節分のいわしの由来は魔除け!?飾る・食べるのはどの地域?
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“なぜ節分にいわしをかざるの?“

“いわしを食べるのにはどんな意味があるの?“

節分だと「豆まき」によって鬼退治をしたり、「恵方巻き」を食べたりして福を呼び込む習慣がありますよね。(^^)

これら2つは全国的によく知られている行事でありますが、一部の地域では節分に「いわし」を飾ったり食べたりする風習があるんだとか…?

 

かざるときはギザギザの葉っぱをもつ「ヒイラギ」にさすのだそうですが、東北人の管理人の地域では節分に特別いわしを使用するようなことはなかったので、“なぜそんな風習が生まれたのか?“その由来や理由はとても気になるところです。

 

今回は、以下の点についてまとめていきます。

  1. 節分のいわしの由来は?
  2. 食べたり飾ったりするのはどの地域?
  3. 柊鰯(ひいらぎいわし)の作り方や飾り方、飾る期間は?
  4. 節分が終わったあとの柊鰯の処分方法
  5. イワシを食べる日はいつ?
  6. イワシはどんな食べ方(調理)をすればいいの?
  7. 余談:イワシ以外の節分の食べ物

 

 

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  ●節分のイワシの由来、飾ったり食べたりする理由は?

  イワシを飾る理由

ヒイラギの枝にさしていわしを飾るのは、鬼が来ないように「魔除け」の意味をこめて飾られるのだそうです。

魔除けになる理由は以下の様な説があります。

  1. いわしを焼いたときのニオイや煙が鬼はキライで追い払う効果がある
  2. イワシを鋭くトゲトゲしい葉っぱを持つ「ヒイラギ」にさすことで、訪れた鬼の目を刺して退治してくれる
  3. いわしのニオイで鬼をひきつけて、ヒイラギのトゲで鬼の目をさす

 

イワシのニオイで「ひきつけて罠にかける」(笑)のか、「追い払う」のか、さまざまな説があるようですね。

このヒイラギにさしたイワシをそのまま「柊鰯(ひいらぎいわし)」と呼びます。

 

 

もともとニオイがキツイものは邪気をはらってくれると言われていて、鬼を追い払うためにニンニクやらっきょうといったものを使うところもあるそうですよ

 

まあ、玄関に魚やニンニクのニオイが立ちこめていたら、たしかに近寄りたくはないですけどね。(^^;)

私も魚を焼いたときの生臭いのは苦手なので、鬼の気持ちがわかるかもです。(笑)

 


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  イワシを食べる理由

昔は節分が大晦日にあたり、大晦日は陰の気がもっとも強い日で、鬼は陰の象徴として生臭いものが好きだと考えられていました。

ニオイの強いイワシは最も生臭いものとされ、鬼が出回る大晦日にこのイワシを食べつくしてしまうことで、翌日からの新しい年をめでたい気分で迎えようとする考えがあったのです。

 

また、イワシの語源には以下のような説があります。

<“鰯(いわし)“の語源>

  1. 平安時代に庶民が好んで食べる魚だったことから、「卑(いや)しい」がなまった説
  2. 水からあげるとすぐに弱って死んでしまうことから「弱し(よわし)」が変化したという説

 

イワシは生臭いニオイを強くもち、弱さと卑しさを持っていたので、「食べることで陰の気をはらってしまおう」という目的があったのです。

 

別の説としては、鬼が嫌がるイワシを食べることで体にある陰の気を消してくれるとも言われます。

食べるときに焼くことで煙やニオイが出るので、鬼が嫌って逃げていくことも理由です。

 

  ●イワシを飾る・食べるのはどの地域?

イワシを玄関に飾ったり、食べたりするのは主に大阪などの関西・西日本での風習なのだそうです。

なるほど、どおりで逆方向の東北では見かけないわけですね。^^;

関東でも一部では飾っているご家庭もあるのだそうですが、結構めずらしい光景とのことです。

 


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  ●柊鰯(ひいらぎいわし)の飾るときのギモン

  作り方と飾り方は?

