熱中症の頭痛や吐き気の症状に薬は効くの?翌日に続く状態になったら治し方はどうする?

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夏になると必ずと言っていいほど熱中症が流行り出しますが、かかることによって引き起こされる頭痛や吐き気には悩まされることでしょう。

効く薬はあるのかと気になる部分も多いと思います。

今回は熱中症において、それらの気になる点についてまとめてみました。

 

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  熱中症の頭痛(吐き気)に薬は効くの?

熱中症によって頭痛が起こると、動くこともなかなか難しくなるくらい激しい頭痛がおそいます。

そうなると早く治る薬を飲めば治るのではと思いますが、結論から言うと熱中症による頭痛には頭痛薬が効きません。

 

なぜなら熱中症によって引き起こされる頭痛は、体の水分が失われて血液濃度が高くなり、脳や身体に栄養が運ばれなくなるために起こるからです。

 

身体に熱がこもりすぎたために、脳は体温を下げようと必死になって発汗し続けるので、頭痛として症状が現れるのです。

つまりは普通の頭痛薬や鎮痛薬を飲んでも、効果はありません。

吐き気も同様の仕組みで引き起こされるので、熱中症が原因となって起こる症状には薬が効かないのです。

 

痛みや熱が多少和らぐことはあっても、ロキソニンなどの腫れや炎症を沈める薬は対症療法なので熱中症自体を改善することには完全には治らないのです。

むしろ熱中症が原因となって起こる頭痛に薬を使うと、低血圧やけいれんを起こす危険性さえありますから、適切な対処を行いましょう。

通常の偏頭痛であれば脈打つような痛みを感じますが、熱中症の頭痛は締め付けられるような痛みを感じることが多いです。

 

 

 

  熱中症の頭痛や吐き気はどのようにして治せばいいの?

  まずは体温を下げる

人間は恒温動物なので、周りの環境にかかわらず体温を一定に保つ機能が備わっています。

しかしあまりにも暑すぎる環境にいると、体の体温調節が上手くいかなくなり、熱中症となって身体に不調が現れるのです。

それによって起こるのが頭痛や吐き気といった症状ですが、まず大切なのは身体の体温を下げることです。

 

  • 室温に気を配り、涼しい部屋で安静にすること。
  • エアコンは20度くらいにし、あまり激しい活動はしないこと
  • できればエアコンと一緒に扇風機やサーキュレーターを回し、風を循環させると体温を下げやすくなる。

 

 

  水分をきちんと取る

水分補給は吐き気よりも頭痛に効果のある方法です。

もちろん夏場の水分は倒れないために大切ですが、脱水症状を抑えることで熱中症の症状も軽くすることができるのです。

水分だけではなく、糖分、塩分が適度に入ったポカリスエットなどのスポーツドリンクや経口補水液をお勧めします。

(ポカリスエットは「飲む点滴」とも呼ばれます。)

 

  • スポーツドリンクは糖分が多いので、体型が気になる場合は注意。
  • 水分は常温の5~15度くらいの水が効果的。吐き気があるときは一気に飲まずに少しずつ飲むようにする。
  • 緑茶やコーヒーは、カフェインの利尿作用によって逆に水分の排出を促してしまう。熱中症には向かない飲み物。
  • アルコール飲料(ビールなど)は、身体の中で分解するのに水分を必要とするので、飲むほど身体の水分が失われる。

 

<カフェインの入った飲み物>

飲み物 カフェイン量(コップ一杯200ml)
コーヒー(ドリップ) 180mg
紅茶 40mg
緑茶 40mg
抹茶 60mg
コーラ 20mg
ココア 60mg
烏龍茶 40mg
玄米茶 20mg
ほうじ茶 40mg
栄養ドリンク 100mg

★お茶の中では、十六茶や、やさしい麦茶、六条麦茶がカフェインの入っていない飲み物です。

 

麦茶の効能と副作用を解説!むくみや便秘、肌荒れや血流改善に効果あり!

