寒中見舞いの時期や期間!過ぎたらどうすればいい?
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年賀状の時期が終わり、寒さも一段と深まった頃に送られる手紙に寒中見舞いがあります。

本来であれば寒さによって相手の健康を伺うために送るものですが、一般的には喪中で年賀状を出せなかった場合や、年賀状を送るのが遅くなってしまった場合に利用されることが多いようです。

 

寒中見舞いはもともと季節の挨拶として送られるお便りのことです。

この寒中見舞いの時期(期間)や用途を今回はまとめてみました。

 

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  寒中見舞いの期間について

寒中見舞いは、「寒」という文字からわかるように一年の中で最も寒い時期に送ります。

「寒中」は「小寒」と「大寒」の間の期間を指します。

  • 「小寒」…寒の入りの1月5日ごろ
  • 「大寒」1月20日ごろ

※日付はほぼ同じですが、1日ほど前後することがあります。

 

寒中見舞いは冬の寒さの厳しい期間に送られるもので、一般的には立春(2月4日頃)の前日である2月3日までに送るものとなっています。

送り終わりの時期は共通しているようですが、送り初めについてはいくらか解釈があるようです。

 

  1月5日(小寒)から送る解釈

小寒はほぼ1月5日からとなっているので、この頃から寒中見舞いを相手に届けるという解釈です。

しかし1月5日であると、まだ年賀状をやりとりできる期間なので少し中途半端になってしまいます。

 

ダメではありませんが、5日に寒中見舞いだと、届く側としてもお正月の気分があるので少し早いかな?という感じがします。

喪中でなければ、まだ年賀状として出したほうがいいように感じます。

年賀状が出せる期間については以下の記事で書いているので、よければ見てみてくださいね。

 

ただ、7日に相手の手元へ寒中見舞いが届くように1月5日にポスト投函するのは、アリではないかなとも思います。

 


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  1月15日から(松の内が過ぎてから)送る解釈

松の内は一般的には1月7日までとされていますが、関西では1月15日からとする地域もあるようです。

これを基準として寒中見舞いを送るということです。

年賀状の期間からすこし間が空くので、シンプルに相手の体調を伺う目的がある寒中見舞いを送るためならちょうどいいといえます。

 

  1月8日から送る解釈

1月8日からだと、一般的な松の内である1月7日が開けてからとなっているので、一番利用されることが多い期間です。

 

お正月も過ぎて、かつ1月15日より早めに届けることができるので、喪中の場合や年賀状が送れてしまった場合でも一番送りやすい期間です。

時期に迷う場合は、1月8日~2月3日までの期間で送るのが一番無難でおすすめです。

 

  そもそも寒中見舞いとは何?年賀状とは違うの?

正月に送る年賀状は、新年を迎えられたことを祝うおめでたい書状であるので、喪中の人が受け取るのにふさわしくありません。

一方で寒中見舞いは、もともと寒さに対して相手が身体を壊していないか、伺うために送るお手紙のことです。

 

つまり寒中見舞いは季節の挨拶なので、喪中によって年賀状が送れなかったことを報告するためにも利用することができるのです。

もちろん喪中でなくとも、年賀状を頂いたのに松の内を過ぎて送れなかったことを伝えるためにも使えます。

 

ただし、あくまで相手の体調を気遣うためにあるのが本来の寒中見舞いの目的なので、そのための文章は入れるようにしましょう。

 


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  寒中見舞いの用途…どんなときに使える?

本来の寒さによって相手の状態を気遣うための用途以外には、以下の様な使い方があります

  1. 自分が喪中であったため、年賀状を出せなかったのでその代わりの挨拶状
  2. 自分の喪中を相手が知らずに年賀状を送ってきてしまったので、喪中を伝えてお詫びをする手紙
  3. 年賀状をもらったが、松の内の1月7日までにお返しできなかったとき
  4. 相手が喪中あったので、年賀状の代わりとしての挨拶状
  5. 相手が喪中とは知らず、こちらが年賀状を出してしまった場合のお詫びの手紙
  6. 年の暮れが迫ってからお歳暮が届いてしまった場合、お礼状を兼ねて

これらの状況に合わせた文例は以下でまとめているので、よければ見てみてください。↓

 

