旧正月とはどんな意味があるの?日付やアジア各国の過ごし方・食べ物は?【2021】
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通常のお正月が過ぎた後、年によって1月~2月に旧正月という日があります。

日本においては一般的にあまり盛り上がらない日なので、「旧正月って何?」って感じで、いったいどんな日であるのかわからない人もいるのではないでしょうか。(^^;

旧と付くのだからぼんやりと昔のお正月?なんていうイメージを抱きますね。今回は、

  • 旧正月って何?どんな日?
  • 今年の旧正月の日付は?
  • アジアの12の国の旧正月の過ごし方や食べ物

 

といった内容をまとめていきます。

 

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  旧正月とは何?どんな意味があるの?

旧正月というのは、旧暦のお正月のことです。つまり、冒頭で言った昔のお正月という認識は間違いではありません。

言うなれば旧暦の1月1日のことを指していて、昔の日本ではこの旧正月の日をお正月としていたのです。

 

お正月が現在の日付になったのは、明治6年に西洋と同じ「新暦」に改訂してからです。

以来、日本のお正月というのは新暦の1月1日になり、旧暦での1月1日を「旧正月」と呼ぶようになったとされます。

 

なぜ明治6年に新暦になったのか?というのはハッキリとした理由がわかっていません。

ただ、ひとつの説として当時財政難に陥った明治政府が、人件費を削るためだという話があります。

 

というのも、旧暦というのは月の満ち欠けを基準にして1ヶ月を区切ります。

月の満ち欠けのことを朔望月とも言い、これは朔(新月)から次の朔までの時間(あるいは望、満月から次の望までの時間)のことです。

1回の月の満ち欠けにかかる時間・日数というのが約29.5日とされています。つまり、旧暦でのひと月の日数は29.5日ということになります。

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地球は約365日で太陽の周りを1周します。しかし、旧暦であると1年の日数が若干少ないので、1年につき約10日ほど早まることになります。

ということは、だいたい3年経つと1ヶ月程度のズレが出てきてしまいます。

 

これを調整するために閏月(うるうづき)という、3年に1回13か月になる年があったのです。

しかし、この旧暦のままであると年によって月給を13回払う必要が出てきます。

明治6年は閏年であったため、財政的に厳しいという理由で旧暦から切り替わった、ということです。

 

  旧正月の日付は2021年で何日?

そして、旧正月の日付は2021年で2月12日となります。

毎年日にちは変わりますが、範囲としては1月21日頃から2月20日頃までの間で日付が移動します。

<旧正月の日付(2019年~2025年まで)>

  • 2020年…1月25日
  • 2021年…2月12日
  • 2022年…2月1日
  • 2023年…1月22日
  • 2024年…2月10日
  • 2025年…1月29日

 

  アジア各国の旧正月の過ごし方や食べ物

日本では新暦でお正月を祝いますが、他のアジアの国々では日本で言う旧正月をお正月としている地域も多いです。

ここでは、アジア各国でどのように旧正月をお祝いしているのか紹介していきたいと思います。

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  中国

中国では旧正月を「春節(しゅんせつ)」と呼んでいます。この春節の2週間くらい前から、徐々に帰省ラッシュの時期に突入していきます。

年越しの晩や旧暦の1月5日の前夜からは爆竹や花火を鳴らします。これには1日には邪気払いのために、5日には財神(お金の神さま)を家に迎え入れるためという意味があります。

(しかし近年では騒音や大気汚染といった問題もあり、各地で爆竹や花火の禁止・制限がされるようになっています)

 

中国での春節では、魚料理餃子などを食べます。

中国語での「魚」の発音は「余」という文字と同じであるので、収穫が余るほど取れるように、つまり豊作を祈って食べられています。

餃子は水餃子が一般的ですが、カタチが昔の中国のお金に似ていることと、「餃」という字には「交」という文字が入っているので、家族の仲の良い団らんが続くように、との願いが込められています。

 

  香港

香港でも旧暦の新年をお祝いし、店先に赤や金色のランタン、桃の花などが飾られたりして、とても華やかな雰囲気を演出します。

香港の人々は元旦に親戚の家を訪れたり、旧正月のお菓子を頂いたり、初詣に出かける人も多くいます。

世界三大夜景の一つであるビクトリアハーバーでは大規模な花火大会があったりと、華やかなイベントも開催されています。

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香港の旧正月では、プンチョイ(盆菜)という蟹やエビ、肉類など豊富な食材が盛り付けられた日本のお節料理にあたるものや、ニンゴウ(年糕)と呼ばれるお餅などを食べます。

糕は「高」と発音が同じで、「年年高」(年々高くという縁起の良い意味の言葉)にかけ、縁起担ぎとして年糕を食べています。

 

  台湾

台湾でも旧正月をお祝いする文化があります。

「除夕」と言われる旧正月の大晦日から、「初五」と言われる1月5日までが一般的には祝日とされています。

 

初五は仕事始め(開工)の日でもあり、初五から年明け後の営業をスタートするお店も多いです。

店先でお参りと爆竹を鳴らして開運を祈ってから、1年の仕事を始めます。

 

また台湾でもお年玉をあげる習慣があります。

未成年の子供や、まだ大学を卒業していない親戚・家族には、目上の人がお金の入っている赤い封筒をあげることになっています。

 

なお、旧正月に入る前には部屋の掃除をしたり、髪を切ったりする人も多いです。

掃除をすることで1年間の不運を取りはらい、幸せを迎えられると信じられています。

髪は切ることで「髪の毛と一緒に1年間の不運を切り落とす」という意味があり、新しい年に不運を連れて行かないという思いが込められています。

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台湾の春節では「年菜」という、おせち料理のようなものを食べます。