 

 

<経口補水液の自作方法>

  • 水1リットルに塩3g(小さじ1/2)と砂糖40g(大さじ4と小さじ1強)を混ぜる。水はできればミネラルウォーターが良い。
  • 500mlを作る場合は、水500mlに塩1.5g(小さじ1/4、塩ひとつまみくらい)と砂糖20g(大さじ2と小さじ1/2)を混ぜる。
  • ☆軽くレモンやグレープフルーツを加えてもいいが、吸収が悪くなる可能性があるので、入れ過ぎないよう注意。
  • ☆食中毒を防ぐため、家で作った場合は冷蔵庫に保存し、その日のうちに飲み切ること。
  • ☆ペットボトルを再利用するときは、雑菌が混じらないように注意。
  • ☆時間を掛けてゆっくりと飲む。500mlなら1時間くらいかける。

 

熱中症の時は、安静にしつつゆっくり飲みましょう。

吐き気や頭痛に効果がありますので、自作で一度作ってみてほしいですね。

保存がきくものが欲しい場合、市販のも販売していますのでチェックしてみてください。

 

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  首筋(脇)を冷やす

酷い熱中症であると、頭痛や吐き気も立っていられないくらいの重症になってきます。

そうなってしまったら首筋を冷やしてみましょう。

首には脳につながる大きな血管や神経が集中しているので、この部分を冷やすことで身体全体の体温を効率的に下げることができるのです。

 

保冷剤をタオルに包み、首筋に当てるとひんやりとして気持ちよくなるはずです。

アイスノンや氷でもOKです。

首筋を冷やすと熱中症の症状が少しずつ和らいでいき、頭痛や吐き気もだんだんと軽くなってきます。

加えて涼しい部屋で安静にしていると症状も落ち着きやすいですから、環境を整えて安静にしましょうね。

★脇の下や足先も冷やす場所として効果的です。

 

 

  足を少し高く上げた状態で安静にする

足をソファーやイスなどに乗せて、少し高くすることも症状の緩和に有効です。

 

頭痛は頭に血液がうまく運ばれないことによって引き起こされます。

身体は熱がこもると臓器を守ろうとして体温を下げようとしますので、普通の体制でいると血液は汗を出すための体温調節器官(手や足、全身の皮膚など)に積極的に集中しようとします

 

これらは心臓から離れているので血圧が低くなり、脳などの臓器には十分な量の血液が運ばれなくなり頭痛などの症状が現れるようになるのです。

ショック状態にもなってしまうことがありますので、防ぐために足を上げて重力を使い、血液を脳や臓器に集中させるのが有効です。

(足を少し高く上げた状態をショック位と呼びます。)

 

熱疲労の応急処置にも使われている方法ですので、水分をとり、体温を下げ、身体を休ませる準備ができたら、ぜひ体勢にも気を使ってみてくださいね。

 

 

 

  翌日にも頭痛や吐き気が続いた時はどうやって治す?熱中症が続く理由

熱中症にかかると、翌日でも体温が上昇したままで、頭痛や吐き気が続くことがあります。

熱中症は一度かかってしまうと、身体の体温調節を上手くできなくなってしまい、一時的に機能に狂いが生じているのです。

この状態が回復するまで、軽い頭痛や吐き気といったものが慢性的に続いていくことになります。

 

熱中症には4種類があり、熱疲労、熱射病、熱痙攣、熱失神があります。

熱中症の吐き気や頭痛が現れるのは、熱疲労としての症状です。

 

<熱疲労>

  • 高温多湿の中で汗をかき、体内の水分や電解質(ナトリウムなど)が失われることで起こる
  • 頭痛や吐き気、めまい、立ちくらみ、疲労、嘔吐、倦怠感、眼精疲労などの症状が現れる
  • 体温は通常は平熱だが、発熱が見られると40度近くまで上がることもある

 

 

汗をたくさんかいて、身体の中に熱がこもることで熱疲労を引き起こします。

翌日まで熱中症の症状が続くのは、水分や栄養の補給をきちんと行っていないか、または身体の体温を下げていないかのどちらかと言えます。

解決法としては、やはり水分をきちんととり、首筋に保冷剤を包んだタオルを当てて熱を冷ましましょう。

 

<熱中症にかかった後の対策・ふだんからの予防>

  • 熱中症は症状が軽いもので回復しても、身体にはダメージが残っている
  • 普段からミネラルなどの栄養や水分の補給、身体に熱がこもったら安静にして体温を下げるようにする
  • 熱中症によって体温が高くなると、大腸菌で作られた毒素がからだに流れでて、正常に戻っても免疫力は落ちると言われる。