  寒中見舞いを書くときの注意点・使うはがき

  一般的な寒中見舞いの注意点

寒中見舞いを書くときの注意点ですが、

  • 「拝啓」「敬具」といった頭語や結語は必要ない
  • 年賀はがきは使用しない(官製はがきや私製はがきを利用する)
  • 松の内に年賀状を出せなかった場合、「年賀状を出し忘れました」という文ではなく、「ご丁寧な年賀状を頂きありがとうございました。新年のご挨拶が遅くなり、大変失礼いたしました。」といった文にする。

 

年賀状を松の内に出せなかった場合は、年賀状が遅れてしまったことをお詫びする文を添えるといいですね。

出だしでは「寒中お見舞い申し上げます(寒中お伺い申し上げます)」という文を書きましょう。

 


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  喪中の場合の注意点

喪中の場合では、「拝啓」「敬具」が必要ない(出だしは「寒中お見舞い申し上げます」でOK)ことと、年賀はがきは使用しないことは一般的な寒中見舞いと一緒です。

ただ喪中の場合ではいくつか注意点が増えるので、きちんと把握しておきましょう。

 

  • 「年賀状」という言葉を使わず、「お年始状」という文を使う(おめでたい言葉を使わない)
  • 年賀状によく使用されるような定番のモチーフや写真は入れない
  • 喪中でも大丈夫な、派手さのない落ち着きのあるデザインにする
  • (自分が喪中のとき)喪中はがきを出してない場合、お詫びの文を添える

 

年賀状の「賀」には「めでたい」や「祝う」という意味があるので、喪中の場合は使用しません。

 

  喪中はがきを出しているなら寒中見舞いは出さなくてOK

喪中はがきを事前に出しているなら、たとえ相手から年賀状が届いてしまっても寒中見舞いを出す必要はありません。

(その場合は相手が間違えて年賀状を出してしまった可能性が高いです。)

 

事前にこちらの喪中を知っている相手が、年賀状の代わりに寒中見舞いで挨拶してくることもありますが、すでに喪中はがきを出しているなら返事を出さなくても大丈夫です。

ただ、普通の寒中見舞いとして、相手のことを伺うお便りを出すのはもちろんOKです。

 

ただし喪中はがきを出さなかった相手(なんらかの事情で出せなかった場合)から年賀状が届いてしまったのなら、寒中見舞いで喪中であることをお知らせしましょう。

 

この場合は、年賀状を送っていただいたお礼と、喪中であったことをお伝えしなかったお詫びの文を添えてください。

 


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  寒中見舞いの期間を過ぎてしまったら「余寒見舞い」で送る

では、寒中見舞いの期間(2月3日まで)を過ぎてしまったらどうする?という部分についてですが、この場合は「余寒見舞い」としてお手紙を出します。

 

たとえば12月に不幸があって、寒中見舞いで伝えたかったと思っていても、事情が重なって間に合わなかったときに利用できます。

余寒見舞いとは「余」という字からもわかるように、「立春になっても寒さが残っていますが、どのようにお過ごしですか?」といった風に、相手のことを気遣う季節の便りであることは寒中見舞いと同じです。

 

ただ時期が違いますので、次の項目から書いていきます。

 

  余寒見舞いの時期・期間

余寒見舞いを送るのは、寒中見舞いが終わった後となります。

※「余寒」とは立春後でもなお残る寒さを表す言葉です。

 

時期としては立春の2月4日頃を過ぎてから、一般的には2月末までとされています。

ただ寒い地方に送る場合は3月上旬くらいまで出して大丈夫です。

 

<文例(自分が喪中の場合)>


余寒お見舞い申し上げます

 

立春を過ぎても相変わらず寒い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。

年頭にはご丁寧なお年始状をいただきまして誠にありがとうございました。(年賀状を頂いた場合)

実は昨年暮れに(故人)が他界いたしましたため、新年のご挨拶を控えさせていただいておりました。

欠礼のお知らせが今ごろになってしまい、大変失礼をいたしました。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

令和○年 ○月


一般的な余寒見舞いの文例はこちらの記事の後半にもひとつ書いています。

 


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  寒中見舞いの時期まとめ

寒中見舞いは松の内(1月7日)を過ぎてから2月3日までに送るのが、一般的になっているようです。

なんらかの事情で年賀状を送れなかった場合でも、時期的にとてもちょうどいいので、お詫びの言葉とともにお送りしましょう。

 

寒中見舞いについては文例をまとめているページもございますので、ぜひ一緒にご覧ください。

 

また、年賀状の返信可能な期限はこちらのページが詳しいです。

 

 


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