残暑見舞いは9月に送ったら失礼?時期が遅れた場合の対処法と文例
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季節のお手紙として残暑お見舞いを送りたい・返事をしたいと思った時に、すでに8月末だったり9月になってしまったら悩むと思います。(^^;)

残暑見舞い以降の季節のお手紙ってとくに聞いたことないですし、かといってそのまま残暑見舞いとして送ってしまったら失礼にならないの?って疑問が浮かぶと思います。

 

今回の内容は、残暑見舞いが9月になってしまう場合の対処法についてです。

忙しさでついお返しの時期が過ぎてしまったり、出し忘れに気づいてしまったりしたときに参考にしてみてください。

<内容>

  1. 残暑見舞いを出せる時期
  2. 9月になってしまう場合の文の構成
  3. 9月のお手紙の文例(一般、返事)

 

 

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  残暑見舞いはいつまで出せるの?9月には送れる?

残暑見舞いは立秋(8月7日ごろ)から送るもので、一般的には8月末までに届けるものとされています。

一説では白露の前日(9月7日ごろ)までなら送って良いとも言われますが、9月は秋というイメージがあるので遅いと思われる可能性があります。

なので、とくに理由がないのなら9月を過ぎてしまったら残暑見舞いでは送らないほうが良いでしょう。

 

9月に入ったばかりくらいに、どうしても残暑見舞いとして送りたいというなら、「遅くなってしまい申し訳ありません」といった一言を添えましょう。

気候が残暑としてふさわしく、友人など融通がきく相手なら大丈夫かなと思います。

が、問題は9月では残暑見舞いで送るのがはばかられる時・9月も中旬になってしまったときです。

 

  9月になってしまう場合は通常のお手紙で・構成

残暑見舞いの時期が過ぎてしまうなら、普通の手紙で季節の挨拶をすれば大丈夫です。

この場合は通常通り、頭語と結語(拝啓と敬具)を用います。具体的な構成としては以下のようになります。

  1. 頭語
  2. 時候の挨拶と相手の様子を伺う文
  3. (返事として出す場合:暑中見舞い・残暑見舞いが届いたことを伝える文
  4. (返事として出す場合:お返事が送れたことに対してのお詫びの言葉
  5. 自分の近状報告
  6. 相手の体調を気遣う言葉
  7. 結語
  8. 日付

 

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  1と7:頭語・結語

暑中見舞い・残暑見舞いでは頭語と結語を使用しないのですが、通常のお手紙で出す場合は頭語から始めて結語で締めます。

ちなみに頭語と結語はある程度決まった組み合わせがあります。

今回の場合以下の二つが使えるでしょう。

  • 一般的な手紙での頭語・結語:拝啓・敬具
  • かしこまりたいときに使える頭語・結語:謹啓・敬白

 

通常なら一番「拝啓・敬具」が使いやすいですが、目上の人などに送る場合はより丁寧に「謹啓・敬白」を使用しましょう。

 

  2:時候の挨拶と相手の様子を伺う文

時候の挨拶は、現在の季節(つまり秋)を表現した文のことで、「急に肌寒さを感じるようになってまいりましたが、いかがお過ごしですか」などと書きます。

もちろんこれは例なので、9月でもまだまだ暑ければ現在の気候に合うように書きましょう。

 

  3:返事として出す場合…暑中・残暑見舞いが届いたことを伝える文

暑中・残暑見舞いの返事が遅れてしまって9月に出す場合は、そのお手紙が届いていることを文の中でお伝えしましょう。

例:「この度はお忙しい中、丁寧なお見舞い状をいただきありがとうございました。」

 

なお先に暑中・残暑見舞いを頂いている場合は、そのお手紙に相手の様子も書かれていると思います。

そうすると2の「相手の様子を伺う文」があると少しヘンなので、代わりに「相手の近状に反応する言葉」を書くと良いでしょう。

例:「〇〇様におかれましてはお元気のご様子、何よりと存じます。」

 

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  4:返事として出す場合…お返事が遅れたことに対してのお詫びの言葉

暑中・残暑見舞いのお返事が遅れてしまった場合、一言お詫びの言葉を添えます。

例:「夏のご挨拶が遅れてしまい、大変申し訳ありません」

 

  5:自分の近状報告

これはそのままの意味で、自分や家族の最近の様子を文で伝えましょう。

例:「こちらも体調を崩すことなく、元気に過ごしております。」

近状は、ある程度詳しく書いてもいいと思いますよ。^^

 

  6:相手の体調を気遣う言葉

暑さや気候の変化によって、相手の身体を気遣う文を入れます。

例:「気温が下がり始め、体調を崩しやすくなる時期でございます。くれぐれもご自愛下さいませ。」

 

  8:日付

結語の後に日付を入れます。

「令和●年●月●日」「令和●年 初秋」などを用います。

季節を感じられるので、初秋のほうがいいかもしれないですね。

 

  9月のお手紙の文例

  通常通り出す場合


拝啓

虫の声が心地よい季節となりましたが、いかがお過ごしですか。

今年の夏も厳しい暑さが続いていましたが、ようやく秋めいてまいりました。

おかげさまで、私の方も変わらず元気に過ごしています。

朝夕には秋風が感じられるようになってきましたので、外出もしやすい季節という印象です。

夏の疲れが出やすい時期でございます。くれぐれもご自愛ください。

敬具

令和●年 初秋


 

  暑中・残暑見舞いの返事として出す場合


拝啓

暦の上では秋ですが、日中はまだまだ暑さが続いております。

この度はお忙しい中、丁寧な残暑見舞いのお葉書をいただき、ありがとうございました。

〇〇様におかれましては変わらずお過ごしのご様子、何よりと存じます。

また、ご挨拶が遅れてしまい大変申し訳ありません。

私どもは皆元気にしております。涼しくなるのを心待ちにしている今日この頃です。

暑さは相変わらずでございますが、これから少しずつ気温が変化してまいります。

季節の変わり目に体調を崩されないよう、お気をつけください。

敬具

令和●年 初秋


 

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  残暑見舞いを9月に送る場合まとめ

9月だと秋らしくなるので、一般的に残暑見舞いでは遅いです。

なので通常のお手紙として送りましょう。

返事が遅れてしまった場合は、お詫びの言葉もいっしょにして、文を考えてみてくだいね。

 

残暑見舞いについては、相手別で文例や書き方をまとめているページもございます。

送る相手が当てはまる場合は、ぜひこちらも書く際の参考にしてみてください。

 

 

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