 

熱中症にかかってしまったら、翌日からもきちんと対策を心がけましょう。

一度熱中症にかかってしまうと、夏の間は免疫力が下がりますので、とくに対策を万全にすることが大切です。

体温調節の機能が完全に回復していないのに、無理をすれば身体の調子はすぐに悪くなってしまうので、安静にするよう心がけましょう。

 

★自宅療養で頭痛や吐き気が長く続いてしまう時は、お医者さんに診察を受けましょう。

 

 

  熱中症を予防するための普段からの対策

  こまめな水分補給

脱水症状が起こることによって、身体の中の水分はもちろん、塩分なども失われていきます。

なので普通の水よりも塩分が含まれている経口補水液やスポーツドリンクをとるようにしましょう。

塩分はブドウ糖と一緒に摂ると、吸収が早まる性質があるので効率が良くなるのです。

 

<水分補給のポイント>

  • 水分はのどが乾く前にこまめに飲むこと。「のどの渇き」を感じる状態は、2%ほどの脱水状態になっている。
  • スポーツドリンクは糖分が多いため、塩分を早めに補給したい外出後や運動後に飲むのがベスト。

 

★あまりにも暑さが厳しい日は、0~5度の冷水のほうが、冷却効果もあり吸収時間も早いです。

 

のどがかわいたと感じる状態は、脱水症状の初期段階なのできちんと水分をとりましょうね。

 

 

  暑いところに長くとどまらず、室内などに早めに避難する

猛暑の中、真昼のコンクリートの上でずっと歩きっぱなしでいると熱中症になってしまいます。

コンクリートに限らず、太陽の光をずっと浴び続けたり、熱のこもるような、換気のされていない場所に長くいないなどの工夫が大切です。

ポイントは、身体に熱が込もる前にこまめな休憩をとることです。

 

  • 30度を超える気温で、長い間外にいないこと。
  • 身体に熱がこもる前に、日陰や涼しい室内に移動して休憩をとる。
  • 人工的な舗装がされているところ、換気がされていないところ(車など)も暑くなりやすい。
  • ベビーカーは低い位置にあるため、アスファルトの反射で暑くなりやすい

 

 

  通気性の良い服を着る・日傘や帽子をかぶる

肌にはりつくような服であると、身体に熱がこもりやすくなり、熱中症のリスクが高くなります

しめつける服は身体に熱を閉じ込めるので、注意して選ぶようにしましょう。

 

<通気性の良い服の選び方や工夫>

  • 首周りや襟元をゆるめたり広いタイプの服を着るようにする。ベルトをウエストにしめているならキツくしすぎないようにする。
  • ゆったりしたデザインの服や、サイズが一つ大きい服を選んでみる。
  • 身体全身を覆うような服はさける。
  • 綿素材も吸水性に優れるが、ポリエステルなどの化学繊維のほうが汗を素早く吸収して蒸発しやすい。
  • 汗がべたつかず、蒸発が早くて乾きやすい素材を選ぶようにする
  • 黒よりも白のほうが熱を吸収しにくいので、できるだけ明るめの色の服を選ぶようにする
  • 遮光性の高い日傘や帽子を着用して、日陰を歩くようにする
  • 冷却グッズ(スカーフやミニ扇風機など)を持ち歩いても良い
  • 髪が長い場合はきちんと結ぶと蒸れにくい

 

UVカットができて、涼しさを意識して作られたストールなどもありますから、日焼けをさけるために使うのもオススメです。

乾きにくかったり、蒸れたりする服は身体に熱がこもりますので、できるだけ避けましょう。

 

 

  栄養補給、適度な睡眠、休息を心がける

疲れや睡眠不足になっていると免疫力が下がりますので、熱中症にかかりやすくなります。

そのため睡眠はきちんととり、疲れを翌日にもちこさないことが大切です。

また栄養の補給をきちんと行わなければ、体内でのミネラルの働きなども上手くいかなくなりますので、バランスの良い食事を心がけるようにしましょう。

 