柊鰯(ひいらぎいわし)をつくるときは、まず以下のようなものを準備します。

<材料>

  • 焼いたイワシの頭:1つ
  • ヒイラギの枝(葉っぱ付き):1本

焼くことでニオイを強くして、ヒイラギの葉っぱで鬼の目をさします。

 

作るのはカンタンで、焼いたイワシの頭をヒイラギの枝にぶっ刺せばいいのですが、こちらの動画も参考にしてみてください。

 

飾る場所としては、鬼が入ってこないように「玄関」「軒先」…家の入口がグッドですね。

飾り方は、Twitterで探してみるとくくりつけていたり取り付けたりさまざまなようなので、風で飛ばされなければいいのかなって感じですね。

 

 

 

  飾る期間

  飾り始める日は?

鬼が来るのを予防するので、一般的には節分当日に飾っておけばよいようです。

ただ、節分だけでなくても、少し早く小正月(1月15日)の翌日である1月16日から節分まで飾るところもあるそうです。

 

  取り外すのはいつ?

「いつ取り外したら良いか」というのはいろいろで、これという決まりは存在しません。

例として、5つほどあげてみます。

  1. 節分の翌日(立春)
  2. 自然ととれるまで
  3. 2月中はずっと飾っておく
  4. 1年中飾っておく
  5. 猫に取られるまで など

 

節分に来る鬼を退治できてしまえば翌日には外しても良いのかな~って感じですが、地域やご家庭によりけりの様子です。

とりあえずは節分当日にさえ飾っておくことができれば問題なさそうですね。

 


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  処分方法

では、「取り外したあとの柊鰯はどうするか!?」ということですが、以下のような方法があります。

  • 白紙(半紙)でつつんで、塩で清めて捨てる
  • 神社でお焚きあげしてもらう
  • 玄関先に埋めておく

つつむのがイチバン簡単そうですね。

半紙は書道用のもので大丈夫でしょう。

 

  ●イワシを食べる場合のギモン

  食べる日は?

由来の項目で書いたように、イワシを食べるのはもともと陰の気をはらい翌日を快くむかえるためなので、イワシは節分当日に食べればOKです。

イワシのような青魚は体によく、健康や美容にもいい効果がありますよ。

  • DHA:脳や神経の発達に役立つ
  • EPA:血液をサラサラにする
  • セレン:免疫力の維持や老化防止効果がある
  • ビタミンB6:皮膚や粘膜を健康に保つ
  • カルシウム・マグネシウム:骨や歯の構成成分になったり、神経を落ち着かせる効果がある

とくにDHAやEPAといった成分は、青魚から摂らないとなかなか日常生活においての摂取がむずかしい成分なので、節分に限らず食べてほしい食品です。

DHAは脳の発達に役立つので、成長過程にある子どもにはとくにおすすめできる成分です。

 


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  どんな食べ方(調理)をすればいいの?

鬼を追い払うならシンプルに焼いて食べると良いでしょう。

頭の部分を残せば、そのまま柊鰯にすることもできます。(^^)

 

たとえ飾らなくても、食べることで体のなかの陰の気を消せるとも言われていますので、好きな調理法でおいしく食べるのもひとつの方法です。

イワシ料理の例としては、

  • 梅煮
  • 蒲焼き
  • 煮付け
  • トマト煮
  • フライ
  • 寿司 など

あとは、「イワシをまるごと恵方巻きの具にしちゃう!!」というインパクト大な方法もあります。(笑)

これなら恵方巻きといっしょにイワシが食べられますね…。(やるかどうかは自由です)

 

ちなみに以前、くら寿司からもまるごと一匹イワシが入った恵方巻きが出ていたようです。(^^;)

 

 

恵方巻きって具材が自由で、できれば7種類入れると良いといわれています。

ただ、イワシまるごとにプラスして、他の具材もいっしょに巻いてしまうとかなりのボリュームになりますね…。(汗)

 

  ●余談:イワシ以外で食べられている節分の食べ物

イワシは主に西日本での習慣でしたが、イワシ以外にも地域によって食べられている節分の食べ物があります。

  • 落花生
  • くじら
  • そば
  • こんにゃく
  • けんちん汁

 

落花生は東北や北海道などで豆まきに使われるのです。

これらの詳しい由来や食べられている地域については以下のページでまとめています。

 


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  ●節分のイワシまとめ

節分にイワシが使用されたり食べられるのは、鬼を追い払うためだったんですね~。(引きつけるという説もありますが)

私の家ではイワシを節分に飾るということはないのですが、こうして昔から伝えられている文化があるなら続いていってほしいと思いますね。

 

今年の節分の日付についてはこちらへどうぞ。

「節分は2月3日」だと思っている人は多いかもしれませんが、固定されている日付ではないみたいですよ。

 


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