を吐き出してくれない場合は、
お湯で砂抜きをするという方法があります。
熱湯では死んでしまうので、少し熱めのお湯をかけるのがポイント
です。
お湯はだいたい、お風呂の温度より熱めな感じですね。
温度が高すぎるとあさりが耐えられず、閉じたまま死んでしまうので、あくまで熱めのお湯を心がけましょう。
- 塩分は不要
- 45~50度くらいのお湯に20分くらいつける
- あさりが触覚を出してくればOK
- 温度は維持して、冷めそうだったらお湯を足す
- 時間がたったら、水で適度に洗う
正しい砂抜きの方法
失敗する原因は?
塩水において失敗する原因は、塩分濃度が足りないか、あるいは単純にもっと時間を置いたほうがいいといったことが考えられます。
また、あさりは水中の敵を察知するため音にも敏感なので砂抜きの時は静かなところにおいてください。
失敗する具体的な原因には、以下の様なものが考えられます。
- 温度が低い、冷蔵庫に入れている(まだ時間がかかる)
- 塩分が足りない
- 音がうるさい
- 明るいところにおいている
- (お湯の場合)お湯の温度が高すぎる
また、どんなに砂抜きしてもずっと閉じっぱなしのあさりは死んでしまっている可能性が高いです。
その場合は中に菌が増えており、食中毒の原因になるので取り除きましょう。
まとめ
あさりの砂抜きはポイントさえわかってしまえば難しいことではありません。
とくに潮干狩りでとったあさりは砂をたくさん含んでいるので、きちんと取り除きたいですね。
砂をきちんととったあさりは栄養もあっておいしいですよ♪
【関連記事】
→あさりの貝柱はこするといい?鍋で脅かすと取れるって本当!?
→潮干狩りでとったあさりの保存は冷蔵庫で良い?新聞紙での仕方!