  • 体調不良、寝不足や疲労が溜まっている人は免疫力が下がっているので、熱中症にかかりやすい。
  • 暑い中、激しい運動を連日続けていると熱中症になりやすいので、ときには休息をとる。
  • 休み明けや翌日より気温が極端に上がった場合、梅雨明け直後は、とくに熱中症になりやすいので無理をしない。
  • 乳幼児もとくに熱中症にかかりやすいので、暑いところに長くいないこと。
  • 高齢者は体温調節や気温を感じる機能が衰えているので、暑さを感じにくくなっている。知らず知らずで熱中症にかからないよう十分注意する。

 

夏の暑さは思っているよりも体力を消耗していますので、身体の熱がとれるまで、きちんと室内で休むようにしましょう。

近頃では冷房もガンガンと効いているところも多いですから、思っているより体力を消耗している可能性があります。

 

 

 

  塩分が多めに含まれる食品や、体温を下げてくれる食品を常備しておく

塩分が体内で足りなくなると、ミネラルなどの栄養の吸収がうまくいかなくなるといった身体の異常が現れますので、補給を怠らないようにしましょう。

 

 

<常備すると良い塩分食品>

  • 塩飴
  • 梅干し
  • 塩昆布
  • 漬物

 

お塩をそのまま持ち歩き、水を飲むときに溶かすのも手段です。

ほかには、塩飴はポケットに入れて持ち歩くことができますのでオススメです。

 

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また、夏場においしいスイカやトマトなどは身体の体温を下げてくれますので、ぜひ冷蔵庫に常備しておくと良いでしょう。

スイカなどは冷やすことによって食欲も湧く上に、栄養もあるので、熱のこもった身体の調子を整えてくれます。

 

<体温を下げてくれる食品>

  • なす
  • きゅうり
  • トマト
  • スイカ
  • とうもろこし
  • オクラ
  • ゴーヤ

 

生の野菜や果物は、全体的に体温を下げる性質があります。

とくに旬の果物や野菜は栄養価もバッチリですから、積極的に取り入れたいですね。

また、身体の不調を整えるならミネラルが含まれる食品を摂ることも大切です。

 

<ミネラルが含まれる食品>

  • メロン
  • バナナ
  • わかめ
  • アボカド
  • ジャガイモ

 

また、疲労の原因となる乳酸の発生を抑えるクエン酸やビタミンB1が含まれる食品を取ることもオススメです。

 

<クエン酸の含まれる食品>

  • レモン
  • 梅干し
  • グレープフルーツ
  • ライム

★酸味があるものに多いです

 

<ビタミンB1の含まれる食品>

  • 豚肉
  • 豆腐
  • 味噌
  • モロヘイヤ
  • 玄米

 

お腹がへると血流の流れも悪くなると言われますから、頭痛を引き起こしやすくなります。

きちんとバランスよく食べ、あっさりとしたものや栄養のあるものを食べましょう。

(こってりとした食品は、調子が悪くなることがありますので、体調に合わせましょう。)

 

 

  適度な運動を行い、熱中症に負けない体力を作る

熱中症は免疫力や体力が落ちることで、なりやすくなります。

しかし、それを予防するために運動を行って体力やスタミナをつけることで、暑さに負けない身体を作ることが出来ます

もちろん、真昼の猛暑の中、ランニングなどを行うことはおすすめしませんので、朝や夕方といった涼しくなってきた時間帯に行うといいでしょう。

行う前には必ず準備運動を行い、身体を慣らすようにしましょう。

 

<運動>

  • 適度な運動を行って、暑さに負けない身体を作ることも熱中症予防に最適
  • 真昼の運動は身体に熱がこもりやすいので、外での運動は朝や夕方が良い
  • 運動と一緒に睡眠やバランスの良い食事もきちんと心がける
  • 夏の昼間に運動するなら、プールでのスイミングがオススメ
  • 運動前には準備運動を行う

 

 

  水やお茶を普段から持ち歩くようにする

外出であれば汗もでますから、水道水よりもスポーツドリンクや経口保水液を携帯するようにしましょう。

吸収も早い上に、塩分を補給できるので夏場にはベストな飲み物なのです。

 

できれば冷たい温度を維持できるといいので、温度を保つため水筒に氷を入れるといった工夫をしてもいいでしょう。

もちろんペットボトルで持ち歩いてもいいですし、あらかじめお出かけ前に自販機で購入するのも手軽な方法です。

 