「年菜」の食材には大根(「菜頭」とも呼び、「彩頭」…良い兆しという言葉と発音が似ている)やパイナップル(台湾語での発音が「旺來」(繁栄)と似ている)などの縁起がいい食材が使われます。

 

  韓国

韓国では旧正月を「ソルラル」と呼んでいます。

ソルラルにはそれぞれの家庭で茶礼(チャレ)と言う、先祖を祀る行事が行われます。

当日には朝風呂をし、正装してから儀式が行われます。

 

韓国のお正月に食べるものとして「トックッ」と呼ばれるものがあり、これは「トッ」が餅、「クッ」が汁のことで、韓国版のお雑煮のようなものです。

 

  ベトナム

ベトナムではお正月を「テト」と呼びます。

ベトナムは旧正月に家を花で飾る風習があるので、旧正月が近づいてくると各地で花市があります。

テト正月の期間、大都市ではフラワーロードが開催されるのも毎年の恒例となっています。またお寺にお参り(初詣)に行く風習もあります。

 

お正月のベトナムでは、葉っぱにもち米を包んで蒸したちまきが食べられています。

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  シンガポール

ンガポールは国民の7割が中華系のため、一般的なお正月とされる1月1日より旧正月の方が賑わいが盛んです。

シンガポールの旧正月では、みかんが縁起のいいものとして食べられています。

というのもみかんのオレンジ色が黄金にたとえられるので、「お金持ちになれますように」との富や裕福になれるよう願いが込められているそうです。

 

また、ユーシェン(魚生)と呼ばれる海鮮サラダも、シンガポールの旧正月では定番の料理です。

このユーシェンは、「ローヘイ」という掛け声を出しながら箸を高く持ち上げ食べます。箸は高く上げれば上げるほど縁起が良いとされています。

 

  マレーシア

マレーシアは多民族かつ多宗教国家なので、正月が年に4回あります。

その中で旧正月というのは、中国系マレーシア人にとても大切な祝日となります。

 

旧正月が近くなると街が赤に彩られ、中国系マレーシア人の多くが故郷に帰ります。

年が明けると街の至るところでで花火や爆竹の音が鳴ったり、中国獅子舞が練り歩いたりといった賑わいを見せます。

 

なお、シンガポールのユーシェンもマレーシアで旧正月の料理として食べられています

(マレーシアではイーサンと呼ばれています。)

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  モンゴル

モンゴルの旧正月は「ツァガンサル(白い月)」と呼ばれていて、この白はモンゴルでは「純粋さ」を表しています。

モンゴル人が尊重している乳の色でもあり、「お正月は何も悪いことがない真っ白な月」という意味もあるとされています。

 

ツァガンサルでは親戚や家族といった親しい人たちが集い、ごちそうを囲んで祝います。

元日には日の出前に起床して幸運をもたらす場所に訪れ、神さまに食べ物を捧げるといった儀式が行われます。

 

ツァガンサルにはボーズと呼ばれる、肉を小麦粉の皮で包んで蒸した、餃子のような料理が食べられています。

これには「幸せを包み込む」という縁起担ぎの意味があります。

訪問客は大量のボーズ(20個から30個くらい)を食べることが礼儀とされているので、言うなればボーズ責めとも例えられます。(笑)

 

  タイ

タイでの旧正月は祝日にはなっていないものの、中華系の会社では休みになったり、中華系のタイ人が会社を休んだりすることはよくあります。

バンコクで正式に認められたチャイナタウンやヤワラートでは、旧正月に大きなお祭りがあります。

爆竹や龍踊りでにぎわい、ぜいたくな中華料理を食べたりして過ごします。

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  フィリピン

フィリピンでは、日本と同じ新暦のお正月1月1日もお祝いしますが、旧正月も祝日になっています。

富裕層の多くが中華系であるフィリピンでは、旧正月が近くなると、ショッピングモールで中国で縁起がいいとされている赤色のモノが多く並べられたり、街中でもたくさんの中国菓子が売られます。

旧正月にはレチョン(豚の丸焼き)などの料理が食べられています。

 

  インドネシア

インドネシアは様々な文化が合わさった国であるので、それぞれの文化や宗教に合わせてお正月が年に数回あります。

この中で、イムレックと呼ばれる中国正月が日本でも言う旧正月になります。

インドネシアは華僑の人や中国系のインドネシア人が多く住んでいるため、インドネシアではイムレックを祝日としています。

 

イムレックでは、インドネシアの中国系の人々が長期休暇を取ってお祝いします。

寺院にお参りに行ったり、バロンサイという獅子舞が舞ったりと、賑わいを見せます。

イムレックが近くなるとスーパーにも専用のコーナーが設けられ、お祝い用のお菓子や飾り、爆竹などが販売されるようになります。

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  カンボジア

カンボジアでもお正月が何回かあり、その中でも一番盛り上がるのはカンボジアのお正月であるクメール正月とされています。

カレンダー上では祝日になっていないものの、カンボジアには古くから中国人の移民も多く、中華系の人々はご馳走を食べたりして春節をお祝いします。

 

春節ではお線香を立てたり、ご馳走をお供えしたりします。

またお供えに立てた線香が燃え尽きると、模造の100ドル札などを燃やす風習があります。

これには燃やすことで死者へ届けることができるといういわれがあったり、土地の神さまに捧げることで、富や商売繁盛をもたらしてもらうためといった意味があります。

 

  旧正月とは?その意味についてまとめ

旧正月は旧暦のお正月のことで、2021年だと2月12日になります。

今では新暦のお正月が一般的なので、ほとんどの場合は旧正月だからととくに何かするわけではないですが、昔の日本でも元々は旧正月がお正月となっていたのです。

 

現在でも中国をはじめとしたアジアの国では旧正月をお正月としている所もあり、縁起のいいものを食べたりして過ごします。

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