椎葉平家まつり2016の日程とアクセス!駐車場はある?
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宮崎県の東臼杵郡に属する椎葉村は、村全体が山に囲まれた「日本三大秘境」と呼ばれる場所のひとつです。

椎葉村は平家の落人伝説が語り継がれる場所で、大八郎と鶴富姫の悲しい恋の物語が伝えられる場所です。

 

椎葉平家まつりはこの落人伝説に由来して開催され、鶴富姫の供養と、村おこしの意味も込めて11月に行われます。

 

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  椎葉の平家落人伝説とは


<椎葉村に伝わる平家落人伝説>

源平合戦において、最後の合戦となった壇ノ浦の戦いで敗れた平家の一行は、生き残るために深い山の中へと逃げ込みました。

その時平家がたどり着いたのが椎葉村で、農民たちに混じって隠れ住んでいましたが、とうとう源氏に知られてしまいます。

源頼朝の命を受け、那須大八郎宗久が残党討伐のために椎葉を目指します。

 

那須大八郎は追い打ちを果たすため山の中を進んでいき、やっとたどり着いた椎葉村で見たのは、農民として暮らしている平家の残党たちでした。

悪意のない健気な彼らの姿を見た大八郎は、もはや残党たちを討伐する必要はないと判断しました。

幕府には嘘の報告をして、この地へ留まることにし、大八郎は椎葉に屋敷を持ちます。

 

やがて大八郎は平清盛の末孫とされている「鶴富姫(つるとみひめ)」と出会い恋に落ちます。

鶴富姫は大八郎の子をその身に宿しますが、大八郎は幕府の命令によって都に戻らなければならなくなりました。

敵である平家の子を連れて行くわけにはいかず、2人は離れ離れになってしまいます。

 

鶴富姫が生んだ子供は女の子で、その子が大きくなった後は婿を取り、大八郎の姓であった「那須」の姓を名乗り椎葉を治めたといいます。


 

と、愛する人と共にいることが叶わなくなった、切なくも魅力的な鶴富姫と大八郎の話が椎葉には伝わっています。

ちなみに、椎葉村ではこの「鶴富姫」をモデルとしたキャラクター「おつるちゃん」がPRキャラクターです。

 

  椎葉平家まつりのはじまりと歴史

こうした平家との縁が深い椎葉村では、このお話を村民の心に残すため、壇ノ浦からちょうど800年が経った1985年に、平家の末裔だった「鶴富姫」と、源氏の武将だった「那須大八郎」の悲しい恋を題材とした「椎葉平家800年まつり」が催されました。

鶴富姫の供養と村おこしの一環として、2回目からは祭りの名前を「椎葉平家まつり(しいばへいけまつり)」と改めて現在でも毎年行われています。

 

  日程と時間、会場

椎葉平家まつりは、毎年11月の第2週金・土・日に開催されているので、2016年は11月11日(金)~11月13日(日)となります。

  • 日程:2016年11月11日(金)~11月13日(日)
  • 時間:11日は18時~、12日・13日は8時30分~
  • 住所:〒883 – 1601 宮崎県椎葉村大字下福良1762-1
  • 会場:椎葉村役場横中央ステージ、鶴富屋敷など

 


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  椎葉平家まつりの見どころ

一つ目の見どころは、初日の11日夜に行われ、鶴富姫の供養をする「法楽祭」です。

厳かな雰囲気の中、お祭りの始まりとして暗闇の中で催されるこの行事では、鶴富姫は源氏の家来などといっしょに大八郎のところへと向かいます。

 

 

2つ目が、きらびやかな着物や立派な甲冑を纏った人々が練り歩く、当時の様子が再現された「大和絵巻武者行列」です。

椎葉平家まつりのメインと言えるこの時代絵巻は、800年前の様子を現在に蘇らせます。

 

  アクセス方法と駐車場

アクセス方法としては、JRで訪れる場合、日豊本線の「日向市駅」からだとバスに約2時間30分乗り、上椎葉で下車します。

車の場合は、九州道の「御船IC」から約1時間45分ほどです。

 

椎葉平家まつりではたくさんの人が訪れるため、駐車場は台数を多めに準備されています。

場所は2016年も「河川敷駐車場」「村総合グラウンド臨時駐車場」などで、約1000台分が無料で開放されます。

 

  椎葉平家まつりまとめ

なんだか書いてて切なくなるお話に由来しているお祭りですが、美しい衣装を着た鶴富姫はやはり見どころですね。

現代では和服を見る機会というのもなかなか少なくなっていますので、写真にもぜひ収められるといいですね。

 


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