スポーツドリンクを買うときは、きちんとナトリウム(塩分)が含まれているか成分を確認し、購入するようにしましょう。

尿を身体の外へ出すときに人間の体温は下がりますから、尿意がないことも危険なので、塩分とともに水分補給はしっかり行いましょうね。

なお、スポーツドリンクの砂糖が多いと思う場合は、水で半分に薄めて飲んでもいいでしょう。

うちわなどで身体をあおいでも涼しくなります。

 

 

 

  <!熱中症予防 ・対策の復習動画!>

 

  熱中症の頭痛と普通の頭痛の違い

通常の頭痛は酸素が脳に回らなくなり、一時的な酸欠状態に陥ることで引き起こされると言われています。

一方、熱中症の頭痛というのは単なる酸欠だけではなく、栄養が行き渡らなくなるなどのあらゆる理由で引き起こされます

なので薬だけでは治らず、栄養補給が必要となりますので、水分やナトリウムなどのミネラルをとり、涼しい場所で安静にすることが何よりの対策となります。

 


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  水分について

カフェインやアルコールが熱中症予防のための飲み物には不向きだということは先にお話しましたが、飲み物には適切なタイミングで飲んだほうがいいものがあります。

現在の状況やタイミングによって、飲み分けてみるのもいいですね。

 

  • 日常の水分補給…普段飲む水なら、少し冷たいくらいの常温水で。5~15度くらい。
  • 外出後や運動後など…身体が熱くなり、熱がたまっているときは0~5度くらいの冷水が吸収しやすく体温を下げやすい
  • 夕方や朝方の軽い運動後牛乳を飲むと血液の量が増えるので、汗をかきやすくなり体の外に熱が逃げやすくなる
  • たくさん汗をかいたときスポーツドリンクで塩分も一緒に摂取し、脱水症状を防ぐ。
  • お風呂の後…水道水より炭酸水を飲んだほうが、腸にすぐに運ばれてスムーズに水分が吸収される。炭酸水は血行をよくする効果もある。
  • 高齢者・体調不良の場合…病気があったり、高齢者の場合はぬるめの常温水(15~20度)のほうが安全。身体に合った水温を選ぶこと。

 

<アルコールは熱中症の水分補給に適さない>

  • ビール
  • 発泡酒
  • チューハイ・カクテル
  • 果実酒・リキュール
  • 蒸留酒など

 

 

 

 

  熱中症の4種類について

熱中症には熱疲労、熱痙攣、熱失神、熱射病がありますので、これらを紹介していきます。

 

  熱疲労とは

熱射病の前段階で、疲労感や頭痛、吐き気、めまいといった症状を伴います。

身体に熱がこもり、大量の汗をかくことで水分と塩分が過剰に失われた時引き起こされる症状です。

 

人によっては顔色が悪くなったり、倦怠感や眼精疲労といった症状を起こします。

頭痛が現れている時点で熱中症のレベルとしては中くらいに上がっているので、酷い時には病院に行きましょう。

 

<症状>

  • 頭痛
  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 倦怠感
  • 集中力・判断力の低下
  • 呼吸が早くなる
  • 平熱から40度くらいの体温になる
  • 脱水症状
  • 脈が弱く早くなり、血圧が下がる
  • 虚脱感

 

<対処法>

  • まずは涼しくて風通しの良いところに移動します。
  • 衣服をゆるめて風通しをよくし、塩分を含んだスポーツドリンクや経口補水液を補給します
  • 効率的に身体の体温を下げるため、保冷剤などを首筋に当てると効果的です。
  • 症状が重く、吐き気などで水分が接種できない場合は病院で点滴を受ける必要があります。

 

 

  熱痙攣(ねつけいれん)とは

熱痙攣は、高温の環境で大量に汗をかき、水分ばかりをとって塩分(ナトリウム)を摂取しないことで引き起こされます

ナトリウムには筋肉の収縮や弛緩の働きを保つ効果があるため、血液の中の塩分濃度が低くなることで手足や腹部の筋肉がピクピクとけいれんを起こすのです。

塩分を含まない水ばかりを飲んでいると見られる症状であり、けいれんのほか筋肉に痛みが伴うこともあります。

顔色も悪くなって脈も弱く早くなります。

汗をかいたら、きちんと塩分を含んだ水分(スポーツドリンクなど)を摂取することが予防になります。

 

