ミネラルの数と種類!栄養素としての無機物16種類!
Pocket

ミネラルはビタミンと同様、微量でからだの機能を調整し、
生命の維持に繋がる大切な栄養素
です。

 

ヒトの身体を構成している95%は、炭素、水素、酸素、窒素の
4つの元素からなっている有機物ですが、
残りの5%を占めているのがミネラルとされています。

ミネラル(mneral)は英語で「鉱物」を指し、
元素そのものの無機物としてヒトの身体に存在しています。

ビタミンは元素から構成される有機物なので、
ミネラルとビタミンの違いはここから生まれています。

 

スポンサーリンク

 

 

ミネラルの身体の中での働き

ミネラルは、人間の身体そのものの成分となる上に、
骨や血液を作ったり、精神機能を調整したりといった
身体のはたらきを正常に保つ物質でもあります。

体内での合成はできないので、食品からの摂取が必須とされています。

ミネラルとして、身体に必要とされるのは16種類存在し、
そのうち13種類に摂取基準が定められています

よく聞くカルシウムや鉄といったものもミネラルに含まれます。

 

身体に含まれる分量が多いものを多量ミネラル、
わずかな量で機能を調整するミネラルを微量ミネラル
として分けられています。

 

多量ミネラル一覧

多量ミネラル(7種)
カルシウム
リン
カリウム
(イオウ)
ナトリウム
(塩素)
マグネシウム

 

 

微量ミネラル一覧

微量ミネラル(9種)
亜鉛
ヨウ素
セレン
マンガン
モリブデン
クロム
(コバルト)

 

※()内のミネラルは摂取基準が定められていません。

 

○多量ミネラル

・カルシウム

人の体の中には、体重70kgあたり1000gほど存在するとされ、
もっとも身体に多く含まれるミネラルとされています。

骨や歯を構成する成分として有名ですが、精神を落ち着かせる作用
あります。
日本人には不足しやすいミネラルですので、積極的に
とっていきたいですね。

 

・リン

ヒトの体の中には780gほど含まれるとされています。
カルシウムとともに骨や歯をつくり、3大栄養素と結合して
細胞の中に存在
しています。

添加物として使用されることの多いミネラルなので、慢性的な
過剰摂取になりやすいと言われます。

 

・カリウム

体内に含まれるのは体重の約0.2%と言われています。
塩分の排出を促す、細胞の水分を調整する働きをします。
果物や野菜が取りやすいと言われます。

 

・(イオウ)

摂取基準が定められていないミネラルです。
というのも、タンパク質をきちんと摂っていれば、
イオウは自然と摂取できるからです。

皮膚や爪を作る成分です。

 

・ナトリウム

身体の中には体重の約0.15%含まれます。
カリウムと一緒に細胞の水分をコントロールします。

塩分が多いものに含まれているので、醤油や味噌などを
食べる日本人は摂取量を上回ることが多いミネラルです。

 

・(塩素)

食塩に含まれているので、ナトリウムを摂取していれば
自然と取り入れることができます。
胃酸の成分となり、肝臓の機能を助ける作用をもちます。

 

・マグネシウム

体内に20~25g存在しています。
血圧を下げて神経の興奮状態を鎮める作用
があります。
ストレスが多いと消費が多いとされるので、
精神的な負担が多い場合は積極的に摂りたいミネラルです。

 


スポンサーリンク


 

○微量ミネラル

・鉄

身体の中には3~4gほど含まれています。
赤血球の材料となり、貧血を予防して肝臓の解毒作用があります。

不足によって貧血を起こすので、とくに月経時の女性は
多めに摂取したいミネラルです。

 

・亜鉛

体内に2gほどが存在します。

タンパク質やDNAを合成し、味覚機能を調整します。
不足によって成長障害や味覚障害が起こるとされます。

毒性が強いミネラルとされ、摂り過ぎると中毒をおこす
危険性があります。

 

・銅

体内に80~100mgほど存在し、筋肉や肝臓に多く含まれています。

鉄をサポートするミネラルで、銅がなければ
うまく赤血球が合成されないといいます。
そのため貧血予防に効果のあるミネラルと
されます。

メラニン色素の生成にかかわり、紫外線から身を守る
成分を作り出します。

 

・ヨウ素

体内には10mgほど含まれています。

ほとんどが甲状腺に存在し、皮膚や髪の健康を保つ役割があります。
細胞の代謝をアップさせる作用もあります。

 

・セレン

身体の中に10mgほど含まれています。

主に肝臓や腎臓に含まれ、
抗酸化作用によって老化を防止し、細胞を若々しく保つ
といわれています。
免疫力を上げる効果もあります。

 

・マンガン

身体には12mgほど含まれています。

植物が成長に必要とされる成分なので、野菜や果物、豆類、
ナッツなどに含まれています。

3大栄養素の代謝に関わるほか、インスリンの合成を助けて糖尿病を予防します。

 

・モリブデン

体内には9mgと非常に微量ですが、
尿体内で不要になった老廃物を尿酸に変えるために
必要
なミネラルです。

 

・クロム

2mgほどが身体に含まれるとされており、
高血糖や高脂血症、動脈硬化の予防をする
ミネラルです。
非常に微量なミネラルなので、不足することはほとんどないと
言われています。

 

・(コバルト)

摂取基準が定められていないミネラルの一つです。

血液をつくると言われますが、
コバルトが含まれているビタミンB12をとっていれば
自然と摂取できると言われます。

 

 

まとめ

ミネラルには微量ミネラルと多量ミネラルがあります。

どちらも身体に必須とされていることは間違いなく、
不足していいミネラルはありません。

とくにカルシウムやマグネシウムなど、不足しがちなミネラルは
意識して取って行きたいですね。

 


スポンサーリンク


Pocket