<症状>

  • 汗を大量にかく
  • 脈が弱く早くなる
  • 顔色が悪くなる
  • 筋肉痛や筋肉のけいれん
  • 熱は出ず、体温は平熱
  • こむら返り
  • 手足をつる

 

<対処法>

  • 熱痙攣になってしまった場合、涼しい日陰などで1Lの水に9gの食塩を溶かして飲んでください。
  • 回復しない時は救急車を呼び、容体が良くなってもしばらくは安静にします。

 

 

  熱失神

暑い場所にいて身体の温度が上がると、身体は皮膚の毛細血管を広げて体温を下げようとします。

すると脳に送れる血液の量が少なくなってしまい、めまいや立ちくらみ、吐き気などを引き起こすようになるのです。

脳に送られる血液の量が少ないために、意識がもうろうとして、思考能力の低下などを巻き起こします。

 

<症状>

  • 意識がもうろうとする
  • 反応が鈍い
  • 一時的な失神
  • 頭がまわらない
  • 血圧が下がり、脈が早く弱くなる
  • 熱は平熱か、あるいは低くなる
  • 脱水症状が起こる
  • 顔が青くなる

 

<対処法>

  • まずは涼しいところで安静にし、衣服をゆるめます。
  • 経口補水液やスポーツドリンク等で水分補給をします。
  • 意識がもうろうとしたままの時や、戻らないなど症状が重い時は病院で診察を受けましょう。

 

 

  熱射病

熱中症の中でも最も重い症状です。

大量に汗をかき、水分とナトリウムが身体に不足して脱水状態になり、中枢機能に異常をきたした状態です。

極度の疲労感や意識障害、ふらつき、言動が不自然になるといった症状が出るようになり、体温が40℃を超え、皮膚が赤くなって乾燥します。

汗は大量に出ますが、熱射病の状態になると汗が止まり、昏睡状態や多臓器不全におちいったりと危険な状態になります

 

<症状>

  • 40度を超える高熱
  • 脈が早くなる
  • 皮膚の乾燥や赤み
  • 汗が止まる
  • ふらつき
  • 意識障害
  • 反応が鈍い

 

<対処法>

  • 熱射病は、熱中症の最後の状態なので緊急事態です。とにかくすぐに救急車を呼びましょう。
  • 救急車が来るまでは、日陰で風通しのよい場所に移動し、安静にします。
  • 保冷剤やアイスパックなどで、脇や首筋を冷やし、できるだけ体温を下げるようにします。
  • 身体に冷えたタオルなどを当てるのも有効です。
  • 身体からいかに体温を取り除けるかで予後を左右します。

 

40度を超える高熱になると汗が出なくなって、皮膚に乾燥や赤みが出るようになります。

41度以上になると多臓器不全となって、最悪の場合亡くなることもあります。

入院治療が必要な状態で、救急車を待っている時に吐いてしまう可能性もありますので、喉につまらせないよう、横向きに寝かせましょう。

 

 

  とくに気をつけるべき症状

  • 意識がはっきりせず、もうろうとしている
  • 本人が自分で水分補給を行えない
  • 安静にしてあり、身体の体温を下げても症状がよくならない

 

これらの点のどれか一つでも当てはまる場合、すぐに病院につれていきましょう。

救急車を呼ぶ場合は、来るまでの間体温を下げることが大切です。

 

<救急車が来るまでの対処>

  • 全身に水をかける
  • 冷たい水に濡らしたタオルを当てる
  • 脇や首筋、太ももの付け根などの大きい血管がある部分に、氷やアイスパックを当てて冷やす。
  • 手足の末梢から中心に向けてマッサージするのも有効

 

吐き気がひどい場合は自分で水分補給ができないので、病院で点滴をうける必要があります。

 

 

 

  日射病と熱射病の違い

日射病という症状がありますが、これは熱射病の一種に分類されます。

日射病は太陽の光が原因となって起こる病気であり、炎天下の中で大量の汗を流して「脱水症状」を起こした状態です。

心臓へ送ることができる血液の量が減少し、めまいや頭痛、吐き気といった症状を引き起こします。

 

<日射病>

  • 正式な医学用語としては使われていない
  • 太陽の光によって起きる症状しか含まない

 

一方、熱射病は日に当たらない室内での症状も含みます。

体内に溜まった熱を上手く外にだすことが出来ず、体温調節ができなくなり、熱がこもってしまった状態が熱射病です。

皮膚は冷たくじとっとした感じになり、めまいや吐き気の症状が現れます。

これら日射病や熱射病のほか、熱疲労、熱痙攣、熱失神のすべてを総称して熱中症と呼ぶのです。

 

 

 

  そもそも熱中症とは?

熱中症は、暑い中の身体の適応障害によって引き起こされる症状の総称を指します。

つまり、暑くなってきて起こる脱水症状や体温の上昇によって起こる症状をすべて熱中症と呼ぶのです。

 

人間の体の熱は、基本的に不要な分は外に排出される仕組みになっています。

しかし、外の気温が高いとうまく皮膚から熱が排出できなくなり、体温の調節がうまくいかなくなって、身体に熱がこもって熱中症になるのです。

 

室外だけに限らず、室内での気温の上昇で引き起こされる症状も熱中症といいます

湿度が高いと、汗が出ても蒸発しにくくなって身体に熱がこもりやすくなるのです。

 

その中に細かく分類されて熱疲労、熱痙攣、熱失神、熱射病などが分類され、表面的な症状として頭痛や吐き気、めまいといった症状が現れるのです。

だるさや意識が遠くなる感覚、視界がもうろうとしたりといった自覚があるのなら、熱中症を疑いましょう。

 

 

  熱中症はいつから流行り始める?

「熱中症」という名前がついているくらいですから、熱の中で起こる症状ということで、やはり日差しも強くて気温も高い7月や8月に起こりやすい傾向があります。

しかし、熱中症は暑くなり始める5月から気をつける必要があるのです。

5月は寒かった時期からやっと気温が上がって、「暑い」と感じることができる季節です。

身体がまだ慣れていない間に気温が上がり始めたり、急に暑くなったりと、急激な気温の変化によって引き起こされるのが熱中症です。

 

<熱中症に気をつけるべき時期>

  • 5月の上旬(連休明けのあたり)
  • 6月からの梅雨時
  • 7月~8月の真夏日

 

暑くなったり、寒くなったりといった不安定な気温の変化があると、とくに体調を崩しやすくなります。

梅雨時は20度くらいのときでも湿度が高く、ジメジメとしていますから、身体に熱がこもりやすくなります。

そんなときはとくに熱中症になりやすいので、こまめな水分補給や休息、栄養をきちんととるといった正しい生活習慣を心がけましょう。

★高温多湿、風通しの悪い所ではとくに熱中症に注意です。

 

 

  熱中症の段階

熱中症には4つの種類がありますが、現在では医療現場での混乱を防ぐため、レベルが3つにわけられています。

熱中症のレベル 症状一覧
レベル1(初期段階) めまい、立ちくらみ、失神、発汗、手足のしびれ、大量の発汗、筋肉痛、こむら返り、足がつる、ぐったりする、なんとなく力が入らない
レベル2(進行段階) 頭痛、吐き気、嘔吐、不快感、からだのだるさ、虚脱感、集中力・判断力の低下
レベル3(重症) 意識障害、けいれん、高熱、手足の運動障害

 

じつはレベル2からは病院に行く必要があると言われています。

頭痛だからといって放っておかず、症状が続くようなら早めに病院に行くようにしましょう。

めまいを感じる時点で熱中症に陥っているので、感じたらできるだけ日陰や涼しい場所で休むようにしましょう。

 

他にも熱中症の症状には生あくびや強い口渇感、頭が混乱したような症状が現れることがあります。

 

 

  夏の暑さに慣れるのも予防のひとつ

夏場にかく汗は体温調節のために流れるため、汗腺という器官から排出されます。

汗腺は増えたり減ったりなど、数が変わることはないものの、ずっとクーラーが効いた環境にばかりいると、汗腺の機能が鈍り、体温調節がうまくいかなくなります

すると、いざ外の炎天下に出た時には、身体は熱がこもりやすくなってしまっているので、熱中症にかかりやすくなるのです。

なので、普段から汗をかくように意識してみましょう。

 

<安全に暑さに慣れる方法>

  • 屋外のテラスや日陰など、風通しのよいところで過ごすようにする
  • 冷房の温度を低くしすぎない
  • 半身浴などでゆっくりと湯に浸かって汗をかくことで、汗腺の機能を正常に保つことができる

 

あまり冷房の温度が低すぎると、汗をかかない身体になったり、ひどくなると冷え性にもつながります

美容や健康にもよくありませんので、お風呂に入ったり、ときには日陰などで外気に触れるようにして、体温調節の機能をリセットしましょう。

 

外出時で汗をかくのが気になる場合は、汗わきパッドや着替えなどを持っていくのもオススメです。

急激な温度変化には身体もついていけませんので、冷房の環境が避けられないなら、一枚羽織るものを持ち歩きましょう

 

 

  水中毒について

水分を過剰に摂り過ぎると、水中毒という症状に陥ることがあります

人間の身体には水分の量に対し、塩分濃度を一定に保とうとする機能が備わっていますが、過剰に水分が身体に取り入れられるとこのバランスが崩れることになります。

 

すると水分に対してのナトリウムの割合が足りなくなり、濃度が下がります。

この状態を低ナトリウム血症と呼び、軽い頭痛や吐き気、精神異常といった症状を引き起こします。

悪化すると死亡するリスクもありますので、水分を取るときはきちんと塩分を一緒にとるようにしましょう。

 

 

  身体に水をつけると体温を下げやすい

身体の表面に水をつけ、体温を下げる方法があります。

これは水分が蒸発するときに熱を奪っていく性質があるためで、気化熱(きかねつ)と呼ばれます。

雨にぬれたままで放置した服を着ていると、身体が冷えて風邪をひきやすくなるのがこの気化熱の影響です。

 

この仕組みを利用して、軽くタオルや霧吹きなどで身体をぬらすと手軽に体温を下げることが出来ます

ただ、室内でエアコンなどをつけているときに行うと、空調によっては風邪をひく原因にもなりますから、夏場の外出時などに行うのがオススメです。

 

 

  熱中症になりやすい時間帯

一番熱中症にかかりやすいのは、日の高い12時~15時くらいの時間帯です。

気温意外にも湿度が高かったり、日差しが強かったりすれば熱中症になる可能性は十分ありますので気をつけて外出しましょう。

夜もきちんと暑さへの対策ができていないと疲労がたまったりします。

風通しをよくするなど、対策を行い眠るようにしましょう。

 

 

  熱中症は男性の方がなりやすい?

女性は男性よりも身体の体脂肪率が高いため、身体の温度と外気の温度調整を行いやすくなっています。

逆に男性は女性よりも筋肉量が多い分、同じ環境下でも男性の方が熱中症になりやすいのです。

 

<熱中症の発生率>

  • 男性:約70%
  • 女性:約30%

 

体脂肪は熱が身体にたまると放出する役割をし、逆に寒い時は身体から熱が逃げないようにする働きをします。

 

 

  お年寄りはとくに注意

お年寄りは暑さがあっても、我慢してエアコンを使わない人が多いですが、おかげで熱中症になるリスクが非常に高まっています

たとえ外出をせずに部屋の中で過ごすとしても、室内に熱がこもっていると、徐々に暑さが身体に溜まってきて、じわじわと熱中症が進行していきます。

高齢者は自宅での熱中症の発生率が4割と言われます。

無理せず高めの温度でもいいですから、エアコンを使うことも大切な工夫と言えるでしょう。

 

 

  熱中症によって死亡する確率は?

<熱中症による死亡時間(2013年7~8月)>

  • 日中:42%
  • 夜間:30%
  • 不明:28%

 

熱中症で死亡する確率の高い人は、アメリカの調査では以下のようになっています。

  • 老人
  • 男性
  • 低所得者
  • 都市部居住者
  • 慢性病をもつ患者

 

傾向としては、人工物の多い都会や、冷房を使わない老人が多いみたいですね。

 

また、発生する年齢の割合も出ています。

<年齢別の熱中症発生率(2013年7~8月)>

  • 7~17歳:12.5%
  • 18~64歳:39.3%
  • 65歳以上:47.4%

 

 

 

  熱中症の症状の治し方まとめ

水分補給は一度に大量にとるのではなく、こまめに口にすることが大切です。

なによりも熱中症になる前に予防することが大切なので、休息や身体の体温を下げることもきちんと心がけるようにしましょう。

 

夏の行事・風物詩に関するまとめ

<行事・季節のイベント>

 

<夏の風物詩>

 


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